ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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16 BLOCKS

『銀河ヒッチハイクガイド』のモス・デフが出演しているから見たい、と息子に言われて、あまり期待せずに観に行った。期待していなかったのがかえってよかったのか、結構面白かった。

ブルース・ウィリスが中年らしい、いい味を出している。詰め物をしているのか、それともホントに体重を増やしたのか、ベルトの上に太鼓腹が乗っかってるのがいい(?)感じ。しかしこの人は何歳になっても“wrong time, wrong place”に居合わせる運命なのね。

息子の好きなモス・デフがとてもよくて泣かせる。「どうせ人は変われない、いい人間になんてなれない」と言うウィリスに対して、一所懸命変わることができる、と証明しようとするところにグッときた。『銀河ヒッチハイクガイド』では原作を越えて作品に新しさを吹き込んでくれた彼だが、今回も絶望的な状況にあって人のよさを発揮、ある意味ウィリスを食っている。これからもいろいろな映画に出て欲しいな。

うようよと湧いて来る追っ手。この湧き具合が凄い。どこに逃げても逃げ切れない。大都会ニューヨークだというのに。敵との会話シーンなどでちょっと間延びするところがあるものの、銃撃戦の迫力にも満足。

イーストウッドを観ようかと思っていたのだが、重そうだからこっちのほうが風邪っぴきにはちょうどよかったかもしれない。あーすっきりした。
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by slycat | 2006-10-31 01:09 | 映画

風邪!

風邪をひいてしまい会社を休んだ。あーまた評価が下がるなぁ。

季節の変わり目というのが一番ヤバく、秋は清々しい季節であるはずなのに、ほぼ10日ごとに風邪をひく。先日は喉が腫れて苦しんだが、今回は全身の倦怠感プラス発熱と来た。これで冬を迎えると、毎週毎週、風邪をひきまくるのである。

息子を見ていると、あまり風邪をひくことがない。ひいても、2〜3日で治っている。乳児の頃から保育園で鍛えられたから、あらゆる免疫を獲得しているのだと思う。
 私だってもう人生半分過ぎているのだから、たっぷり免疫力があってもよさそうなものだが、何歳になっても風邪とのご縁が切れない。なぜだ!?

朝、出勤して会社に辿り着くとまずうがい・手洗い。昼休み、食事から帰ってくるとまたうがい・手洗い。もちろん帰宅しても同じ。会社で誰かの咳が聞こえたら、すかさずマスクを着用。インフルエンザの季節には電車の中でもマスクは必須。予防には気を遣っているつもりである。
 鶏肉を食べると免疫力が高まる、なんていうのを知り、特に疲れているときはスープ仕立てで食べてみるし、野菜を摂るのを心がけ、ビタミン剤(C、E、B群)も飲んでいる。
 それでも風邪をひいてしまったら、なるべく悪化させないように、薬を飲むだけでなく梅干しだのネギだのショウガだの、民間療法もいろいろ試してみる。喘息持ちなので、あんまり風邪が長引くと気管が狭まって点滴・吸入のお世話になってしまい、ややこしい。少しでも速く治したいのだ。

昨日、かかりつけ医を受診したら、抗生物質や桔梗湯のほかに「補中益気湯」を試してみますか、と言われた。2週間飲んでみて、調子がよさそうなら続けてみるとよい、とのことだ。体力をつける助けになるらしい。漢方は証だの何だの、相性があるから、体質に合わなければ別の手を考えなければならないが、本当に風邪とさよならできるのであれば藁をも摑みたい気持ちである。「風邪をひかない人生」、私が求めているのはそれだ。

薬が調剤されるのを待つ間、製薬会社のMRが2人も待合室におり、競争の厳しさがうかがい知れた。片方は処方されたばかりの漢方メーカー、ツムラの名札をつけていた。思わず「頼りにしてますよ」と言いたくなった。
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by slycat | 2006-10-26 12:15 | 日常のこと

STRUGGLE

金曜日はグループ会社の総会があり、その後パーティに出席。欠席したかったのだがそういう雰囲気ではなかった。あー面倒臭い、バブル期じゃあるまいし。しかし勤め人はこういう行事にもニコニコ出なければならないらしい。バブル真っ盛りに社会人になり、その崩壊に立ち合った者としては、このような行事はもはや化石とも思える習慣なのだが…。

