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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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一番のファンは私

神々しい。昨日の全豪オープン、女子決勝、ゲームが始まった途端に思った。コートに立つセレナ・ウイリアムズである。

前日、NHKのニュースで「ロシアのマリア・シャラポワが決勝に進みました」と紹介されたのだが、セレナについては「対戦相手」としてほんのちょっぴり触れただけで、あたかもシャラポワの勝利は決まったも同然、という扱いだった。頭に来た。サーフェイスを選ばず7つのグランドスラム・タイトルを持っている偉大な選手に対して失礼千万である。美貌と実力にもかかわらず、シャラポワのことを熱狂的に好きになれないのは、こういうマスコミのせいだ。

昨日は息子の推薦入試受検日で、本来ならそのことで頭が一杯のはずだが、親があがいても本人が人事を尽くして天命を待つしかないので、そっちは放っておき、セレナの応援に専念した。ひどい親もあったものだ。

2004年のウインブルドンでセレナがシャラポワに敗れたとき、最後まで信じられなかった。どうしても「まぐれ」じゃないのか、という思いから逃れられなかった。ウイリアムズ姉妹の時代が終焉したのか、本当にこれで彼女たちは消えてしまうのか、一時はいつも姉妹対決になってしまう決勝カードにうんざりしていたくせに、愕然としてしまい胸に穴が開いたような気分だった。

欲を言えばエナン vs セレナが見たかったのだが(昔いろいろ物議を醸したし)、相手がエナンじゃないのなら、こちらもリラックスしてセレナを応援できるので、ある意味よかったのかもしれない。セレナの完璧なプレーをじっくり楽しむことができた。

今大会中のインタビューで、セレナが言っていた。「私の一番のファンは、私なの。まぁ、一番はdadかもしれないけど…」。自分のテニスは80%が精神力、とも言った。その言葉どおり、自分を信じて勝つことに集中するセレナのプレーは、美しいとしか表現できない。

確かに現在のランキングでNo. 1に座しているのはシャラポワだ。しかし、終わってみれば、「格」の違いは歴然だった。自分のテニスができるセレナ、はランキングを超えたAAA級のテニス・プレイヤーである。優勝し、コートに仰向けになって喜びを表すセレナを見て、自分のことのように嬉しかった。そして、偉大なプレイヤーが帰ってきてくれたことに感謝した。

しかし忘れてはならないのは、敗者シャラポワの潔さである。正直、こんなに立派な態度がとれる人だとは思っていなかったので見直した。試合後のスピーチで「次は勝ちたい」と言ったのにも感銘を受けた。そうだよ、19歳なんだから、強気でいかなくちゃね。
 気の毒だったのは彼女のお父さん、ユーリさん。がっかりしていることを隠せず、もろに表情に出てしまっていた。正直な人だ。
(途中、彼が娘に向かってうなずくのを見て、入試から帰ってきた息子が「あ、コーチングだ。1回うなずくのはサーブをセンターに打つ、とか?」などと冗談を言ったら、本当にシャラポワがセンターに打った(ネットに引っかかったが)のには笑えた…)

つまらないと思っていたが、今年の全豪オープンでもまたひとつドラマが生まれた。シャラポワも次はこう簡単には負けないだろうし、セレナは再びトップに躍り出てくるだろう。エナンがちょっと留守をしている間に、ほかの選手がみんな強くなってしまうのはファンとして気が気ではないが、女子テニスがますます面白くなってきたのは間違いない。

さぁ、あとは男子決勝を残すのみ。今度はどんなドラマが見られるか?
by slycat | 2007-01-28 15:11 | テニス
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