ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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文楽と落語の旅 その1

23日からの3連休を利用して、今年2度目になる大阪へ旅立った。目的は文楽と落語である。今回もUSJには行かず、お買い物もなし。前回は真夏で暑さがつらかったが、今度はちょうどよい気候で快適だった。

新幹線で東京から新大阪へ。東京駅にオープンした「グランスタ」内の「駅弁屋 極」でお弁当を買う。物凄い込みようで、面倒だったので入り口に近かった店で最初に目についたものを選んだ。中身や値段で悩む時間はなかった。お味はまあまあ。1,300円もするんだから当然かな。

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ちなみに私の「秋露のささやき」は上の写真、下のが息子の北海なんとか(こっちは1,700円。小さいのに高い!)

メインイベントの文楽は24日夜の部だったので、大阪に着くとまずは地下鉄でホテルに向かい、しばらくはのんびりとテレビで相撲を見た。崖っぷちの魁皇が負けてしまい、ちょっと気分が沈んだ。

22時から繁盛亭で桂 吉弥さんの落語会を聴く予定だったので、天神橋筋でごはんを食べようと思い、天五の激安寿司屋に向かうが、休日のため案の定行列ができていた。ほかに移動するのも億劫だったのでそのまま待ち、30分ほど待たされて店内へ。
 しかし、注文するたびにネタ切れである。お店の大将が言うことには、「前日テレビでこの辺の寿司屋が紹介されたのでお客さんが殺到した」からだそうだ。値段のわりにはまともなお寿司が出てくるので、あぁ残念だな、と思ったが仕方がない。お店の人もしきりに謝ってくれて「謝るのこれで250回目ですわ」などと言っていた。
 驚いたのは、東京の寿司屋では当然出される、むらさきと小皿がどこにもない。刷毛を突っ込んだ黒い液体が入った器があるだけだ。えっどうやって食べればいいの。人に訊くのも恥ずかしいのでこっそり周りを観察すると、どうもその刷毛を使って寿司に黒い液体を塗るらしい。シャコや穴子を頼んだとき、店の人が塗ってくれる煮切りね、と合点がいき、そそくさと塗り付けた。一応この店、「江戸前」なんですが……江戸から出てきた者にはわからないルールがあった。

満腹というまで食べられず何となくしけた気持ちになったが、開演時間が迫ってきたので再び地下鉄に乗り(天神橋筋の商店街はやたらと長いので、歩いていたら間に合わなかった)、南森町へ。慌てて繁盛亭に駆け込む。夜も遅いというのに、会場には大勢のお客さんたちが詰めかけていた。熱心な吉弥ファンらしい。

初めてのことで何もわからないまま席に座った。1階席右端の前から5列目である。ようやく開演、場内が暗くなった、と思ったら、観客が一斉に後ろを向く。何だ、何だ。振り向けば、桂 吉弥さんがマイクを握り、「時の過ぎゆくままに」を歌いながら登場。すぐ横を通って舞台へ進んで行った。続いてゲストの桂 まん我さんがやはり歌いながら登場。舞台の上に用意された椅子(パイプ椅子に布をかけてある)に座り、早速トークが始まる。

その後、落語を1席ずつ披露。まん我さんは「ちりとてちん」と「井戸の茶碗」のどちらにするか、観客に選んで欲しいとリクエストを募った。拍手の多かった「井戸の茶碗」に決まる。上方落語はジェスチャーがたっぷりで楽しい。非常に面白かったが、一緒に行った息子は「ちりとてちん」が聴きたかったと残念そうだった。

次は吉弥さんの「親子酒」。「井戸の茶碗」は長い噺なので時間が押し、まくらもそこそこにいきなり始まったのだが、笑いましたねぇ。特に飲んべえの息子がうどん屋相手の話に夢中になってうどんにトントンと唐辛子を振りかけるくだり、大阪風に色のうすいつゆがはられた丼に、赤い唐辛子が山のように積もる様子が、実際に見えるようだった。さすがに吉朝師匠のお弟子さん、なかなかの実力とお見受けした。

大阪は地下鉄の終電が早いので心配したが、23時半には電車に乗り込むことができ、問題なくホテルに帰り着いた。このただ1席の落語で、息子はすっかり吉弥さんのファンになり、「面白かった〜」を連発。おかげさまで、大阪旅行第1日は大満足のうちに終わったのである。
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by slycat | 2007-11-29 01:26 | 旅行

染まりやすい

NHK朝の連続テレビ小説にハマッている。ヒロインが同性同名の幼なじみにコンプレックスを抱いている設定はあんまり好きじゃないが、悪人が出て来ないし、笑える場面がたくさんあるし、落語ネタが面白いので楽しみだ。

