ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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カテゴリ:テニス( 140 )

有難うアンディ

ついにアンディ・ロディック引退のときが来てしまった。あっという間の10年。2003年最年少でNo.1になった彼だったが、それ以来とうとう一度も1位に返り咲くことはなかった。翌年から、奇跡のようなフェデラー時代が始まったから……。

ちょっと傲慢なプレイヤーだと思っていた。「ロッカールームの嫌われ者」などという噂もあったし、有明で本物を見たときも、コートの上だと何かヤなヤツ、という感じを拭い去れなかった。
しかし、一方で彼は熱心にチャリティに取り組む一面をもっており、特に子供たちのための努力は惜しまない人であった。チャリティの会に顔を見せるはずだった著名人がドタキャンした際、困った主催者が友人であるアンディに電話をしたところ、快く引き受けた彼は吹雪の中駆けつけたという。また、2004年だったか2005年だったか忘れたが、ローマ大会のとき、テニスプレイヤーたちが宿泊していたホテルで火災が起こったことがあったが(サフィンのラケットは燃えてしまったとか)、率先して人々の救助にあたったのもアンディだった。米国テニスのエースと呼ばれるに相応しい振る舞いの数々は、実はコートの外で行われることが多かったのかもしれない。

忘れもしない2007年全豪オープンでの歴史的敗退のときも立派だった。不思議なことに、彼は負けたときこそ人格の素晴らしさを見せつける人だった。ウィンブルドンで一度は優勝して欲しかった。それはとうとう叶わぬ夢となってしまったが、負けても格好良かったじゃないか。別にanother Andyを責めるわけではないけれど、ロディックは負けても泣かない人だった。泣きたい気持ちであったとしても、上手なスピーチで観客を沸かせることができた。

そのアンディが、デルポトロ戦で負けを意識したとき、泣きそうで陣営のほうを見ることができなかったと試合後語った。この1週間、まるで子供が公園で遊ぶような気持ち、innocentな気持ちでテニスを楽しんだ、そう話すのを見たとき、涙を堪えられなかったのは私だけではあるまい。

トップ4はともかく、最近どうも個性を感じられないプレイヤーが増えてきたような気がする中、アンディは、誰にも真似のできないビッグサーブで観る者を圧倒した。半面、リターンのほうは正直言ってお粗末な印象もあったことは否めないが、これほど個性的な人はいなかった。これほどチャーミングな人も。

アンディ・ロディックの引退により、確実に何かが終わった。そう思う。さようなら、アンディ。長い間楽しませてくれて有難う。お疲れさまでした。
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by slycat | 2012-09-07 02:30 | テニス

今さらながら、全仏男子決勝のこと

Roland-Garros 2010, Men's Singles Final
R. Nadal d. R. Soderling 6-4, 6-2, 6-4

もう3日も経ってしまったが、いまだ感動中。ナダルは頑張った。偉かった。もちろん、ソダーリングだってかなりイイ線行っていたが、勝ちに行ったときのナダルの凄みというか、(ホントに再三ソダリングには申し訳ないけれど)選ばれし者の底力というものを見せつけられた感じがする。

何と言ってもソダーリングは背が高いし、サーブが速い。これと言って何が凄いのか説明しづらいナダルと比べると、明快に魅力を語れる選手である。高く上がったボールを思い切り打ち込めば、ナダルといえども打ち返すことなくうなだれるしかない。彼が天から授かった才能は大きい。しかしそれでもナダルは負けない。なぜなんだろう。

昨年はここ全仏の舞台でまさかの敗北を期し、何と決勝にすら進むことができなかった。ディフェンディング・チャンピオンであったのに、ウインブルドンを欠場した。その後もいまひとつすっきりしないまま、No. 1の座をフェデラーに譲ったまま、ファンをやきもきさせていた。

私はずっと、彼の不調は怪我のせいだと思っていたのだが、出張先で合流したバルセロナの同僚に聞いたところ、スペインではナダルの不調は両親の離婚によるものだ、というのが定説だという。「彼もまだお子ちゃまということよね」などと言われた。今回WOWOWの放送でもダパディさんが少し触れていたが、ナダルにとって親の離婚は相当ショックだったらしい。彼の強さが、家族や友人や親戚など、周りを取り巻く人々の絆によって培われていたものだということがいよいよはっきりした。

しかしこの決勝の日のナダルの素晴らしさ。ボルグを基準とするとかつては考えられないほどの筋肉、日々の厳しいトレーニング、天賦の才、彼の場合はその上に強靭な精神力が乗っかっている。そのどれが欠けても彼のバランスは崩れてしまう、が、ひとたび強い精神が戻ってくれば、多少の疲れや不調は何の妨げにもならない。

大切な両親が別れてしまったことで受けたダメージを乗り越えて、ナダルは大人になった。そして、大人になったからこそ、優勝が決定した後、あれほど涙を流すことができたのだろう。経験の乏しい子供は、自分にとっての大きな出来事を目の前にしても泣かないものだ。彼が泣く様は、昨年全豪オープンの優勝を逃したフェデラーの泣き顔とダブった。そうだ、フェデラーも泣き虫なのではなく、さまざまな経験を人一倍しているからこそ、あの場面で泣いたんだね。

