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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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武侠ドラマに痺れる

大旗英雄伝(2006年、中国) 監督:ユェン・インミン 出演:ドゥ・チュン、ツゥイ・リン、チュ・ジャヒョン、リー・ツァイホア、シュー・チンほか

毎週金曜日のお楽しみは、チャンネルNECOで放映中の『大旗英雄伝』だ。夜11時になると、テレビの前にどっしり腰を据えて、てこでも動かない。
 原作は台湾の武侠小説作家、古龍。金庸に比べると原作を読む機会も限られており、本作もドラマでしか見られないので(残念ながら吹き替え)、毎回ハラハラドキドキしながら話の行方を追っている。全41話で、もう38話まで来てしまった。もうすぐ終わりかと思うと切ない。

舞台は明朝末期。武林を制し江湖の平和を守ってきた一派「鉄血大旗門」だったが、ある日ほかの門派が「五福連盟」を結成し、大旗門に叛旗を翻す。一族の多くを殺され、住む地を追われた大旗門は、五福連盟への復讐を誓い、辺境に潜んで機を窺う……。
 物語は、この大旗門に生まれ育った2人の若者が、武林の平和を願って尽力する様を描いている。恋あり人情あり、派手なアクションあり。登場人物の数の多いこと。毎回波乱の連続で、見ているほうも体力がいるが、これが面白いの何の。日本と違ってロケ地には事欠かないし、お金もかかっているし、エキストラもふんだんに使えるからスケールが大きいのである。

しかし一番の魅力は、主人公の鉄中棠(てつ ちゅうとう)をはじめとする好漢たちの清々しさ。何よりも仁を重んじ、自分のことは後回しにして武林の平和のために尽くし、真心をもって人に接する。彼らを見ていると、大袈裟でなく心が洗われる。また、彼らを愛する女性たちの美しいこと。きれいなのはもちろん顔だけでなく、恋人を一途に思う姿にはいつもじ〜んとさせられてしまう。
 この素晴らしい登場人物たちが毎度毎度運命に翻弄されるのだから、途中で見るのをやめるなんて不可能だ。1週分終わった途端に、次が見たくてたまらなくなる。

物語はいよいよ佳境に入り、いがみ合っていた者たちが、大義のため、怨恨をしばし忘れて立ち上がる!というところまできた。あぁ格好いいなぁ。
 多少荒いところや矛盾点もあるにはあるのだが、そんなちまちましたことはどうでもいい。今さらながら、中国は懐が大きい、広い。いつも自分のことばっかり優先している小さな我が身を恥じる。

大陸の偉大な精神に触れられる憩いのひとときも、あとわずか3回分。残念だけど最後までじっくり楽しませてもらおう。
by slycat | 2007-12-08 02:35 | ドラマ
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