特に先週はよかったなー。『寝床』を現代風にアレンジ(?)したエピソードに始まり、とある事情から高座を離れた落語の師匠、徒然亭草若(渡瀬恒彦さん)がついに復活する一連の流れに、いちいち泣いたり笑ったりした。
 散り散りになっていた弟子たちが再び集まり落語会を開く日のエピソード。トリを務める師匠の息子が、予定の『愛宕山』をやらずに『寿限無』を始めて場は騒然(なぜなら『寿限無』はすでに演目の一番目で別の弟子がやっていたので)。
 3年間というもの師匠と不仲だった息子、誤解が解けた今となって父親への想いが募り、噺をやりながら涙が止まらず高座を下りてしまい、そのまま泣き崩れる。
 「えっこれで終わり?」と戸惑う観客。さぁどうする、どうする?……という場面で、当然ながらそれまで絶対に高座には戻らんと言っていた師匠がスーッと出て行き、十八番の『愛宕山』を語り出す……。お約束なんだけど泣かせましたねぇ。
 一緒に見ていた(いつも一緒でいいのだろうか……)息子が、「師匠もやりたくなっちゃったんだよねー」などと心得顔に言うので、「馬鹿、子の不始末は親が責任とるの。弟子のピンチは師匠が救うの!」と説明しなければならなかったのは蛇足だったが、素直に感動させてもらいました。

ところで、江戸の落語は少々知っているものの、上方落語にはトンと疎い。ドラマに名前とさわりだけ再三出て来るこの『愛宕山』については全く知らなかった。しかし、毎日毎日、愛宕山、愛宕山と聞かされれば、どんな噺なんだか知りたくなるのが当たり前。
 どうしようかなぁと思っていたら、このドラマに徒然亭の一番弟子の役で出演している桂 吉弥さんのお師匠さん、桂 吉朝さんがこれを得意としていたということがわかった。しかも、吉朝さんは生前、茂山狂言と「落言」というコラボレーションを試みていたそうだ(徒然亭小草若役が茂山宗彦さん)。
 ひょっとしたらこのキャスティングそのものに吉朝さんへのオマージュがあるのかもしれない。そう思うと居ても立ってもいられなくなり、早速DVDをゲット(いやぁ、DVDとして売られていて本当によかった)。

落語のDVDを買ったのは初めて。2本しか入っていないので高いような気もしたが、内容を見たら大満足。ああこんな噺だったのか、こう演じられていたのか。遅まきながら知ることができて幸福な気持ちになった。一緒に見た(また一緒だが、本当にいいのだろうか、思春期の少年よ……)息子にも大受け。その後は折に触れ「あたごやまぁさかぁ〜」と鼻歌を歌うようになった。
 初めて聴いた吉朝さんの落語、噺が面白いだけでなく、品があるのに親しみやすい。典型的な現代っ子が見ても虜になるような、魅力に溢れた人。ご健在のうちにその芸を知ることがなかったのが悔やまれる。

実は今日から大阪へ行き、24日の文楽公演を観る予定なのだが、急遽繁盛亭で開かれる「桂吉弥の-よる-のお仕事です」を聴くことにした。吉朝さん亡き後は、当然お弟子さんたちがその芸を受け継いでいるのだろう、と期待している。
 ……などと書いていたらもう3時を回ってしまった。早く寝ないと寝坊して、新幹線に乗り遅れてしまう。今夜は楽しい夕べになるといいな。
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by slycat | 2007-11-23 03:30 | ドラマ

太らない!

息子がこっそり連れ込んだうさぎ、ウーさん。最近めっきり寒くなってきたが、健やかに過ごしている。先日、ケージの中でバタンと倒れたというので慌てて病院に連れて行ったが、特に何も発見されなかった。
 狭いキャリーケースに入れられ電車で揺られ、知らない人に身体中触られたために、病院から帰ってきた日は元気がなかったが、時間が経つと許してくれたのか、元気を取り戻した。

うさぎについて書かれたよそ様のブログなど拝見すると、うさぎはバナナを好むという(味を覚えてしまうので、あまりたくさんやるわけにはいかないが……)。スーパーで無農薬バナナを見かけたので早速ウーさんに食べさせると、ことのほか気に入って貪り食った。食べ終わった後も名残惜しいのか、バナナの匂いがついた人間の手を齧るほどだった。

しかし。病院に連れて行く前に、機嫌をとるつもりでバナナを食べさせたら、「バナナ=病院」と擦り込まれてしまったらしく、あまり喜ばなくなってしまった。
 そこで登場したのが香菜(パクチー、コリアンダー)である。三つ葉やクレソン、春菊など香りの強いものを好む傾向があるようで、特に香りのキツイこの香菜をやってみたら、凄く食いつきがよかった。人間の手から奪い取らんばかりに引っ張り、次々と口の中へ消えていく。

実は私はこの香菜が苦手で、トムヤムクンなどに少しばかり入っている分には口にするが、できれば避けたいハーブのひとつである。何しろ、水洗いするだけで手が薬臭くなってしまうほど、香り成分が強烈だ。
 しかし香菜は別に毒ではなく、むしろデトックス効果が期待できるのだという。中国では、風邪を引いたときにスープにして食べるらしい(急な寒波の訪れで早速風邪を引き、試してみたが、鼻が詰まっていても薬臭く辟易した)。

