ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
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ハムスターのいる生活 2

飼育書を熟読したという自負にもかかわらず、シンタローはなかなかなついてくれなかった。肥満防止のためペレットはニッパイ(脂肪分が少なく固い)、新鮮な野菜を2、3種類必ず与え、毎日水とトイレ砂を替えて、床材(そのときは牧草タイプを使用)を神経質に取り替えていたのだが、あまりにも構い過ぎたためか嫌われたようだ。
 何とか彼に愛されたい。私は焦った。ここは食べ物で釣るしかない。ハムスターといえば、好物はひまわりの種である。しかし飼育書には「栄養が偏ります」「太ります」「腫瘍の原因となります」などと書かれている。まぁ、少しくらいはいいよね、と自分を騙し、掌に何粒か載せてみると、果たしてハムスターは意地汚いので、もの欲しそうにやって来た。誰も教えていないのに、好物はすぐに認識するようだった。f0061021_22392629.jpg



 作戦は当たり、シンタローの警戒心は日に日に薄れていったが、彼は頑固だった。飼育書によれば、「時間を決めてお散歩させてあげましょう」ということなので、危険な場所に行かないように仕切の中で遊ばせることにしたのだが、彼は散歩を日課とすることに決め、ケージの外にいる時間も自分で決めなければ気が済まなかった。人間にもいろいろ都合があるので、のんびり散歩させてやるときもあれば、10分くらいで切り上げたいときもあるのだが、シンタローにはシンタローの都合があったらしい。彼が決めているより短い時間で「シンちゃん、もうそろそろ帰ろうね〜」などと彼をすくい上げると、すかさずガブッと噛み付いた。お互いの信頼関係というものは存在しなかったようだ。
 そのうち、仕切の中だけでなく、ケージのある部屋で自由に走り回らせてやるようになると、シンタローは喜び、毎日同じ場所に自分の匂いをこすりつけ、同じ場所で休憩し、いつしか自分で散歩を終了させ勝手にケージに帰るようになった。
 無事に1年が過ぎ、2年が過ぎて、老いぼれになっても彼は習慣を守り続けた。だんだん年老いて、足取りがよたよたしてきたので、踏み台を置いてやると、それも拒否して横から器用に上って行ったものだ。彼は誇り高いハムスターだった。
 結局シンタローは2年7ヵ月生きて、ある日ひっそりと死んだ。死ぬ直前まで散歩の習慣を守り、人間の勝手で散歩を切り上げようとするとガブリと噛み付くのをやめなかった。大した頑固爺だったと思う。彼はついに人間に甘えることはなく、自我を貫いた。
 以来、私はジャンガリアンを飼っていない。今我が家にいるのは、陽気で人を信じきっているキャンベルたちである。
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by slycat | 2006-02-04 10:17 | ハムスター
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