2年連続で準決勝となってしまったソダーリングは本当に気の毒だが、ここはちょっぴり我慢して欲しい。あの涙のわけをもし慮ってくれるなら、勝ち負けはともかく、とてもいい試合であったことに満足してくれるなら、許して欲しい。

今年はナダルに勝って欲しかった。その願いが実現したことに感謝したい。
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by slycat | 2010-06-09 23:47 | テニス

ローマは1日にしてならず

Masters 1000, Internazionali BNL D'Italia
Semi-Final R. Nadal d. E. Gulbis 6-4, 3-6, 6-4

久しぶりにわくわくさせてもらった。クレーシーズンといえばナダルの活躍を観るのを楽しみにしているのだが、復活ナダルをここまで揺さぶる選手が出てくるとは。それがまた21歳の坊やで、ラトヴィア出身だとは。すでにテニス好きには常識となっていることと思うが、彼は大物だ。天才と言ってしまおう。

グルビスはとても魅力のある人だ。昨年の楽天オープンで、しっかり生の試合を観せてもらったのは実にラッキー。可愛いだけじゃない。サフィンが引退してしまい、仕事も忙しいし少々だるい感じになっていたのだが気持ちがシャキッと目覚めた。次は彼だな、と勝手に思うことにする。

昨年の楽天オープンでは1セット先取しながらツォンガにしてやられた。それでもスピード感のある面白い試合だったという印象が残っている(その次のモンフィス対バブリンカが少々たるい試合だったので、余計に印象が強い)。今回のローマ大会ではフェデラーを破ったということで、彼の「危険性」に注目が集まったことと思うが、1セット先に取られておきながら、2セット目からの巻き返しで勝利を摑んだ。

今回も、先に楽々とナダルがセットを取ったので、あぁやっぱりクレーキングには彼の力は通用しないのかと思ってしまったのだが、それでも目が離せず眠いのを我慢して観続けた。寝なくて本当によかった。だって、ここからがグルビスの本領発揮だったんだから。

サーブがとてもよかった。1stサーブでのポイント獲得率は3セット通じて70%を超えていた。軽く210キロを打っちゃうんだから、さすがのナダルも苦しんだ。ウイナーの数も38本とかで(エラーも多かったけど)、これで2ndサーブでも点数を取れれば、向かうところ敵無しとなるだろう(もちろん、そう簡単にはいかない)。
 1セット目では何だか投げやりに見えた返球も徐々に集中力を増し、正確に厳しいところにボールが入るようになっていった。フォームなんか無茶苦茶だし、リーチに頼ってるんじゃないの、と思うこともあったのだが、何だかサフィンを思い出してしまう。くるくるカールのヘアスタイルのせいかもしれないし、サフィンの元コーチが観客席にいるので映像に洗脳されたのかもしれないが、グルビスを見ていると、何も考えずボールにだけ集中していたときのサフィンを見ているみたいで、本当にドキドキした。
 実際、ナダルだって凄く苦しんだに違いない。久々に派手なガッツポーズを繰り出していた。勝ちを決めたときのジャンプなんか何ヵ月も見ていないと思う。

残念ながら、最後の最後で力尽きてしまい、終わってみれば「やっぱりナダルだよねぇ〜」という結果になってしまったのだが、ギリギリまでグルビスのマスターズ1000初優勝か、と夢を見た。テニスが面白いことになってきた。あんまりランクが上がると、もう二度と日本には来てくれなくなるかもしれないが、彼がトップ10選手になったら、すかさず「生でグルビス見たことあるよ〜」と自慢したいものだ。

このところ外に出れば左右違う靴を履いていたり、アイロンをかければ火傷し、食事をすれば鞄や傘を店に忘れてしまったりと心身ともにボロボロ状態。連休でリセットしなくちゃと思っていたところにこんな素晴らしい試合を観ることができて、ナダルとグルビスには感謝、感謝である。次の対戦も大いに期待しよう。
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by slycat | 2010-05-02 15:13 | テニス

楽天オープン決勝

10月11日(日)、快晴。有明に楽天オープン決勝の試合を観に行く。予定ではマレーを観るつもりだったのだが、ユーズニーとツォンガのカードもまた魅力的。途中台風が来て選手たちも大変な思いをしたことだろう。1週間戦い続けてこの日を迎えた2人に改めて敬意を表したい。