ウーさんはおとなしいので、抱っこされてもいやがらない。抱っこしたまま食べさせると消化に悪いような気もするが、見た目が可愛かったのでつい写真を撮った。
 しかし、ウーさん、食べさせても食べさせても太ってくれない。病院でも「少し痩せてますねぇ」と言われて気にしているのだが……。できることなら代わりたい。

(写真は、上から抱っこされるウーさん、香菜を食べるウーサン、息子の指を舐めるウーさん)
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by slycat | 2007-11-21 01:38 | ウサギ

マスターズ・カップ:フェデラー4度目の優勝

TMC 2007 FINAL R. Federer d. D. Ferrer 6-2, 6-3, 6-2

フェデラーにとっては70回目となった決勝進出(そのうち負けたのはたったの17回)。ここまで絶好調で進んできたフェレールをいとも簡単に料理して、フェデラーが2007年のマスターズ・カップ優勝者となった。

今日のフェデラーはあまりにも強かった。準々決勝、準決勝に続いて抜群にサーブがいい。1stサーブの確率が高いばかりでなく、サーブが入れば8割(第2セットは100%)、2ndでも7割ポイントを取った。 試合開始直後からフェレールを左右に振り回し、強打に対してはバックハンドのスライスで対応し、フェレールをじわじわと苦しめた。しかも、ふだんよりネットに出る回数を増やして確実にポイントを重ねていった。これじゃあ、いくら好調のフェレールでも歯が立たない。

フェレールが苛々したのも無理はない。もうあと1、2本待ってからにすればいいのに、と思うタイミングで叩きに行って失敗、という場面がたびたびみられた。もちろん、待ったからといって今日のフェデラーを崩すことができたかどうかわからないが、相手の冷静沈着なプレーに誘われ、ウイナーの10本に対してアンフォースト・エラーが38本となってしまった。

試合を振り返って、フェレールは言っている。「多分、少し緊張していたんだと思うけど、サーブにボレーにスライス、凄く大変だった。フェデラーと戦うのは大変なんだよ、そうだろう?」。そう、そのとおり。今日のフェデラーと戦うのは並大抵のことではなかったはずだ。その苦行に3セットも耐え、一度も無気力なプレーを見せずに頑張ったのだから、フェレールには「お疲れさま、よくやったね!」と言うしかない。

楽々勝ったように見えたが、優勝の瞬間、フェデラーが上げた雄叫びに、王者といえども苦しみを乗り越えて勝利をもぎ取ったんだ、ということがよくわかった。つい忘れてしまいがちだが、どんな天才だって、勝つのが当たり前、なんてことは絶対にない。勝ち続ければ勝ち続けるほど、次に勝つことが難しくなっていく。その困難と毎日戦っているんだ……。

大勢の関係者がゾロゾロ出てきた優勝セレモニー。延々待たされた後で自分のスピーチの番が来たかな、と思っていったんマイクを握りかけ、花束やトロフィーの贈呈が先だった、と気づいたフェレールが何だか可愛かった。
 今回は、副賞のベンツをコートで走らせるパフォーマンスはなかったが、トロフィーを抱いてスピーチするフェデラーの堂々としていたこと。スポンサーから中国政府に至るまでもれなく感謝の言葉を述べ、終始にこやかだった。

あーそれにしても楽しい1週間だった。メンバーも多彩だったし、いい試合が多かったし、時差が少ないので真夜中に観戦しなくても済んだし……。デ杯の決勝以外、しばらくテニスを見られないけれど、最後の大会にふさわしい内容で、心から満足した。フェデラー、フェレール、おめでとう。来年も活躍してくれますように。
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by slycat | 2007-11-19 13:43 | テニス

決勝はFF対決

TMC 2007 Semifinal
D. Ferrer d. A. Roddick 6-1, 6-3
R. Federer d. R. Nadal 6-4, 6-1

上海で開催中のテニス・マスターズ・カップ。ラウンドロビンが終了し、いよいよ準決勝の日を迎えた。2試合ともに、短時間で決着がついてしまった。決勝進出を決めたのはフェレールとフェデラー。いずれも意外なほど一方的な勝利だった。

フェレールのほうは苦悩もなく元気いっぱい。この世の春というか、テニスが楽しくてたまらない、といった景色。待ってましたとばかりにラケットを振れば、美しく弧を描くボールが面白いように逆クロスに決まる。ラケットに見えないワイヤーがついてるんじゃないのかと思うほど。何本かダブルフォルトがあったものの、危なげな様子はみじんもなかった。

片や昨日またもやフェデラーに屈辱的な敗北を喫したロディック、さすがに堪えたのか、2連勝していたときの輝きがみられない。第1セット第4ゲーム、30-40のときに、主審がトランシーバー(?)で「ロディックがトレーナーを呼んでいる」と連絡しているところが映った。あぁ、やっぱりどこか傷めてしまったのか。ベンチに戻ると、早速トレーナーがやってくる。背中が痛いらしく、ゲルだかクリームだかを塗ったようだ。