土曜日には新たにバイトを増やすべく面接を受けに行き、試験も受けた。学校を卒業したら、二度と試験なんて受けなくていい、と思っていたのだが、転職に次ぐ転職で受けた試験は数知れず、書いた履歴書の数は軽く三桁に達しているだろう。子供たちに言いたい、人生において「勉強」に終わりはない、と。

とりあえず試験には合格し、在宅ジョブをゲット。しかもその場で案件をもらった。もちろん会社には内緒だ。いくら大金をかけてパーティなんて開いても、副業に走る社員を止められないのである。福利厚生についてはもっと賢く考えたほうがいい。
 どうして副業なんかやるのか、と問われれば、年功序列や毎年の昇給が保証されないから、のひと言に尽きる。年をとればとるほど、子供の教育費など出費がかさむというのに、20代の頃とは賃金体系も変わった。現実に、もし昇給があってもせいぜい年に1万円程度、バイトしたほうがずっと入りがいい。会社の仕事を定時に終えて、せっせとバイトしたほうが潤うんだもの、誰にやめろと言われてもやめられない。
 もちろん犠牲は覚悟である。何を犠牲にするかというと、自分の健康だ。最近仕事が少ないなーと思って新しい得意先を開拓した途端、数ヵ月音沙汰のなかった元得意先から、突然仕事の依頼が入った。つまり、仕事がダブってしまったわけで、今週は本来の業務も忙しいのに、請け負ったものはきちんと全うしなければならない。
 こんなに頑張って稼いでいるというのに、息子は寝坊して模擬試験を受け損なっている。全く、腹が立つったらない。親の心子知らず、とは事実であった。

腹が立つのはそればかりではなかった。ATPテニス・マスターズ・シリーズ・マドリッド大会、準決勝のこと。QFで地元の英雄ナダルを敗ったチェコのトマシュ・ベルディッヒに対する観客のマナーの悪さに、私の怒りは心頭に達した。前日の試合で、ナダルに対して声援が集中するのはともかく、あまりのブーイング(口笛)に対してベルディッヒが人差し指を口許にもっていったのが気に入らなかったらしい。ナダルも気に入らなかったようで、試合が終わって握手をすべきシーンで、彼の口が「bad, very bad」と動くのが認められた。
 だけどこの試合は「マスターズ・シリーズ」であってデイヴィス・カップではないし、オリンピックでもない。たまたまスペインで開催されただけのことなので、出場する選手すべてにリスペクトが示されて当然である。
 それなのに、サーブをミスすれば拍手、ボールがネットに引っかかれば拍手、「チャレンジ」に失敗すれば拍手、ではプレーする選手は嫌気がさして当然だ。「静かにしてよ」というジェスチャーは、ベルディッヒにしてみれば精一杯の抵抗で、観客に不満をぶつけたわけでは全然ない、むしろ非常に紳士的な態度だったと思うのに。しかも前日の恨みを翌日の準決勝にまで引きずるとは、スペイン人は何と野蛮な民族だ、と思われても仕方がないのではないか。ワインも料理も美味しいし、ブニュエルやダリ、ガウディを産んだ国だというのに、すっかりがっかりした。
 対戦相手となったゴンザレスもいい迷惑だ。もちろん、非難の対象が自分でなくてよかった、と内心思うだろうが、いつ同じ目にあうかわからない。実際2003年のマドリッド大会決勝では地元フェレーロに対してゴンザレスの同胞マスーが苦労している。

それに対して、AIG OPENにおける日本の観客は何とお行儀がよかったことか。鈴木貴男の大活躍に応援は熱を帯びたが、決して相手のミスを喜んだりするような場面はなかった。外国勢同士の試合でも、どちらかに声援が偏ったか、と思われるとすかさず誰かが劣勢なほうの選手に声援を送っていた。日本という国に何も問題がないわけではないけれど、公平であること、人の気持ちを思いやることができること、これは世界に向かって誇ってよいと思う。GAORAの実況を担当した鍋島アナウンサー、解説の辻野さんも、「気になります」とおっしゃっていたが、このような不公平に対して敏感に反応できるお二人に、非常に親近感を覚えた。

いやなことばかりの週末だったが、一夜明ければまたニコニコと出勤だ。大人ってつらいなー。
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by slycat | 2006-10-22 22:51 | 日常のこと

He's Baaaaaack!