運良く取れたコートサイド席。端っこではあったけれど前から4列目、選手が間近に見えるいい席だった。今年はスポンサーが楽天になっていろいろと変化があったけれど、席に着こうとしたらそれぞれの椅子に真っ赤なジャケットが置かれていて(まぁ当然貰えるものだと思って貰って帰った)、この日は物凄い暑さだったので脚が焦げないように膝掛け代わりにしていたのだった。背中にデカデカと楽天OPEN 2009とプリントされており、う〜ん近所に買物に行くときくらいしか着られないかな。
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今日の審判はノーム・クリストさん。金曜日は2試合連続で主審を務めるなど大活躍だったが(2試合続けてあの不安定な審判席に座るのって、あのお年で大丈夫だったのだろうか……)、この日はきちんとブレザーを着込んでダンディな雰囲気であった。
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今年も松岡修造氏がMCを務めており、正直言ってうるさくて堪らなかったが、選手入場の際の拍手の仕方など指示して会場を盛り上げた。彼が、選手たちがコート上ブルーのところまで来たら拍手を開始しろ、と言うのでみんなそれに従ったけれど、入場してすぐに拍手がなかったのでユーズニーが変な顔をしていた(拍手が始まると苦笑した)、とは息子の証言である。
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ランキングから言えばツォンガのほうが上だし、前日非常によいプレーをしたとのことで、やっぱりツォンガが勝っちゃうのかな、でもここまで来たらユーズニーに頑張って欲しいな、などといろいろ考えながら彼らのウォーミングアップを眺める。
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それにしてもこの日は滅茶苦茶暑かった。革ジャン着て行ったので地獄だった。だらだら汗が流れる。おまけに帽子もサングラスも忘れたので、日焼けが怖かった。選手も暑かったと思う。息子が「可哀相なのはボールボーイだ。手をやけどする」とのたまった。

最初はユーズニーのほうが落ち着いてプレーしている印象だった。ツォンガはミスが多かった。しかし何と言うか、ツォンガのパワーは半端じゃない。やはり軽々と200キロ台のサーブを打てるというのは強力な武器だ。かといって身体が重いわけではなく、華麗な脚さばきでネットに出るタイミングも早い。何とかイーブンのまま進められればユーズニーにもチャンスがあったかもしれないが、第8ゲームをブレイクされてしまった。これが勝負の分かれ目で、第1セットはツォンガが取った。
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第2セットに入ってもツォンガの勢いは止まらなかった。何とかブレイクしてフルセットに持って行って欲しかったんだけどなぁユーズニー君。いいドロップショットを打ったのだけど逆にパッシングされちゃうし、頑張って打ったボールがネットに嫌われちゃうし、なかなか巧く行かなかった。ヒューイット戦の疲れが残っていたのか、今日はアンラッキーな日だったのか……。またブレイクを許し、スコアはツォンガの6-3、6-3。欲しかったであろうタイトルはユーズニーの手には入らなかった。

ちょうど我々の席のすぐ右側のロイヤルシートにツォンガ陣営が座っていたのだが、ツォンガが走って来た。パイプ椅子を使ってコーチらのところへ。どこに座ってるの、という写真だが、ロイヤルシートのへりの部分である。優勝の喜びを分かち合う風景、いいですねぇ。
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優勝するとサインボールも打つしインタビューもあるし、ホントに幸せいっぱいの忙しさなのだが、敗者はヒマである。ユーズニーの哀愁の背中……。
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昨年ダブルス優勝で敬礼を見せてくれた、同じコートで、今度はファイナリストとしてスピーチしたユーズニー。だけど日本が好きで、また来たいと言ってくれた。そしてツォンガのスピーチ。フランス人がこの大会で優勝するのは初めてだそうだ。今年はなぜかフランス人選手がたくさん来てくれて楽しかったが、これでさらに日本人気が高まり、みんなが喜んで来てくれるといいなと思う。
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勝ったのはツォンガなのに、何となくユーズニーのことばっかりになってしまった。これも日本人特有の判官贔屓体質ということでお許しください。

追記:テニスについて、いつも頼りにしているタケゾウさんがツォンガのコーチがジャン・ピエール・レオに似ていると仰ったので、写真を追加してみました。イケメンですよね。
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by slycat | 2009-10-12 01:42 | テニス

楽天オープン:その2

10月9日(金)、有休を取って楽天オープン準々決勝を観に行く。本当は第1試合から観るつもりだったのに出発が遅れてしまった。9月のシルバーウィーク辺りから風邪を引きっ放しで(インフルエンザ検査は陰性だった)、この日の明け方にも喉と鼻に猛烈な痛みを覚えて飛び起き、寝不足に。病院で薬をもらい、息子が学校から帰ってくるのを待って2人で有明を目指す。