しかし、負けはしたものの、特に第2セットのロディックのプレーは、なかなか見応えのあるものだった。理由はわからないが、彼の最大の武器であるサーブが、昨日のフェデラー戦に引き続きよくなかった。そのためか、少しでも早く有利に立とうとする気持ちのためか、ネットに出てはミスしてしまう、という場面もあった。しかし、いわば丸腰状態に置かれて、ロディックは打っても打っても返してくるフェレール相手に、渾身のストロークで応戦した。痛みがあっただろうに、よくラリーに耐えたと思う。結果に関係なく、この姿勢は大いに褒めてあげたいな。

第2試合は、さらに驚くべき展開になった。もう少し競ると思っていたのに、予想は大外れ。王者の完全復活で、ナダルは手も足も出なかった。このところのちょっとした不振にやきもきしていたであろうフェデラー・ファンの皆さんは、きっと快哉を叫んだことと思う。
 サーブが素晴らしかった上に(第1セットの1stサーブ率86%!)、ゲームのどの場面においても、フェデラーはナダルの一歩先を行っていた。

じゃあナダルが滅茶滅茶だったのかといえば、第1セットが終わった時点でトータルポイントでは4ポイントしか差がないし、アンフォーストエラーもたったの3本、決して悪くはない数字だった。
 試合終了時のサマリーでは、トータルで19ポイント差、ウイナーはフェデラーの26本に対して10本(エラーも10本)、大差というほどではないのかもしれないが、フェデラーがあまりにも完璧だったため、結果として効率の悪い試合になってしまった。ベーグルを免れただけでもよかったかもしれない。

ロディックもナダルもショックだろうなぁ。でも、ロディックにはまだデ杯での戦いが待っているし、ナダルはまだまだこれから成長できる年齢だから、きっと今回の敗北を糧にしてくれると信じたい。

と、いうわけで、決勝はFF対決となった。1敗もせずにフェレール優勝か、はたまた今日の勢いのままFederer Expressが突っ走るか……。泣いても笑っても今年最後の勝負、一瞬一瞬を楽しみたい。
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by slycat | 2007-11-18 03:16 | テニス

自信が大切?

TMC 2007 Red Group, Round Robin Day 6
N. Davydenko d. F. Gonzalez 6-4, 6-3
R. Federer d. A. Roddick 6-4, 6-2

今年のマスターズ・カップは例年にも増して面白い試合が目白押し。特筆すべきは、何といってもダヴィド・フェレールの大活躍だ。もう、強い強い。口をポカ〜ンと開けっ放しにして画面に見入るばかりだった。AIG OPENのときも唖然とするほど強かったが、その勢いはまだ続いていたようだ。

その一方で、ジョコヴィッチは疲れが溜まっていたのかラウンドロビン3連敗で敗退、ガスケは好調だったにもかかわらず僅差でナダルに敗れたために準決勝進出を逃した(フェレールに対しては江戸の敵を上海で討つか、と思ったが、ほとんど同じ結果になってしまった。逆にナダルはプレステ友達のお蔭で助かった。面白い因縁ですね〜)。明暗がくっきり分かれたGold Groupだった。

Red Groupではロディックが好調な滑り出しであっさりダヴィデンコ、ゴンザレスを下し、いち早く準決勝進出を決める。そして、初日にいきなりフェデラーがゴンザレスに敗れるという波乱があり、こちらもハラハラドキドキの結果待ちとなった。どちらかといえば少し退屈だった2006年とはエライ違いである。

ロディック戦でどうも脚を傷めたらしいゴンザレス、今日の試合もピリッとしなかった。しかし、追い詰められてもなお、痛みを堪えてボールを返し続けたガッツは賞賛に値する。第1セットはダブルフォルトさえなければ、もう少し頑張れたかも……と思った。第2セットは速いサーブを見せて、盛り返すかな?と思った場面もあったのだが、残念。
 ダヴィデンコのほうは、屈辱の3連敗を免れ、たとえ準決勝には進めなくても、いい気分でデ杯に参加できそうだ。これはこれで、めでたしめでたし、ということなのだろう。やっぱり1勝もできないというのは辛い(ジョコヴィッチは来年頑張れ! きっとTMC連続出場になるだろうから)。

そして注目の一戦は、ラウンドロビン最後となったロディック vs フェデラー戦。今年はシーズン最初のグランドスラムでフェデラーにこてんぱんにされてしまったロディック、ここで勝てば最高のクリスマスを迎えられるというものだ。
 が、しかし。結果は、フェデラー圧勝。試合時間はたったの1時間1分。実は22:00から他チャンネルで『HEROES』が見たかったので、あんまり長引いたらいやだなぁと思っていたのに、長引くどころか時間が余ってしまった。
 どうしたんだアンディ、あんなに調子がよかったのに……。こんなに差がつくとは思わなかった。相手がロディックだと、なぜかフェデラーは絶対に負けないという自信があるらしい。片やロディックのほうは、絶好調のときでもフェデラーの顔を見ると自信が失せるようだ。
 一番驚いたのは、ロディックの1stサーブが入らないこと(それでも61%だったが)。ダブルフォルトが2本というのは珍しいと思う。威力も失われていたようだ。今日のフェデラーはロディックのサーブを楽々と返していた。ダヴィデンコ戦、ゴンザレス戦でミスが多かったバックハンドも、今日はきちんと決まっていた。何でかなぁ。