眼を開く
マイクル・Z・リューイン/石田 善彦 訳 早川書房
〜アルバート・サムスン・シリーズ〜

シリーズ、と書いたが(嘘ではないが)、前作から13年ぶりの新作である。待ちくたびれたぞ、アル、と言いたい。アルバート・サムスンが登場した頃は、「ネオ・ハードボイルド」の旗手、なんてことを言われていたリューインだが、最近はネオ・ハードボイルドという言葉そのものが死語になってしまった。もともと好きな言葉ではなかったから全然平気だが。例えば映画で言う「ネオ・リアリスモ」や「ヌーヴェル・ヴァーグ」のような衝撃は、ネオ・ハードボイルドにはなかったと思っている。

さて、肝腎のサムスンだが、13年間全くご無沙汰だったかと言えば、ミステリマガジンにたまーに短編が紹介されていた。そこには、探偵免許を剥奪され、その場しのぎの仕事で糊口を凌いでいるような、ちょっとだらしない彼が脇役として姿を見せていた。一体いつになったら「現場」に復帰するのか、と苛々しながら待ち続け、ついに本書が世に出たのである。

実は個人的には、サムスンよりも同じ作者により生を与えられた刑事、リロイ・パウダーのほうが少し好きである。リューインは面白いことをやっていて、パウダーの作品にはサムスンがちらっと出てくるし、サムスンのガールフレンドはパウダーにも縁がある。ガールフレンドであるアデル・バフィントンを主人公に据えた作品もある。すべてインディアナ州インディアナポリスが舞台となっている。今回も、主人公はサムスンだがパウダーもアデルも出てくる。パウダー物もしばらく新作がないので、彼に会えたのはとても嬉しいことだ。しかも相変わらず頑固そうで、風変わりで、なのにしっかり頭が冴えているところが好ましい。

本書は、何年も失ったままだった私立探偵の免許をようやく取り戻したサムスンが、探偵業に復帰するところから始まる。仕事を取り上げられ、鬱々と楽しむことのなかった日々とはおさらばだ。読者にとっても喜ばしいことで、さぁどうなるか、とわくわくしていると、親友であるジェリー・ミラー警部が不利になるような仕事を請け負うはめになる。ミラー警部はサムスンから免許を奪った張本人であるが、その事実に傷ついてはいるものの、ミラーに対して友情を感じなくなったわけではない。うーむ、これは……復帰した途端、早速悩める事態の勃発である。

ワンパターンだとは口が裂けても言わないが、リューインの作品は、いつもいくつかの事件が同時に起こり、一見何も関係がないように思われる事実の一つひとつが実は深く結びついており、最後の最後で一点に集約されるところが醍醐味となる。サムスン・シリーズに限らず、パウダー物でも、近年発表されている探偵一家、ルンギ・ファミリーのシリーズでも、同じ手法が使われている。今回も、些細なことのすべてに関連があり、一気に読み通した後の晴れやかな充実感は格別だ。

しかし本書のツボは、数年の間身に降りかかった災難を嘆き、周りが見えなくなっていたサムスンが、自分の存在理由を得たことで今まで見えなかったものに気づき、中年を過ぎてまた新たに成長を遂げる、というところにある。編集者が苦労してつけたと思われる「眼を開く」というタイトルにも現れているようだ(原題のeye openerは、シャキッとするために飲む目覚めの一杯、酒のことだったと思う)。成長するのは、何も若い人だけに与えられた特権ではなかった。また年をとったからといって急に賢くなるわけでもなかった。中年を過ぎてしまった者にはぐっとくる示唆である。

