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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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夏が来れば思い出す…その3

シュウちゃんと同じ日に我が家に来たニッキーは、シュウちゃん亡き後も元気に、そして穏やかに日々を過ごしていた。1歳半ほどになり、気づくと、ニッキーの鼻の横に腫瘍らしきものが認められた。

ハムスターの病気でも、腫瘍は上位に入る。我が家ではキャンベルばかり、みぞれ、しぐれ、ラムネ、将軍、とニッキーで経験した。
 みぞれの場合は1歳だったが手術を敢行した。初めての経験だったので、みぞれの入院中は食事が喉を通らないほど心配だったが、手術は無事成功、退院後も縫合痕を齧ったりすることなく回復した。結果的には半年後に子宮内膜炎で失ったので、手術をしたのがよかったのか悪かったのか、判断できない。ちなみに組織検査の結果は良性だった。
 みぞれの子、しぐれの場合は、2歳近かったので手術はせず、病院でもらったアガリクスの粉末だけ飲ませていた。特に腫瘍が巨大化することはなかった。
 ラムネが一番不可解で、出産後、おねだりをしてケージによじ上ってきたお腹をみたら、瘤ができていたので仰天したが、獣医さんが「子育て中は治療できない」と言うので放っておいたら、いつの間にか瘤がなくなってしまった。どこをどうしたのか、いまだに謎のままである。
 将軍はイエローだったが、鼻の横にひょろりとピンク色のひものようなものができていた。これも放っておいた。消えることはなかったが、やはり大きくなることはなかった。

問題はニッキーである。腫瘍に驚いて病院に行った。獣医さんが「生検しますか、どうしますか?」と聞いた。悩んだが、まだ寿命には早いと思い、「検査してください」と答えた。これが間違いだった。
 検査から戻ってきたニッキーは顔をしかめて物凄く怒っていた。優しくて穏やかだったニッキーはいなくなり、代わりにいつもブツブツと独り言を言っているような(実際には声は出ないが)、不機嫌なニッキーが出現した。
 以前はおやつをやるとゆっくりやってきて、そーっともらっていたのに、怒りながら近づいて、バッと食べ物を奪い去るようになった。人間への信頼感は完全に失われ、2歳過ぎで逝くまで、とうとうずーっと怒ったままだった。

ニッキーの腫瘍も良性だった。ニッキーが検査されるところは見ていないが、痛かったのか怖かったのか、いずれにせよ彼にとってはひどい体験だったのだろう。検査などしなければ、ニッキーはずっと穏やかな老後を過ごすことができたのに。獣医さんもわざわざ聞いてくれたのに、なぜ検査してくれ、と言ってしまったのか。人間のエゴだったのではないか。

ニッキーのことがあってから、「too much」な医療はハムスターに受けさせないことにした。自分が病気になって余命いくばくもない、という状態になったとしたら、やっぱりおいしいものを食べ、好きなことをして暮らしたい。あれこれ実のない治療を無理に受けるのは気が進まない。ハムスターだって同じだろう、と思う。実際のところは聞いてみないとわからないが…。

シュウちゃんのときは手遅れになったのを後悔し、ニッキーには無意味な痛みを与えてしまったことを後悔している。未熟な飼い主のせいで、可哀相なことをしてしまった。しかし彼らのおかげで、大事なことを学んだ。決して無駄にしないように、と思う。

ニッキーの後ろ姿。出てくるかな〜と思うと引っ込む。ちょっと臆病な子だった。ごめんね、ニッキー。
夏が来れば思い出す…その3_f0061021_233453.jpg
by slycat | 2006-07-13 23:14 | ハムスター
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