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文雀さん、有難うございました
吉田文雀さんが亡くなった。尊敬する人、愛する人との別れは、長く生きていればいつかはやってくるとはわかっていながら、悲しくて堪らない。
文雀さんが舞台に現れると、途端に空気が引き締まり、清々しくそれでいて柔らかい風が吹く。彼が操る人形は肌に艶を帯び、ものの哀れを語り出す。 文雀さんが人形を遣った作品で大好きだったのは、やはり『葛の葉』と『摂州合邦辻』だろうか。人の姿を借りた狐が、愛する我が子を残して去る決意をしながら去り難く、思いのたけを語る場面の素晴らしさ。流れる涙を止めることすらできなかった。また、玉手御前が実家を訪ねる合邦庵室の段、文雀さんは、玉手御前は本当に俊徳丸が好きなのだ、というスタンスで人形を遣った。お家を守るため、だけではない、悲しい報われない恋心と死の覚悟。文雀さん亡き後、誰がこれを表現できるのだろうか。 文雀さんは、人形を遣うのが大好きだった、幸せだった、と仰り引退なさったが、その「大好き」のお気持ちこそが私たちの心を摑み、自然に物語の中に導いてくださったのだと思う。さようなら、決して忘れません。
by slycat
| 2016-08-22 19:54
| 文楽
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