そう、初めてサムスンに出逢った頃は、まだ20代だった。それが今や、サムスンとほとんど年が変わらなくなってしまった。読み手も変化したが、サムスンも年齢相応に変化し、第1作のような軽やかな感じは少なくなっている。それを寂しいと思わず、好ましいと思うようになっているのだから、私も少しは大人になったのだろう。
 それでも、彼の仕事に対するプライド、プロフェッショナルとしての誇りは変わらない。それを確認できたのが一番嬉しい。少し気になるのは、何となくこれでサムスンには会えないような気がすることである。リューインがサムスン・シリーズで描きたかったことは、すべて描き終わってしまったような、そんな感じがするのは、恐らく私だけではあるまい。
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by slycat | 2006-10-20 01:56 | ミステリ

またまた猫

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昼休み,道玄坂まで歩いて昼食をとる。マークシティの脇に入ったところを通り会社に帰る途中で見かけた猫たち。前日同じ道を通ったときは1匹だったが,今日は3匹もいた。店の人が残り物でも与えているんだろう。
渋谷はゴミゴミしていてあんまり好きじゃないけれど,こういう景色があると何だか楽しくなる。
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by slycat | 2006-10-17 22:55 | 日常のこと

もう1匹の猫

会社の近くで寝ている猫も気になるが、自宅に帰る途中のお寿司屋さんの前にいる猫も好きだ。自転車で通り過ぎるとき、「今日もいるかな〜」と横目で見て行く。

この猫、お寿司屋さんで飼われているのかどうかは不明だが、いつも店の前で寝ている。食べ物はお寿司屋さんの人にもらっているようで、栄養十分である。かなり太っており、結構怖い顔をしている。しかし私は天の邪鬼なので、グリーティング・カードのモデルになるような完璧な猫より、どこか崩れている猫のほうが好みである。

雨が降るとさすがにどこかへ行ってしまうが、今夜は晴れていたので定位置にいた。携帯のカメラで写真を撮ったら、物凄くいやそうな目つきでこちらを見た。いつも知らん顔してるくせに、意外と自意識過剰な猫だった。次はどアップで正面から撮ってやるぞ。
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by slycat | 2006-10-12 23:52 | 日常のこと

フツーの生活に戻る

テニス三昧の日々から、退屈な日常に戻る。遊び過ぎたせいか、喘息の症状がちょっと出てしまい、テニス漬けからステロイド漬けに…。アスリートだったらドーピングを疑われるところだ。

若い人が新しく入社してきて、今まで担当していた仕事を引き継ぐことに。かつては自分も年上の先輩に仕事を教えてもらっていたのに、いざ自分が教える立場になると、何だか恥ずかしい。ちゃんときちんと伝えられているのかどうか、気になって仕方がない。

10月生まれで、あと1週間ほどでまたひとつ年をとる。社会に出た頃、今の年齢になったらもっと凄い大人になっているつもりでいたのだが、まだまだ発展途上という気がしてならない。残念なことだ。定年までに一人前になれるのかね?

生活に疲れたときの特効薬は、ハムスターのふかふか毛皮である。一度これを知ってしまうと、今さら縫いぐるみなど命の通わないものに興味がもてない。

今日の「犠牲者」はきみちゃん。スタミノンにつられて出て来てしまう。悪い悪い、きみちゃん、少しの間付き合ってね。
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by slycat | 2006-10-10 23:51 | 日常のこと

AIG OPEN 2006 観戦の顛末

5〜9日の4日間、AIG OPENを観戦。家と有明の往復で、ほかのことは何もできなかった。最初の2日間はひどい大雨だったためアザーコートでの試合がセンターコートに移動、女子ダブルスの試合は別の会場で行われたが、予定された試合をすべて消化するため、5日最後の試合が修了したのは翌朝3時24分だったという。さすがに観客席で夜明かしする気力・体力はなかったので23時半には会場を出たが、もうクタクタ。選手も大変だが観る側も大変なのである。