すでにヒューイット vs ロジェル・バセランの試合は終わっており、ユーズニー vs ベルディヒ戦が始まっていた。第1セットはユーズニーが先取、ベルディヒは苦戦しているようだ。
 昨年はダブルス決勝でそのプレーを見せてもらったが、シングルスでのユーズニーをまともに観るのはこれが初めて。緩いボールを打つかと思えばいきなり叩くなど、なかなかの曲者と見たが、特にバックのスライスは何か風変わりで個性的だ。サーブも、無茶苦茶速いというわけではないがコースや球種がよいのだろう、ベルディヒは打ちにくそうにしていた。それにベルディヒは、体調が悪いとか怪我をしているとかいうわけではなく、何か自分のペースが摑めない、という感じがありありだった。
 しかしさすがはベルディヒ。一時はあっさりユーズニーが勝ってしまいそうだったのに、じわじわとポイントを詰めていき、ユーズニーを苛立たせる。しかしユーズニー君、気合いで危機を脱した。自分に腹を立てて自滅してしまうかとハラハラしたが、フットフォルトのコールにもめげることなく、タイブレイクを制して嬉しい勝利。満面の笑顔で敬礼ポーズを決めた。いやぁ、これが見たかったの。やっぱりユーズニーと言えばこれですね。
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続くカードはグルビス vs ツォンガ。これも楽しみな対戦だ。もちろん初めて見る生試合。グルビスはテレビで見ているとおりの印象だったが、ツォンガのほうは髪の毛が伸びてちょっと雰囲気が変わっていた。いい写真が撮りたかったのだが、腕がないのでうまくいかない。サーブのとき、トスを高く上げるタイプの選手だとチャンスがあるのだが、ツォンガは比較的低いトスでいきなりパーン!と打つタイプなので難しかった。
 最初はツォンガのほうが何か今ひとつ調子が出ないという雰囲気で、グルビスがとっととセットを取ったのだったが、第2セットに入るとツォンガの力が目覚め、グルビスもダブルフォルトなんかしてしまってイーブンに。第3セットはお互い意地の張り合いのようなショットが連続してみられたが、グルビスのミスが目立った。逆にツォンガのほうは、いつもテレビで見ているまんま、自分のペースを摑んで伸び伸びとプレーしていた。結構冷静に頑張ってきたグルビスだったが、さすがに自分のミスに苛立っていた。思わずポーンと打ったボールは高く上がって客席へ。ノーム・クリストさんに警告をいただいた。
 グルビスのプレーを間近で観られたのは、今回とてもラッキーなことだった。本当に、計り知れない才能の持ち主なんじゃないかと思う。恐れを知らぬ若さに思わず溜息。いや〜勝って欲しかったんだけどな。パワー溢れる2人の対決は、経験の差が出たかツォンガの勝利。試合後のインタビューでラケットを抱きしめていたのが可愛かった。
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だんだん観るのにも疲れてくる頃、ちょっと一服した後戻ってくると、モンフィスとバブリンカの試合が始まっていた。これまた対照的な2人である。意外にガッチリした体格のバブリンカに対して、モンフィスの細いこと。
 チェンジコートまで自分の席に行けないので出入り口で待っているとき、「バブリンカ、地味!」という声が聞こえたが、いやいや派手な黄色いシャツで頑張ってるし。サーブもストロークもかなりのパワーが感じられた。前のグルビス/ツォンガ戦がテンポよくトントンと進んでいったのに対して、この2人の試合はストローク戦になり観ているほうの体力も奪った。第1セットはバブリンカが先取。
 しかしモンフィスはただちに頭を切り替え、サーブ&ボレー戦法に。ラリーの中からもチャンスと見ればすかさずネットへ。脚に自信がなければ怖くてとても前には出られないと思うが、凄い身体能力を見せつけた。これですっかりリズムが狂ってしまったバブリンカ、しかも絶対にウイナーだと思われるボールが次々と返されてしまい第2セットはモンフィスが取る。
 第3セットになっても、勝機はバブリンカから離れてしまい戻ってこなかった。転んだりスプリットを見せたりとモンフィス、怪我はしていないかとドキドキさせられたが、ゲームの流れは終始モンフィスのほうへ。おとなしそうに見えるバブリンカが、さすがに頭に来たのかラケットをへし折る場面も(いつも怖い顔のグラフさんが淡々とウォーニングを取った)。どちらにも勝って欲しかったが勝者は1人。コートを去るバブリンカ、その手が握る壊れたラケットに哀愁が漂っていた。
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準決勝はテレビで観ざるを得なかったが、何とユーズニーはヒューイットを破って決勝進出ではないか。あぁちゃんと第1試合から観ておけばよかった、ヒューイット見損なっちゃった、と後悔しきりだが、ユーズニーをもう一度観られるのは嬉しい。今回、マレーもフェデラーも来なくてがっかりだったけれど、ちゃんと収穫はあったのだった。決勝も楽しみ。
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by slycat | 2009-10-11 00:25 | テニス

楽天オープン:その1

いつもお財布の中身が寂しいので、今年のジャパンオープンも2日分しかチケットをゲットできず。息子が「サントーロが観たい!!」と喚いたが、例えば彼が水曜日あたりで姿を消すとして(失礼、でも本当にそうなりました)、週の半ばに有休を取るのは難しく、あっさり却下。金曜日と日曜日の試合を観に行くことにした。しかし、ひょっとしたら公開練習に出てくれるかも……ということで、今年は初めて日曜日のイベントに出かけてみた。

行ってみたら、残念ながらサントーロは公開練習には参加せず。一度入り口に顔を出したらしいが、西側の席にいたので全然見えなかった。
 爽やかな天気で、練習には最適。席に着くと、鈴木貴男とステパニクが練習試合をしていた。ステパニクはテレビで観るより若々しい。最後のサーブではボールを一度にたくさん持ってトス、相手の貴男も思わず笑ってしまう茶目っ気を見せてくれた。

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次に登場したのはヒューイットとベルディヒ。前回ヒューイットを見たときは、チェコのノバクとの準決勝だった。あのときも台風で大変だったっけ。ノバクに振り回されているヒューイットに対してあれこれ悪口を言っていたら、前の席の人に注意されてしまった。今から考えると確かに我々が悪い。せっかく大好きな選手を観に来たのに、後ろから悪口が聞こえてきたらうるさくて堪らないよね。大変失礼しました(最近はマナーを改め、選手にとってポシティブなことだけ口にするようになった)。

