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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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ナダルの連勝ストップ〜Hamburg決勝〜

R. Federer d. R. Nadal 2-6, 6-2, 6-0

ナダルのボールがネットにかかった瞬間、フェデラーは天を仰いで叫んだ。クレーコート81連勝中だったナダル、万一この連勝を止める者がいるとすれば……やっぱりこの男だったんだ。

第1セットを見たかぎりでは、ナダルの楽勝、と思われたのだが。昨日の対モヤ戦と同様、フェデラーのリターンは高さが足りず、ネットにかかることが多かった。ファーストサーブが全然入らず、セカンドサーブではほとんどポイントを取れず、よっぽどナダルが苦手なのね、という感じだった。

しか〜し。第2セットに入って、フェデラーは別人のように攻め始めた。ナダルのほうも、まるで別人のようにミスを連発した。実のところ、先日のダビデンコ戦でも苦しんだし、昨日のヒューイット戦でも苦しんだけれど、結果的には慌てず騒がずやっぱり勝ったので、それほど心配はしていなかった。

心配になり始めたのは第3セット、フェデラーの2-0となった頃。えっまさか、そんな馬鹿な、と思ったが、ナダルが反撃できないまま、ずるずるとポイントを失っていく。すでにサーフェイスは問題ではなくなっていた。ハードコートの上、芝の上にいるのと全く変わらず、フェデラーはいつも通りのプレーでナダルを追い詰めた。
 ナダルのボールは、いつもに比べて浅かったように思う。そこを突いてフェデラーはネットに積極的に出てはボレーを決める。ナダルが落ち着いてパスで返す場面も勿論あったのだが、もはや手遅れ、だった。

ハンブルクの優勝セレモニーは、日本のAIG OPENと同じく、関係者の紹介がやたらと長い(実は毎年うんざりしているんです、汗をかいた選手たちが冷えちゃうでしょ)。お国柄が似ているのかもしれない。やっとファイナリストが紹介され、ナダルがスピーチをしたが、かつてのコリアのように泣いたりはしなかったものの落胆は隠せず、スピーチは短かった。「81勝したけど、止めたのはやっぱり彼だったね」とボソッと言って笑ったのが印象的だった。
 フェデラーのスピーチはドイツ語だったので(数ヵ国語話せる人には本当に痺れるな〜)、ところどころしかわからなかったけれど、恐らく「2002年に初めて優勝したのがここハンブルクなので、また優勝することができて、とても感慨深い」などと言っていたように思う。2004年、2005年に優勝したときは、もっとジョークを交えて明るく話していたのだが、今日の勝利は彼にとって非常に大きな意味があったのだろう、こちらも意外に短いスピーチだった。

フェデラー、嬉しかっただろうなぁ。試合後、客席のミルカさんに祝福されていたときの顔は子供のようで、またその彼の頰をミルカさんがそっと撫でるような仕草を見せて、微笑ましい恋人たち、と思った。
 あぁ、しかしナダルには気の毒だった。フェデラーに負けるなら仕方がない、と思うしかないのだろうか、でもずっと彼には勝ち続けてきたのになぁ。

最近のフェデラーの不調ぶりを見ていて、密かに今年のローランギャロス優勝候補から外していたのだが、慌ててリストの元の場所に戻さなければならなくなった。やっぱりコイツはただものではない。
 だけどナダルは今日負けたことで、次に出会うときは絶対に負けない、と心に誓ったことと思う。シードから考えれば決勝まで勝ち進まなければ出会いはないが、お互い、相手に会うまではほかのプレイヤーに負けたりはしないだろう。
 2007年ハンブルク。劇的な、劇的な幕切れだった。
by slycat | 2007-05-21 00:20 | テニス
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