10月5日(木)
お目当てのヘンマンは第1コートで試合の予定だったが、雨のため絶対無理。あー残念、サイン貰えるチャンスだったのに。結局ヘンマンを拝むのは翌日に持ち越された。
 晴れていれば観客がほかのコートにばらけるのだが、何しろ試合はセンターコートでしか行われていないのだから、観客席は満員である。屋根が締まっているので、食べ物の匂いがこもりがち。コート上ではボールの「けば」が落ちるらしく、試合の前にボールパースンたちがタオルで掃除していた。特にネット付近は明らかに黄色い何かが落ちているのが見える。2004年の準決勝は台風の最中だったため雨漏りで試合が中断したが、今回は幸い中断はされなかった。
 フェデラー vs ムーディは第3試合。相変わらず立ち上がりが悪いフェデラーに対してムーディは好調な滑り出しだったが、凄く頑張っているのに、気がつくとフェデラーがリード。あっという間に試合が終わった。50分くらいだったか、ディフェンディング・チャンピオンのムーディが形無しで、何だか気の毒になってしまった。f0061021_14113295.jpg

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 最近のテニスはスペイン勢が元気だが、にもかかわらず誰も来日してくれず腐っていたところ、今年は何とロブレドが来てくれた。マスターズ・カップへの出場を賭けてポイントを稼ぎに来たのだろうが、やっぱり嬉しい。ロブレドはルックスも抜群だし目の保養になる。対戦相手はアメリカのスペイディア。ラッパー崩れみたいな風変わりな格好で登場。ロブレドはボールを打つとき、頬を膨らませてふぅっと息を吐き出すのであまり声は出ないのだが、スペイディアは思いっきり声を出して打つ、そんなところも対照的な2人。ランキングからみてロブレド圧勝か、と思ったのだがいい打ち合いになり、フェデラー/ムーディ戦より迫力があって面白かった。f0061021_14144571.jpg

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 第5試合は日本のエース、鈴木貴男とドイツのヴァスケ。申し訳ないがいったん観客席を離れて休ませてもらう。テニス観戦は息を飲んでばかりなのでやたらと喉が乾き、ペットボトルは欠かせない。息子は有明に来ると必ず食べる「ドネル・ケバブ」をゲット。会場内の出店は年々増えておりカレーやプルコギ丼、ホットドッグ、沖縄そばにタコスなど、種類も豊富になった。財布に余裕があれば全種類食べてみるのも面白そうだが、食べ盛りの年代ならともかく私には無理。ケチな親に、息子は物足りなさそうだったが…。
 会場に戻ると鈴木が善戦している。何度見ても、彼のサーブとボレーには惚れ惚れさせられる。これでもう少しベースラインでの打ち合いに力を入れたら、凄いんだけどなぁ(失礼…)。観客の応援にも熱がこもり、鈴木のプレーはますます強気に。ヴァスケもかなり頑張ったが、鈴木が一歩上回った。鈴木の勝利。これで翌日のQFはフェデラーとの対戦となった。
 次の試合は韓国の李 vs ロシアのツルスノフ。初めて観るMr. Blogのプレーに凄く期待していたのだが、終電を捕まえるには23時半には席を立たなければならない。
 ツルスノフはブログの文章を読むかぎりではユーモアに溢れ、大陸的な大らかさに満ちた人物のように思っていたが、コートに現れた彼は、何だかイライラしているようだった。サーブが凄い。そしてフォアが物凄く、ちょっとサフィンを思い起こすようなプレーである。しかし、どう見てもやる気がなさそうだ。李のほうは非常に落ち着いており、何があっても崩れない上に緩急のあるショットを打ち分け、難しいボールも果敢に拾う。対するツルスノフのほうは、全然ボールを追いかけないし、ずっとブツブツ怒っている。観客席からでは事情がわからないので、一体何が気に入らなかったのか、気になるところだ。1セット目は李があっさり取る。このまま李のストレート勝ち?と思ったら、今度はいきなり本気モードになったツルスノフが2セット目をスピード奪取。「これはツルスノフが勝つね」と、名残惜しいのを我慢して終電に乗るため会場を後にした。帰宅してAIGのHPで確認したら李が勝っていたので驚いた。2セット目は一体何だったんだろう。全部観戦した人に教えて欲しいものだ。f0061021_14455491.jpg