ベルディヒはディフェンディング・チャンピオン。そしてヒューイットは言わずと知れたNo. 1経験者。これは本番の試合でなくたって観たい。「ヒューイットが赤いシャツを着てるのがいいな」と息子。何となく、勝負への気合いを感じるという。まぁ練習なんだけどね。練習なんだが、ヒューイットは非常に調子がよいようだった。特にサーブがいい。そして、滑ってヒヤリとする場面があったものの、往年のフットワークが戻ってきた(と言うとこれまた失礼なのだが)ようでキビキビとした動きが小気味よかった。
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ベルディヒは、昨年同様落ち着いた感じで、おとなしく白いシャツで登場するあたりがまた可愛らしい。「よいサーブを打つコツは?」などとインタビューされて、「難しい質問です」などと謙虚に答えていた。
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そしてたっぷり練習して、コートを去る際。ファンがサインを求めて殺到した。ヒューイット人気健在。もちろんベルディヒだって人気抜群なのだが、ヒューイットに会いたくてこの日会場に駆けつけた人は多いと思う。そんなファンの希望を叶えるべく、2人は丁寧にサインを続けていた。2人ともナイスガイぶりを見せつけた。
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そして次に練習するのは、ハイ、お待ちかね、デルポトロとフアン・モナコの登場である。見た目とプレースタイル的に、私としてはモナコのほうが好みであるが、やはり何と言っても今年のUS OPENの覇者たるデルポトロ、貫禄が出ちゃったな〜という感じ。何年か前のAIG OPEN、確かロブレドとの試合だったと思うが、自分のプレーに納得できずに少々キレ気味だった頃とは雲泥の差がある。オトナになったよね。
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最後はユーズニーとバブリンカ。昨年ダブルスで優勝したのが日本に対する好印象となったのか、今年も来てくれたユーズニー(鈴木貴男と一緒に大会の進行役を務めていた方(お名前は失念)が、YouTubeにユーズニーの衝撃映像があると言っていたので帰宅してから早速チェックしてみたら、流血で凄いことになっていた)。練習試合と言えども気は抜かず、熱血漢をアピールした。バブリンカは、「北京オリンピックでフェデラーと組んで金メダルを取った人」という紹介のされかたに納得がいかなかったものの、わーテレビとおんなじだぁ、とミーハー気分を盛り上げてくれた。やはり生で観ると光るものがある。
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残念ながらフラッシュを焚かずに撮っていると、日が落ちてしまい暗くなってきたらブレブレで使える写真がほとんどなくなった。

初めて日曜日のイベントに行ってみたが、練習というのも観ていてなかなか面白い、ということがわかった。来年も時間があれば行ってみたい。今度はもっといい席で……(サイン欲しいし)。
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by slycat | 2009-10-10 16:36 | テニス

ああ、US OPEN 2009

US OPENが始まったぞ〜!とテレビをつけたら、何とWOWOWの放送が終了していた。ブルーの画面に映る、デジタルではご覧になれます、などというメッセージが虚しい。慌ててケーブルテレビのカスタマーセンターに電話し、デジタルへの切り替えを申し込んだが、工事に来てもらえるまで1週間から2週間かかるという。「テニスを観るためにWOWOWに加入しているんですぅ、US OPENが終わっちゃったら意味がないんですぅ」と電話に出たカスタマーセンターの女性に泣きついて、何とか急いで対処していただいたが、それでも観られるようになったのは9月11日。マジで泣きたい。

神様が哀れに思ってくださったか(?)、ニューヨークは雨続き。そのためギリギリで準決勝や決勝には間に合ったのだが、その間に新星が現れたり、サフィンや杉山が引退表明したり、今年は絶対タイトルを取ると信じていたマレーが負けてしまったりと、さまざまな事件が起こっていた。見逃したのが悔やまれてならない。

ナダルは残念だった。さっさとグランドスラムを達成すると思っていたんだけどなぁ。まだマスターズ1000の大会がいくつか残っているが、できればもっとじっくり身体のコンディションを整えて欲しい。ロディックも残念! マレーも……。予想は外れっぱなしだ。

4月に会社のごたごたが一段落したのはいいけれど(問題の人は円満にクビになった)、後始末や新しい案件で急に忙しくなり、週末に出張が入ったりするものだからテニスの試合をあんまり観られない状態が続いた。情報収集もままならず、クライシュテルスが復帰したのも直前になるまで知らなかった。仕事に振り回されるなんて、ほんとに格好悪い。

それにしてもクライシュテルスは凄いじゃないですか。このままずっとテニスに戻ってくれるのであれば、女子テニスもだいぶ面白くなること間違いない。エナン・ファンとしては実はかなり複雑な思いもあるのだが、とにかくプレーがとても素晴らしく、心地よかったので、ここは素直に拍手を送りたい。優勝おめでとうございます(お嬢さんも超可愛い)。