思えば、マスターズ・カップが始まってから、フェデラーとナダルに陰りが見えたような気がしていた。No. 1と No. 2が互いをライバルと認めしのぎを削り、ジョコヴィッチの脅威は感じていたもののほかにさしたる敵もなし、と思っていたところへ突然、伏兵ナルバンディアンが現れ、自分たちを叩きのめしてトロフィーを奪って行った。ショックだったんじゃないか。
 それまでもっていた絶対の自信がふと揺らぐとき、人は自分の力を発揮できなくなるのかもしれない。世界を股にかけて飛び回る一流選手たち、意外に繊細なのかも。また、多くの勝利を手にしている人ほど、1つの敗北の味が苦く感じられるのだろう。

本当に自信を失ってしまったのか、また失った自信が戻ったのかどうか、わからない。が、少なくともフェデラーに関しては、先に2勝していた好調のロディックに“案の定”勝ったことで、随分救われたような気がする。ロディックの活躍が見たい者としては、何もこんなところで他人に貢献しなくてもいいのにぃ、と思わないでもないが、元気のなくなりかけていた王者に喝を入れてくれた、と捉えれば、“功労者”と呼んでもいいかもね。

(ゴンちゃんには気の毒なことになったが)とりあえずフェデラーはNo. 1の面目を保って準決勝に進出する。で、いきなりナダルと当たることになった。ロディックはフェレールと対戦。どちらの試合も、しんどいだろう。汗でコートが滑りそう。
 勝手な予想では、「動き出した。もう誰にも俺(たち)を止める力はない!」といった感じのフェレールが決勝に進むんじゃないかと思う(アンディ、ごめん)のだが、もう1人、誰が勝ち進んでくるのか……。それは明日のお楽しみ、と。
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by slycat | 2007-11-17 02:18 | テニス

エナン2連覇達成

Sony Ericsson Championships FINAL
J. Henin d. M. Sharapova 5-7, 7-5, 6-3

いやぁ〜凄い試合でした。開催前は「エナンのone-woman showとなりそうで面白くない」などと言われていたこの大会、決勝にきてここまで縺れるとは……。何事も、終わってみるまではわからない。
 今日のシャラポワの気持ちの強さとパワー溢れるプレーには脱帽である。素晴らしい戦いぶりだった。負けても涙など見せないところがニクい。そしてエナン。あの小さい身体のどこからあんなガッツが生まれてくるのか。この2人、本当にただ者ではない。

第1セットのエナン、準決勝のときよりサーブも入っており、オッこれはいけそうだ、と早合点させられたが、シャラポワの集中力とショットのパワーが半端じゃなかった。前日、イバノビッチの好プレーには何とか対応できたエナンだったが、やはり今の時点ではシャラポワとイバノビッチには大きく差があるように思われた。強い。サーブの入りもどんどん悪くなり、決まるはずのショットも決まらず、エナンはじりじりと追い詰められていった。第12ゲーム、デュースが続くこと何と10回。実況アナウンサーが再三、「逆境に追い詰められてからが強いエナン!」と言ってくれるのだが、彼女のファンとしては、「何も自分から逆境を作らなくてもいいのにぃ」と思う。エナン、痛恨のフレームショット。ラケットを投げる。シャラポワがセットをものにした。

第2セットに入っても状況はあまり変わらなかった。それぞれのゲームのたびにデュースになり、試合は長引く。ブレイクしたかと思えばされ返され、見ているほうもどっと疲れる。あぁせめてもうちょっと1stサーブが入ればいいのに……。力も互角、メンタルも互角、たったひとつのミスが命取りとなり、たったひとつのウイナーをどちらが取るかで勝負が決まる。息詰まる展開となった。

しかし長引く試合の中で、驚異的な集中力を保ってきたシャラポワに変化が見え始める。必死に打ち返すボールがネット。第2セットを落とし、第3セットの第3ゲームをブレイクされる。第5ゲームをキープした後、トレーナーを呼ぶシャラポワ。どこか具合が悪いのだろうか。父親のユーリさんが心配そうに立ち上がるところが映し出された。
 サーブが入らなくなってくる。明らかに勝負を焦っていると思われるミスが続く。精神力ではぴか一の彼女も、気持ちだけでは体調の崩れに対抗できなかったかったのかもしれない。

一方、こちらも絶好調とはとても言えない状態のエナンだったが、前日に訴えていた脚の痛みは、我慢できないほどのものではなかったようだ。長いシーズンの終わりに、プレイヤーなら誰もが経験する、疲労が蓄積した結果の不調ということだろう。少なくとも、エナンのほうにはまだ、もうひと踏ん張りする気力が残っていた。

テニスのことを書くたびに、「死闘」という言葉を使ってきた。しかし、今日ほど「死闘」の言葉にふさわしい試合は見たことがなかったように思う。5-3になっても、マッチポイントを握られても、シャラポワの闘志は途切れなかった。対するエナンも、ひとつのチャンスを逃すまいと、ボールに食らいついていった。お互いに声を張り上げる。苦しそうなシャラポワだったが、それでも簡単に打ち負かせない。もう限界か、と思われたときにもスーパーサーブを放ってくる。荒い息をついて、全力で立ち向かってもなお立ちはだかる相手だった。