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10月6日(金)
前日の疲れがとれず朝からボロボロだが、見損なったヘンマンの試合をようやく観られる、と気合いを入れ直して出かける。残念ながら雨雲は東京上空にのさばったまま。風も強く、国際展示場駅から有明コロシアムまで辿り着くのも困難だった。
 ヘンマンの対戦相手はフアン-マルティン・デル ポトロ。ATPの公式ガイドにも載っていないし、もちろん初対戦で全然データがない。しかし彼は1回戦でジネプリを敗っているのだから侮れない。見てみると、背が高くてすらっとしており、巻き毛で小顔の美青年である。松岡修造に言わせると、「彼は必ずトップ10に入って来る選手」なのだとか。ヘンマンが大好きだから絶対勝つ、と信じながらも、32歳だしなぁ、とちょっと心配だった。
 しかしヘンマンは冴えていた。サーブがいい。ストロークも完璧。そして華麗なハイバック・ボレー。「これが見たかったんだよ!」と息子も大満足だ。デル ポトロには悪いが、ヘンマンが勝ってくれて本当に嬉しかった。フアン-マルティン君にはまた来年頑張ってもらいたい。f0061021_15125216.jpg
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 次はお久しぶり、ドイツのシュトラーとクロアチアのアンチッチ戦。シュトラーは昨年も来てくれたが、ニエミネンに負けてしまった試合では何となくプレーが雑になった印象で、しかも凄く態度が悪くてすっかりがっかりさせられてしまった。2003年の活躍は幻だったのか、とまで思ったものだ。
 しかし、この日の彼は、かつてのファイティング・スピリットを取り戻したようで、非常に好感がもてるいいプレーだった。やっぱりシュトラーは、走って走って、ボールに食い下がるのがいいところ。アンチッチはでかいしサーブも速いし、決して楽な相手ではないが、フルセットに持っていった。ここでシュトラーは2度目の着替えをして、赤い勝負シャツ(?)で試合に臨む。こちらも一所懸命応援したが、う〜ん…力及ばず。アンチッチが勝った。でもシュトラー、頑張ったよね。お疲れさま。

フェデラー vs 鈴木貴男。また1時間経たずに試合終了か、とたかを括っていたら、とんでもない間違いだった。鈴木選手は凄かった。正直、フェデラーも驚いたのではないだろうか。以前全豪オープンで対戦したときとは全然違った。あのときも徹底したサーブ&ボレーはフェデラーを苦しめたが、ゲームが進むうちにフェデラーの優勢はどんどん明らかになっていった。しかし、この試合での鈴木は、あわや勝利か、と思わせた。恐らくフェデラーにとってこの週最大のピンチだったと思う。結果はどうあれ、鈴木の健闘には心から拍手を送りたい。

ロブレド vs 李。ここでも李の落ち着きが光った。ロブレドは地元マドリッドでのマスターズ・シリーズを前に、ここで一気にQFに進みたいところだが、なぜか決め手に欠ける印象だった。この日はただ打つだけでなくネットに出たりドロップショットを混ぜたり、前日よりずっと工夫がみられたのだが、ひょっとしたら工夫ではなく「苦肉の策」というべきだったのかもしれない。気候が合わなかったのかも。いずれにせよ、ランキングにはだいぶ差があるにもかかわらず、李のほうがずっと自分らしいプレーができていた、ということだろう。ジャッジにも泣かされたようで、ロブレドはイライラを隠せなかった。李の勝利。少し意外な展開になってきた。
 次はフィンランドのニエミネン vs ドイツのB・ベッカー。ニエミネンは特に何もしなくても、なぜか仕草や表情が面白く大好きな選手の一人だ。左利きなので何となく動作が新鮮に見える。緩いボールで打っていたかと思うといきなりフォアの強打で驚かせてくれたりして、とにかく飽きない。対するベッカーはご承知のとおり今年の全米オープンでアガシ最後の対戦相手になった男。ビッグ・サーブが魅力である。
 試合は期待どおりの面白さで、ベッカー、ニエミネンともにいいところがたくさんあった。特に、贔屓目もあるだろうがニエミネンのショットには随分楽しませてもらった。しかしニエミネンはフォア側の角にベッカーがボールを打ち込むと拾えないことが多く、ラケットがコートにぶつかる音を何度も聞いた。接戦ではあったが、ベッカーがニエミネンを上回り、SFはフェデラー vs ベッカーに。f0061021_16114129.jpg

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 時間がどんどん過ぎていき、観ているほうの疲労も溜まっていく。しかしまだヘンマンとアンチッチの試合が残っている。雨はさらに激しく、風も一向に収まる気配がない。翌日のことを考え、この日は22時過ぎには帰りたいと思っていたのだが、結局23時まで観て帰ることに。それでも試合は続いていたので、後ろ髪をひかれる思いだった。頼む、ヘンマン勝ってくれ!