<女子準決勝>
準決勝でのセレナ・ウイリアムズには驚かされた。彼女が線審に対して言った言葉は全く聴き取れなかったが、あのジェスチャーはフツーに怖かった。ネットのところまで行って「殺すなんて言ってない、Are you serious?」と言ったのは聞こえた。何が何だかわからなかったが、その前にラケットを地面に叩きつけた時点でwarningを取られていたのでポイントを失ったのだということだ。決して褒められた行動とは言えず同情はできないが、それでもスッとクライシュテルスのところまで歩んでいき、握手して去って行ったのは美しかった。あのまま怒りに任せて対戦相手に言葉もかけずに去っていたら目も当てられない。
 試合後すぐにテニス・サイト(Xtreme Tennis)に行ってみたら早速記事が上がっていて、物凄い数のコメントが書き込まれていた。なかなか面白かった。意外に多かったのは、「あの局面で審判がフットフォルトを取るなんて信じられない」という意見。正直なところ、私にはフットフォルトというものがよくわからないので(結構みんなラインを踏んでいるように思う)、まぁそうかなぁとも思うのだが、それにしても怖かったもの、セレナは。後は当然「キムに気の毒だ」という意見が大半だったが、だんだん人種問題にまで発展してしまって、コメント欄はぐだぐだになっていた。
 セレナは、ああやって感情をストレートに表現するところが彼女のよさでもあるのだけれど、非常に勿体ないことだった。クライシュテルスは記者会見でも立派だったし、テニスというスポーツはまず自分の感情を制することが必要なんだということを、余計な言葉抜きで見せてくれたと思う。

<男子準決勝>
会社のスペイン事務所から同僚が来日したので、早速「ナダルって本国ではどう?」などと聞いてみたら、予想どおり国民的アイドルだそうだ。向こうではKIAのCMなどにも出演しているという。「ナダルって動物系で可愛いよね」と盛り上がったが、残念ながらデルポトロにコテンパンにされてしまった。今回の準決勝では、ジョコビッチの頑張りが印象に残る。ようやく来たブレイクチャンスに、これでもか、これでもか!と強打していったところが特によかった。今大会では調子がよさそうだったので期待していたのだが……2児のパパとなったフェデラーはますます強かった。

<決 勝>
女子のほうはもう、何も言うことがない。クライシュテルス強し。あんまり強いのでちょっと悔しい、エナンの馬鹿……。ダベンポートといい、クライシュテルスといい、一流選手はいったん育休を取っても十分復帰できるということを証明してくれた。と言うか、いい選手にいいプレーを長く続けてもらうには、時にブレイクも必要なんじゃないか。そんなことを考えた(だから、エナン……)。家族で勝利を祝うクライシュテルスの笑顔、2005年優勝のときよりもさらにきれいだった。

男子は……。デルポトロがここまで強くなったとは。てっきりフェデラーが来ると思っていた(何しろパパだから)。サフィンがサンプラスを破ったときのような衝撃、かもしれない。しかしここでもことを複雑(?)にするのは、同じ国の出身で常にイイ線行っているのになぜかグランドスラムを取れないナルバンディアンの存在である。彼より先に、デルポトロが取っちまった、その事実に打ちのめされる。最近全然姿を見られないし……。
 愚痴はさておき、デルポトロは同じグランドスラムの大会でフェデラーとナダルを破った最初のプレイヤーになるそうだ。そう言えばそうだった。ジョコビッチが全豪で優勝したときはフェデラーを倒したけれどナダルとは対戦しなかった。そのほかの大会ではフェデラーかナダルか、どちらかが勝っているんだから。これはひょっとして、ひょっとするのか。2010年はデルポトロの年になってしまうのか? 何はともあれ、おめでとう、デルポトロ。先輩には優しくしてあげてね。

何だか中途半端になってしまったが、前半観られなかったので仕方がない。来年はデジタルだから全放送を観られるんだし、それを楽しみに年明けを待ちたい。
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by slycat | 2009-09-15 12:23 | テニス

Someday......

The Championships, Wimbledon 2009 FINAL
R. Federer d. A. Roddick 5-7, 7-6(6), 7-6(5), 3-6, 16-14

全く、何という試合だったのか。ファイナルセットの数字は一体何なんだ。確かにロディックは2003年全豪の準々決勝でモロッコのエルアノーイと死闘を演じたことがある。あれも凄かったけれど、今度も凄まじかった。ロディックは、間違いなく私たちテニス・ファンの記憶に残るプレイヤーであるばかりでなく、確実に記録を積み上げているようだ。

そりゃぁ、ウインブルドンの優勝者として再び歴史を塗り替えたフェデラーは偉い、偉いに決まっているけれど、昨夜のロディックを見たらたとえ彼を“finalist”と呼ばざるを得ないとしても、“champion”以上に偉大だ、と讃えたい。あなたのおかげで素晴らしい時を共有できた、奇跡的なものを見せてもらった、その気持ちを彼に伝えたいと思う。