何が勝因だったのか、試合が終わった今でもよくわからない。とにかくエナンが勝った。力は紙一重だったと思う。2人とも、最後まで勝負を投げたりしなかった。誰も諦めていなかった。
 しかし、これがエナンの強さなんだよねぇ。ハラハラさせて、困らせて、もう駄目かと思ったところで盛り返して勝つ。だからファンをやめられない。

試合後のセレモニー、さすがにこわばった表情のシャラポワだったが、準優勝のトロフィーを手渡されて、さっと笑顔を作って頭上に掲げたのには感服した。悔しかっただろうし、つらかっただろう、それでも健気にスピーチをこなし、観客に感謝を表した。まだ20歳なんだよね、実に立派だった。

エナン。今年は離婚で全豪オープンをスキップした。他人にはわからない痛みを抱えながら、よくぞここまできたものだ。彼女のよさは、困難に見舞われたとき、運命を呪うことに時間を費やさず、自分を支えてくれる人々に感謝するほうへと気持ちを切り替えられることだと思う。それがこの驚くべき強さを生むのだろう。
 ファンとしては、今後の連勝記録更新、グランドスラム達成などと欲張りな期待が高まるばかりだが、シャラポワを始めとしてイバノビッチ、ヤンコビッチと次の世代がすぐそこまで追いついてきている。25歳の彼女にとって、来年以後、思うような成績が残せなくなることもありうる。
 それでも、エナンならできるんじゃないか、実現するんじゃないか、と思わせるところが彼女の凄さ。来年も、大いにハラハラさせてほしいものである。
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by slycat | 2007-11-12 05:07 | テニス

読めば幸せになれる本

『虫とけものと家族たち』『鳥とけものと親類たち』
ジェラルド・ダレル/池澤夏樹 訳(集英社文庫)

息子が次々と小動物を家に連れ込んでくるので、ある本のことを思い出した。動物学者にしてナチュラリストであるジェラルド(ジェリー)・ダレルが、ギリシアのコルフ島で過ごした少年時代の思い出を綴ったものである。
 イギリスの陰鬱な天候に業を煮やしたダレル一家の長男ラリーが、コルフ島へ移住しようと言い出すところから第1作『虫とけものと家族たち』は始まる。このラリーこそが、後に『アレクサンドリア四重奏』を世に送り出すことになる文豪ロレンス・ダレルなのだが、本書の舞台となった1935年には23歳、まだ若かった。ラリー、レズリーの2人の兄とマーゴという姉、そして母とともに、ジェリーはコルフ島の太陽のもと、黄金の5年間を過ごすことになる。

語り手のジェリーは当時10歳。手つかずの自然に恵まれたコルフ島で、この動物好きな少年はしょっちゅう動物や昆虫を家に持ち込んでは家族を驚かせる。
 カメ、カササギ、カマキリ、ミズヘビ、ハリネズミにフクロウ……。サソリの親子をマッチ箱に入れておき、ラリーが煙草を吸おうとして知らずに箱を開けたときの騒動などは抱腹絶倒である。息子が昆虫に興味がなく、我が家に持ち込むのがウサギやモルモット程度で本当に助かった、と思わされる。

文学をこよなく愛し無頼の生き方を極めようとするラリー、銃器に目がないレズリー、いつもニキビに悩まされているマーゴ、料理好きで心優しい母。最年少のジェリーも極端な動物好きという特徴をもっているが、彼の周りの大人たちも皆一風変わった人物ばかり。ここにコルフ島のユニークな住人が加わり、一家の暮らしは毎日ドタバタの連続である。
 この2冊のいずれを読んでも、1つひとつのエピソードの面白さにとにかく笑いが止まらない。そして大いに笑った後、心が温まる。ただの1人も悪人がいない、誰にも悪意がない世界。羨ましいなぁと思う。
 また一家の要であるお母さんの素晴らしさ。末っ子が次々に虫や動物を持ち帰っても、笑って飼うことを許してやる。ほかの子たちに対しても、それぞれの生き方を認め、好きなようにさせている。なかなか簡単にできることではないと思う。だからこそ、一家から(少なくとも)2人も偉人が出るということになるのだろう。

最初にこの2冊を読んだのは20年ほど前のことだ。当時は私も若くて、単純にお話の面白さにウケていただけだったが、改めて読み返すと、いろいろなことに気づく。
 ひとつには、この本に出てくるのが大人ばかりであること。島で同世代の友達がいなかったわけではなさそうだが(「友だちのフィレモン」「ちょっと好きだったある百姓の女の子」という記述がある)、メインのエピソードには絡んでこない。昔は全然不自然だと思わなかったが、親となった今読むと、10歳の子が子供同士で遊ばないというのは何だか変だなと思う。
 また、1935年はロレンス・ダレルが最初の結婚をした年で、コルフ行きには当然ながら妻を同伴しているにもかかわらず、ただのひと言も彼女については触れられていない。後で調べてみるまで、この当時ダレルはまだ独身だったのだと思い込んでいた。どうして彼女のことを書かなかったのだろうか(後で離婚したからかな?)。
 さらに、最初に読んだときから不思議に思っていたのだが、この一家はどうやって生計を立てていたのだろう。一応作家だったラリーを別にしても、なぜマーゴやレズリーは大学へも行かず働くでもなく、毎日遊んでいたのだろう。彼らの父親はengineerだったということだが、遊んで暮らせる財産を遺してくれたのだろうか。それとも、マーゴやレズリーの仕事については割愛されている、ということなのだろうか。