10月7日(土)
前日までの天気が信じられないほどの快晴。風は強いもののカラリとして、コートも完全に乾いていた。朝早く起きることができず、マレー兄弟のダブルスを見逃したのは返す返すも残念だ。特にお兄ちゃんのジェイミーのほうは一度も顔を見たことがないので興味津々だったのだが…。第1コートでノヴァク/パラ組 vs フィッシャー/フィリップス組の試合を観てからセンターコートへ。
 少し前までは名前すら知らなかったB・ベッカーがSFに進出。相手はフェデラー。フェデラーは初対戦の相手が苦手、というジンクスがあるようだが、ベッカーはプロになって日は浅いものの、ベルディヒやガスケがフェデラーに勝ったときのような、若さに任せたプレーをするわけではない。すでに老成した感じがある。ベッカーは全米大学チャンピオンだったそうだが、アメリカの大学テニスというのはレベルが高いんだなーとつくづく思う。
 前日のプレーを思えば、フェデラーのほうが疲れていたはずなのだが、意外なことにベッカーのほうが不調だった。サーブが遅い。肩を壊したのだろうか? 何だか狐につままれたような雰囲気でゲームは進む。ニエミネン相手にあんなにいい試合をしたのに…。結果はフェデラーの圧勝、せっかく晴れたのにさっさと試合が終わってしまった。日差しが強くて死にそうだったので、ある意味早く終わってよかったとも言えるけど。
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 さて、やっとまともにヘンマンが見られる。日も落ちて涼しくなり、テニス観戦には最適の状態になった。ヘンマンと李の2人は、現段階でランキングにそれほど差がなく、年齢も32歳と30歳。2人ともキレやすいタイプではないし、違いがあるとすればヘンマンがサーブ&ボレイヤーだということで、そのプレースタイルが李にどこまで通用するか、試合の見所はまさにそこにある。
 ヘンマンの関係者席には奥さんとお嬢さんが座っており、ダディがウイナーをとるとお嬢さんが小さな手で拍手をするのが微笑ましい。向かって左端にはアンディとジェイミーのマレー兄弟が並んで座り、ヘンマンを応援していた。サインを貰っている人がいたので、息子が「俺も」と走って行ったが、係員に止められすごすごと戻って来る。ところが、ジェイミーのほうが席を外し、コートチェンジまでの間に出入り口のところで待っていたので、再び走って行って今度はちゃっかりジェイミーにサインを貰うことができた(これは結構レアかも)。
 試合はお互いに一歩も引かない好試合。途中ヘンマンが危なくなると、観客席から「ヘンマン・コール」が沸き起こった。ちょっと李に可哀相かな、と思うと、今度は「李コール」。日本人はフェアな国民だ。
 ハラハラさせられる場面もあったが、ヘンマンが勝利を収め、決勝に進んだ。昨年彼が欠場して泣いたことを思えば、夢のような展開である。生きててよかった!と大袈裟ではなく思った。f0061021_17381086.jpg


10月8日(日)
いよいよ決勝の日。毎日観戦でヘトヘトになったが、泣いても笑ってもこれでAIG OPEN 2006も終わる。5日までヘンマンが勝ち残ってくれることを願っていたが、決勝まで残ってくれるとは幸運だった。
 前日より気温が低く感じられるが、そのぶん風も強かった。おまけに太陽がまぶしい。ヘンマンはだいぶ苦しんだように見受けられたが、フェデラーは平気そうだった。さすがにNo. 1、天候も選ばない。この日もフェデラーはリラックスして伸び伸びとプレーしていた。
 ヘンマン、よかったんだけど…。やっぱりフェデラーは決勝では負けないな、と改めて思った。残念だが1時間ちょっとで試合終了。フェデラーが優勝した。