第2セットのタイブレイクでフェデラーを6-2まで追い詰めたとき、ひょっとしたら今年トロフィーを掲げるのはロディックなんじゃないか、誰もがそう思ったはずだ。あぁ、それなのに……。何だか気の抜けたようなボールを返してみたり、ハイバック・ボレーをミスしたり(サンプラスが観客席にいたからか?)、セットを取ったフェデラーが叫ぶのと同時に、「馬鹿馬鹿馬鹿〜〜〜!!」とテレビに向かって叫んだのは私だけではないだろう(ロディックによれば風が吹いていたのでその時はよい判断だと思ったそうである)。
 しかし、第3セットも失って絶体絶命となったロディックは、まだ諦めてはいなかった。フェデラーにミスが出てきたところをすかさずブレイク。もちろん容易ではなかったが、勝負をファイナルセットに持ち越した。ここでまた夢を見せてもらった。

最後の最後まで夢は続いた。「小さい頃からウインブルドンでトロフィーを掲げるのを夢見て来た」ロディックの夢。固唾を呑んで見守ったのだが。
 ラストボールがフレームショットになったときのロディックの顔、忘れない。かつて2年連続して決勝で敗れたときにも見せたことのない表情。ベンチに座ってうつむく彼の丸まった背中。今までどんなにコテンパンにやられてもユーモアを忘れなかった彼が、今回のインタビューでは言葉数が少なかったのが印象的だった。それでも“Sorry, Pete.”とサンプラスを微笑ませたのにはグッときた。

試合後のインタビューでも、
When do you expect you'll start feeling better and feeling sort of happy with how you performed and the occasion as opposed to the disappointment now?
(今のがっかりした気持ちとは反対に、あなたの気分がよくなりプレーに満足できる気持ちになるのはいつになると思いますか? という意味だと思うが)という変な質問に対しては「わからない。僕は精神科医じゃない、テニスプレイヤーだもの」と答え、
Didn't look real easy to have to rally after losing that second set. Was there a struggle inside of you to stay positive? Were you able to blank it out right away?
(第2セットを落とした後でラリーを続けなければならないのは簡単ではないように見えました。あなたの中で前向きでい続けるために葛藤はありましたか? すぐに消し去ることはできましたか?)という問いに対しては「僕たちはサイボーグじゃない、人間だ。その時点で2つのオプションがあった。諦めるか、続けるか。2番目のオプションが自分にとってよさそうだったんだよ」と答えるなど、健気なところを見せた。

プレースタイルも雰囲気も違うが、決勝に進みながらイバニセビッチに敗れ、サンプラスに敗れ、ついにウインブルドンのタイトルを取ることができなかったラフターのことを思い出す。彼は毎週毎週勝ったり負けたりすることに疲れ、コートを去って行った。
 今、ロディックはラフターのように、ちょっと危ない気持ちになっているかもしれない。だけどあなたはまだ若い。コーチが変わるたびに新しいことを身につけ、成長してきた。頂点に立ったのが20歳の頃。普通なら年々下降線を辿ってもおかしくないところ、6年経ってもまだまだ進化し続けているというのは並の選手ではない証拠だ。

どんなにいいプレーをしても、勝てなければ悔しいだろう、きっと満足はできないだろう。だからこそ、いつかきっと夢を叶えて欲しい。次こそきっと。頑張れロディック! 有難うロディック!

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そうそう、遅ればせながら、フェデラーおめでとう。もうすぐ生まれてくる赤ちゃんも、パパを誇りに思うだろう。今年有明であなたの姿を拝むのを楽しみにしています。
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by slycat | 2009-07-06 23:30 | テニス

やはりアンディが来た

今夜はウインブルドン男子決勝の試合が予定されている。昨夜はまたもやウイリアムズ姉妹対決だった。
 ナダルが欠場となった今大会、私はフツーにフェデラーが決勝に進むことに疑いをもたなかったが、ではもう1人のファイナリストは誰になるかと問われたら、かつて姉妹のヒッティング・パートナーが(どちらが勝つかと訊かれて)「ウイリアムズが勝つだろう」と言ったのを真似て「アンディが来るだろう」と答えたかった。ただし、実はマレーだと思っていた。

準決勝での2人の戦いは本当に面白かった。特にマレーの第2セットの獲り方はぶっちぎりで、胸がスカッとしたものだ。7年前、準々決勝までは冴えまくっていたヘンマンが、イバニセビッチが放つ強烈サーブの前に屈してしまったときは残念で堪らなかったが(翌年はヒューイットに負けた……)、少なくともマレーにはセンターコートの雰囲気とか、国民の期待とか、そんなもののプレッシャーに負けるような景色は見当たらなかった。

しかしロディック、君は何て大人になったんだろう。去年AIG OPENで初めて生で見たときは、プレーよりもゴーマン・エンターテイナーとしてのキャラが際立っていたが、さすがにウインブルドン準決勝となると別人のようだった。本人も記者たちに対し「決勝まで進んだのは偶然じゃない」と言い放ったが、天賦の才だけに頼らず見えないところで地道な努力を続けてきた自信が、ここに成果となって現れている、そう思う。

解説者がしきりに褒めていたように打点が高くなり、バックハンドも正確になってサーブだけでなくリターンで勝負できるようになった。第2セットでいきなりギアをトップに入れたマレーが徐々に息切れしていったのに対し、ロディックのほうはさすがベテラン、長い試合の戦い方をよく知っていた。経験の差が出た……って、ロディックに対してこんな言葉を使う日が来るとは思わなかったな。大会前は「今年の決勝もナダル vs フェデラー!」を楽しみにしていたけれど、芝といえばこの人、ロディックを忘れてはならないのだった。大変失礼しました。

今年、ロディックは新婚、フェデラーは間もなくパパになるということで、どちらにとっても生涯における大切な年である。勝ちたい気持ちの強さはどちらも変わらないだろう。うわぁどうしようかな、やっぱり初タイトルになるし、アンディを応援すべきか……。フェデラーが勝つとナダルがNo. 2に落っこちてしまうので、それも少々気になるところである。
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by slycat | 2009-07-05 13:24 | テニス

フェデラー、おめでとう!