謎は謎を呼び深まるばかりだが、そんなことにかかわりなく、この本は楽しい。1ページめくった途端、日常のつまらないことを忘れさせてくれる。恐らくダレル一家を魅了したのと同じように、コルフ島の魔法が読者を別次元に連れていく。

残念ながら、私はこの2冊の続編、『風とけものと友人たち』を読んでいない。突然読みたくなってあちこちで探したが、絶版の上に古書店でも在庫がないようだ。持っている2冊の文庫でさえ、すでに入手困難となっている。版元には大いに文句を言いたいところだが、本との出合いもまた運命、出合ったときが読むべきときなのだろう。「いつか読めるさ」と待っているとロクなことがない。

息子にも読ませてやりたいが、代わりが手に入らない今、モノを大事にしない奴に渡すのもためらわれる。もうちょっと大人になったら読ませてやるか。彼が壁にぶつかるようなことがあったとき、この本はきっと慰めになることと思う。
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by slycat | 2007-11-11 18:32 | 小説

動物園化

しばらく前から、夜になると隣の部屋から「キューキューキュー」という音がするので気になっていた。息子を問いただすと、「孔明(ハムスターです)が壁を登ろうとして引っ掻いてる」とのことだった。孔明は夏に脚を怪我してから、完治した後も衣装ケースで暮らしており、いかにもありそうな話だったので信じていた、のだが。

数日前、息子の部屋に突然入ってみたら、本来は勉強のために使用されるはずの学習机の上に、かつてウーさんが住んでいた衣装ケースが置かれており、その中で2匹のモルモットが走り回っているのが発見された。

ウーさんを連れ込んだだけでも犯罪的なのに、今度はモルモット。当然ながら、早速ガミガミと説教が始まった。しかし息子は、「ウーさんより先に飼っていた」と主張して譲らない(だからよいというわけでもない)。何年もハムスターだけを飼っていた平和な我が家が、突然動物園と化してしまった。

モルモットというと、古くから実験用として飼われた歴史があること、欧米ではGuinea Pigと呼ばれていること(仕事でこの語を知ったときはブタの一種だと思った)、草食でおとなしいこと、程度しか知識がなかった。
 息子が2歳くらいのとき、吉祥寺の井の頭自然文化園にいたモルモット(小さな子供が動物と触れ合えるように設けられた広場にいた)を恐る恐る息子に抱っこさせて写真を撮ったことがあるが、そのときはげっ歯目とお付き合いがなかったので、あんまり可愛いとは思わなかった。冬だったので、モルモットは寒がって全員ベンチの下に逃げ込んでいた。撮影のために無理矢理引っ張り出したりしたのは虐待行為だったと、今でも反省している。

困るのは、モルモットが“鳴く”という習性をもつことである。ハムスターやウサギは鳴かないが、モルモットは何かにつけて鳴く。夜中に突然鳴かれるとうるさくて目が覚めてしまう。
 またネットでモルモットを飼っている人のブログやペットショップが載せている飼い方の記事などを検索すると、甘えたいとき、おやつが欲しいときは「ミュッミュッ」と鳴き、怖いとき、怒っているときは「キーキーキー」と鳴く、と書かれているのだが、実勢に接するとよくわからない。これが小鳥だったら、私にも12年以上の飼育キャリアがあるのだが……。

ちゃんと対面してみると、モルモットは結構可愛い。まだ幼いので、ちょうどゴールデン・ハムスターの大人と同じくらいの大きさである。まだ人にあまり馴れていないため、ケージに手を入れると逃げ回る。それを息子が必死になって馴らそうとするので、キューキューという声が部屋に響き渡る。それで、「キューキュー」は怖いというサインなんだな、と理解したが、人間が何もしていないときにも「キューキュー」と喚くことがわかった。う〜む。ひょっとして独りで寂しいときも「キューキュー」なのか? だからといって傍に行っても喜ぶようには見えないし。

散歩に出すと明らかにビビッているが、このときの鳴き声は「クックックッ」という風に聞こえる。撫でてみても「クックックッ」。喜んでいるんだか嫌がっているんだか。それでも食い意地は張っているらしく、ウーさんと同様、三つ葉などを喜んで食べる。

私が今気にしているのは、モルモットにかまけていることで頭のよいウーさんが焼きもちを焼いているのではないかということだ。ケージの中、後足で立ち上がりアピールしているウーさんが哀れである。

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by slycat | 2007-11-10 17:50 | 日常のこと

ナルバンディアン2連勝!