それにしても幸福な4日間だった。天気がよければもっとよかったが、贅沢なことは言えない。選手たちには心から感謝している。みんな、有難う、来年もまた来てね。f0061021_17533954.jpg
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by slycat | 2006-10-09 18:02 | テニス

頼むぞ,ヘンマン

AIG OPENが開幕した。1週間まるごと会社を休むわけにはいかないので,5日の木曜日から観戦の予定である。

今一番冷や冷やドキドキしているのは,イギリスのティム・ヘンマンが5日まで勝ち残ってくれるかどうか,ということである。せっかく無理して休みをとるんだから,絶対に彼が見たい。
 去年,彼が本大会にエントリーしていることを知り狂喜したが,大会直前になって故障のため欠場となってしまった。残念だった。もう二度と彼のプレーを見ることはできない,と諦めていたのだが,何と今年,日本に来てくれたのである。今,有明のコートの上でボールを打っている。

今日勝つと次はアメリカのジネプリと対戦だと思う。ジネプリはベースラインで打つタイプの選手だから,ヘンマンのサーブ&ボレーとは対照的。絶対に面白い試合になるだろう。できればセンターコートじゃなくてアザーコートで見たいなー。

どうか,どうか神様,ヘンマンを勝ち進ませてください。お願いします!!!


DEL POTRO, Juan Martin[ARG]との対戦になりました。無名の選手だからといって馬鹿にしてはいけませんね。
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by slycat | 2006-10-03 12:22 | テニス

『レディ・イン・ザ・ウォーター』 誰かのためにできること

なぜかホラー映画だと勘違いしていた。M・ナイト・シャマラン監督の映画をスクリーンでまともに観るのは初めて。大ヒットした『シックスセンス』は観ていないし、『サイン』はテレビの吹き替えで途中から。しかし『ヴィレッジ』をWOWOWで観て感銘を受けていたので、とにかく外れることはないだろう、と思った。

舞台は米・フィラデルフィアのとあるアパート。物語はここから始まり、カメラはアパートから一歩も外に出ない。それでも決して舞台劇のような閉塞感はない。観客は映画館の椅子に座ったままで、未来に向けた壮大な歴史の流れを体感し、善と悪の闘いを目の当たりにする。

アパートメントの管理人、クリーブランドは、禁止されているにもかかわらず夜中に誰かが中庭のプールで泳いでいるのに気づき、そこで「ストーリー」と名乗る少女に出逢う。彼女が口にした「ナーフ」という言葉が、アパートに住む韓国人の女子大生により「水の精」を意味すると知り、さらにその母親から東洋の伝説を聞いて、クリーブランドはストーリーを本来いるべき世界に還すため、奔走することになる。

ストーリーが彼女の国に帰るためには、彼女に手を貸す人間が必要だ。それぞれ「守護者」「記号論者」「職人」「治癒者」と呼ばれ、名前にふさわしい役割がある。自らを守護者と認識したクリーブランドが、アパートの住人から彼らを探し出す経緯が面白いが、使命の遂行は一筋縄ではいかない。しかも邪悪な怪物が運命の成就を阻止しようとストーリーをつけ狙っている。

アパートという小さな箱の中に住む様々な人々と人生が、善なるもののため一つに集結していくのが美しい。そしてすべての謎が解けたときの解放感、あるべきところにあるべきものが収まったときの達成感が心地よく涙を誘う。あぁ生きているって凄い、人って凄い、誰かのために何かができるって素晴らしい。昨日までは挨拶すら交わさなかった隣人たちが、何の損得も考えず手を取り合う姿に素直に泣いた。

ここ10年以上、何かといえば「自分らしく生きる」ことを連呼する歌詞やドラマ、広告を見かけてきたが、本当の自分らしさとは、自己愛とは全く違う次元にあるんじゃないか。やっぱり人は誰かのために生きてるんじゃないか。……この映画を観て、自分にも何か役割が与えられていますように、とつくづく願う。
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by slycat | 2006-10-02 02:34 | 映画