Mutua Madrilena Madrid Open FINAL
R. Federer d. R. Nadal 6-4, 6-4

勝利が決まっても、フェデラーは淡々としていた。クレーで、ナダルを相手に、しかもスペイン・マドリードでの勝利だったのに。全豪オープン決勝で見せた、まさかの涙はファンを吃驚仰天させたが、わずか数ヵ月の間に、フェデラーはさらに大人になっていた。

私はTENNIS Xというサイトが好きで情報収集のためよく訪れるのだが、記事の中で笑ったのは"Who would have thought Andy Roddick would get more sets off Federer on clay than Nadal?"という一文だった。ホント、思いもよらない展開でしたねぇ。ロディックの健闘を讃えるべきなのか、ナダルの不甲斐なさを責めるべきなのか、私には全然わかりません(笑)。

ナダルは調子が悪かった。ジョコビッチとの準決勝を観てもそれは明らかだった。それでも勝って決勝に進んだのは素晴らしかったが、4時間を超える試合はさすがに堪えたのだろう。無理がたたった。

でも、ナダルの不調がどうのこうのと言うより、フェデラーが自分のペースを崩さず、終始「彼のままで」勝てたことが嬉しい。"The Fed’s not dead". 当たり前だってば。ウイルス性疾患だか何だか、悪い虫に取り付かれて少々調子が狂っただけ。27歳で死んだと言われてはあんまりじゃないか。

フェデラーが無敵の王者だったときは、正直、あまりの強さに辟易していたのだが、彼の強さはテニス選手たちのレベルをぐ〜んと引き上げた。みんなが「ロジャーを倒したい」と思ってトレーニングに励んだ結果、今のテニスは凄いことになった。展開の速さといい、パワーといい、私の愛するボルグの時代をはるかに超えたところまで来てしまった。フェデラーという人がいたからこそ、テニスはここまで進化したのだと思う。

そんな超越した存在に対して、恐れを知らぬ少年、ナダルが挑んでいったのが面白かった。最初はクレーで勝利し、次は芝、ハードコートでも勝って見せた。フェデラーのスタイルが教科書にでも載りそうな完璧なフォームだったのに対し、ナダルは決して基本どおりのスタイルではなかった、でもそれで勝ち進んだ。対照的な2人の対決は常に注目を集め、その結果がどうあれ、試合内容はいつも満足のいくものだった。

今回の対決は、従来のものとはまたひと味違っていた。ナダルはすでにフェデラーからNo. 1の座を奪っていたし、この試合に勝ったからといってフェデラーがNo. 1に返り咲くといったものでもない。何となくデ・ジャヴみたいであり、久しぶりでもあり、気持ちの整理がつかないまま、あぁ、だけどやっぱりこの2人なのか、という妙な安心感、変な感じの決勝だったのである。

ずーっとフェデラーを愛し、彼を応援し続けてきた方々には誠に申し訳ないが、かつてはフェデラー vs ナダルとなれば、ナダルに何とか勝って欲しいと思っていたのだ。今回も、クレーなんだしナダルが勝つのかなぁと思っていた。そのくせ、フェデラーの優勝が決まったとき、「勝った〜!」と絶叫してしまった。何て身勝手なんだ。だけど心底、嬉しいと思った。

フェデラーが泣いたりせず、清々しく勝利を受け止めたのが本当によかった。やるべきことをやれば彼に敵うものはいないのだということを証明して見せた。大人の境地だった。
 サーブが冴えていただけでなく、臆せずネットに詰めて行った。不必要に熱したり、苛々する素振りがなかった。プレイヤーとしてまさに円熟の極みを見せた。

ナダルは言い訳ができない(もちろん言い訳なんてしないんだけど)。少しでも調子が落ちれば、フェデラーが前に出てくる。今回、そんな危機意識を否応なく感じたはずだ。そして、そんなふうに意識させてくれるライバルをもったことを、彼は誇りに思うだろう。

マレーも好きだし、ナルちゃんには悲願のグランドスラム・タイトルを!と願っているにもかかわらず、フェデラーとナダルの組み合わせには本当に胸が躍る。対戦するたびにテニスの新しいかたちが見えてくるような気がする。

全仏の決勝に進むのはこの2人なのだろうか、それとも……。あと1週間、肩凝りでガチガチなのに、その首を無理矢理長〜くして待っているんだぞ。
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by slycat | 2009-05-19 02:30 | テニス