BNP PARIBAS MASTERS D. Nalbandian d. R. Nadal 6-4, 6-0

先々週、やっと1つマスターズ・シリーズ・タイトルを取ったと思ったら、またやってくれました、ナルバンディアン。2つ目の勝利! 再びNo. 1とNo. 2を下し、実力を世界に示した。しかも第2セットはナダル相手にベーグル。こんなに嬉しいことはない。

昨日、バグダティスに対して見事な逆転勝利を見せたナダル、脚の故障もすっかり治ったようだし調子もよさそうで、正直、今日の試合は難しいものになるのではないかと危惧していた。
 第1セットは案の定、息詰まる闘いとなった。2人ともいい立ち上がり。ナルバンディアンの表情は昨日と変わらず、落ち着いていたが、どんなボールでも打ち返してくるナダルが相手では、昨日以上に厳しく攻めていかないとチャンスは少ないんじゃないか……。
 昨日に比べると1stサーブの入りはよいようだが、相手のサービスゲームでは果敢に攻めるもののボールをネットを引っ掛けたりボレーをミスしたり、もう少しのところでブレイクできない。ただ、それでもナルバンディアンは苛つく様子を見せなかった。
 お互いのサービス・キープが続く。だがナルバンディアンのほうはあっさり、というよりデュースまでもつれてキープ、という感じで、まだ不安は消えなかった。このままだといずれはナダルの流れになるのかな、と思っていた第9ゲーム、試合が動いた。
 ナルバンディアンがボールを左右に打ち分け、ナダルを振る。もちろんナダルは追いついて打ち返すが、角度のある浅いスライスを打ち損ねて15-40まで追い詰められた。ナダルの2ndサーブを思い切り叩くナルバンディアン。これがリターンエースとなって、ナルバンディアンがブレイクに成功した。
 サービング・フォー・セット、ここでもナルバンディアンは慌てない。15-0、ラリーの中で絶妙のドロップショットを放つ。それをナダルが返すとすかさず角度をつけてボールを沈める。ナダルが再び拾い、クロスに飛んだボール、今度はゆっくり後方へ……。見事な打ち合いに観客席が沸く。大人の余裕を見せつけて、第1セットを先取した。

第2セット。さすがにナダルも黙ってはいないだろうから、このまま流れに乗って行って欲しい……。しかし、集中力が切れるどころか、むしろナルバンディアンの本領発揮はここからだった。
 第1ゲームからブレイクスタート。剃刀のようなバックハンドでナダルのフォアサイドを厳しく攻めたかと思えば、今度はバックサイドにクロス、ナダルがやっとのことで返してくるボールを鮮やかにボレー。球種も多彩だし、何よりショットが正確で、どんなに角度をつけてもボールはイン。相手に隙を与えない。

思えば、ナダルのガッツ・ポーズが全然見られなかった。そりゃーそうだ、だってそんなチャンスがないんだもの。完全にナルバンディアンに押さえ込まれていた。何とかしなきゃと思ったのかネットに出るシーンもあったが、あっけなくパッシングで抜かれてしまった。だんだんナダルが気の毒になるような展開になっていく。
 ナルバンディアンがクロスに打った鋭いボールを、ナダルが素晴らしい脚で追いつき、反対側のクロスへ。ふだんなら当然ナダルのウイナーになったはず。しかし今日は、さらにそれを打ち返したナルバンディアンのほうのウイナーとなってしまう。何をやっても突破口が見つからない。いつまで経ってもナダルのゲームポイントは0のままだった。
 最後はナルバンディアンのボールがネットに当たり、そのままインに。あっけない終わり方。ナダルに反撃のチャンスは与えられなかった。

準決勝のサマリーも凄かったが、今日の数字も凄い。1stサーブの入りは59%、1stサーブ・ポイントは88%、2ndで76%。ウイナーが25本、エースが5本、アンフォースト・エラーは14本。片やナダルは、エラーこそ15本だったがウイナーが5本しかなかった。ナルバンディアン、ぶっちぎりの強さだった。
 今回もナルバンディアンはコーチやトレーナーの元に駆け上がり、皆で抱き合って勝利を祝った。嬉しそうな笑顔、“First of all, I'm so happy.”で始まったスピーチ、見ているファンとしても幸せになる。欲を言えばもっと早くこの幸せを味わわせて欲しかったけれど、ちゃんと期待に応えてくれたんだから、まぁいいや。

2004年、マドリッド、パリと連勝したサフィンは翌年の全豪オープンで優勝している。ひょっとしたらナルちゃんも……。その後のサフィンの展開(怪我とか)と同じになったら困るのだが、もうそろそろグランドスラムの1つや2つ、取ってもいい頃だろう。
 頼むからこのまま強いナルバンディアンであって欲しい。フェデラー対ナダル、ジョコビッチ、だけでなく、もう1人ナルバンディアンが加わることで、テニス・シーンは俄然面白くなってくるはずだ。

ナルバンディアン、改めておめでとう! 来年もこの調子で行こうね。
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by slycat | 2007-11-05 04:04 | テニス