ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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<   2008年 03月 ( 7 )   > この月の画像一覧

人様に育てられて

近所のアパートで一人暮らしの若い人が殺されるという事件が起こり、平和だと思っていた暮らしが急に物騒に思えてきた。犯人はまだ摑まっていない。
 先日も仕事の帰り、自転車を走らせていたら呼び止められた。何かと思えば警察の人で、ビラを渡され捜査への協力を求められた。こういう地道な努力がいつか実を結ぶのだろう。亡くなった人とご遺族のためにも早く解決して欲しい。

学校が春休みに入り、日中は家に息子が一人となるため、身近にこういう事件が起こると何だか不安であるが、当人はお気楽に休みを楽しんでいるようだ。事件のことを話すと、「あ、知ってる。肉屋さんにメンチカツを買いに行ったら、近くで事件が起きたからしばらくお店お休みだって」などとシラッと答えた。

ずっと共働きであるため、息子は親よりも人様にお世話になって大きくなってきた。3歳くらいのときは、保育園の近くにあったお蕎麦屋さんのご主人に可愛がられ、園児のお散歩の途中でその人に会うと、息子は「おじいちゃん!」と叫んで列を離れ、飛びついていって抱っこしてもらっていた。
 また、5歳くらいの頃、銭湯に凝って家族で通っていた時期があったが、近所の中華料理屋さんのご主人と仲良しになり、息子は父親よりもそのおじちゃんと遊んでいた。よく考えれば一日の疲れを癒しに来ているのに迷惑な話だが、そのご主人はいやな顔ひとつせずに息子の相手をしてくれた。

大きくなってくると、こういう触れ合いは減っていくものだが、お家でお母さんが待っていてくれる子供と違って、外で買い食いすることが多いため、息子には親も知らない顔馴染みがいたようだ。中学生の頃は、塾に行く前に焼き鳥屋に寄っていたらしく、しょっちゅう買いに来るので顔を覚えられ、おまけしてもらったりしていた。
 家の近くに生鮮も扱う100円ショップができると、ウサギやモルモットに与える小松菜などを買いに行って店員さんと仲良くなったらしく、親が店に行ったら「お住まいはお近くですか? よく夜にお子さんがいらっしゃるので心配していたんですよ」などと話しかけられ、親は耳まで赤くなった。

そして昨日、「母ちゃんお土産欲しい?」などと言って外から帰ってきた息子、手にはペットボトルを持っている。「何これ?」と訊くと、「うどん屋さんに“出汁”貰った」。
 先日路地で見つけた天然出汁の蕎麦・うどんの店が美味しい、と教えてやったら一人で通うようになっていた。息子を連れて2人で行ったときに「この前、お兄さんお一人で来てくれましたよ」とお店の人に言われたのだが、まさか出汁をいただいてくるとは予想もしなかった。有り難いやら恥ずかしいやら。

小さい頃から「変な人に追いかけられたら、お友達のお家に駆け込んで助けてもらいなさい」などと言い聞かせてきたが、息子は自分のサバイバル法は自分で見つけていたらしい。地元のお店の人たちを味方に、近所のことはほとんど知らない親よりも、ずっと地域に詳しくなっていた。
 大型スーパーなどの進出で“シャッター通り”が増え、商店街が消えていく例が多いというが、地元のお店はただそこで商売をしているだけでなく、地域の子供を見守ってくれているのだった。毎日猛烈にレジを打ち込んでいるスーパーの店員さんたちには、一人ひとりの客の顔は覚えられない。商店街は町に必要なのである。

親よりも自分の子のことを知っている人たちがいるとは、全く面目まる潰れではあるが、親切な人たちがたくさんいてくれて、本当に心強いことである。ちゃっかり者の息子が外でどんなお付き合いをしているか、非常に気にはなるが目をつぶろう。
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by slycat | 2008-03-30 14:17 | 日常のこと

Pacific Life Open 2008決勝

N. Djokovic d. M. Fish 6-2, 5-7, 6-3

いよいよジョコビッチ時代の到来か、誰もがそう思ったに違いない。2008年最初のマスターズシリーズ、Pacific Life Openの優勝トロフィーは、フェデラーでもナダルでもなく、ランキングNo. 3のジョコビッチが攫っていった。

試合を通して、自分のペースを乱さず、ピンチと思われたときにも速やかに形勢を自分の側に戻すことができた。その精神力には終始驚かされっ放しだった。20歳でこんなに落ち着いていていいんだろうか。
 しかも見ていてプレーがきれいだ。ウイナーの一つひとつに、「お見事!」と声をかけたくなる。老練の技術、なのに表情には幼さが残り可愛らしい。彼が徐々に力をつけてランクを上げてきた頃は、少し地味だなぁなんて思っていたのだが、なかなかどうして、華やかな魅力がある。

しかし、やはり特筆すべきはフィッシュの頑張りだった。Pacific Life Openの公式サイトは「Djokovic Ends Fish's Dream Run to Clinch Title」という見出しでこの日の結果を伝えている。本当に、夢の実現まであと一歩だった、と思うと残念でならない。彼のおかげでいい試合になった。

第1セットは始まった途端にジョコビッチがリードし、シード選手を次々と倒してきたフィッシュも、さすがに緊張してしまったかな、と思われた。特に第6ゲームでのダブルフォルトが痛かった。6-2でジョコビッチが第1セットを先取。フェデラーに勝ったことで満足してしまい、ここへきて疲れが出てきてしまったかなぁと思った。

だが第2セットに入ると、徐々にフィッシュの動きに柔らかさが出てきて、フェデラーをノックアウトしたフォアが決まるようになった。始めはミスの多かったバックハンドにも切れが見えるようになり、落ち着き払ったジョコビッチでさえ手が出せなくなってきた。そして粘りに粘ってジョコビッチを追い詰め、7-5で第2セットを奪い取る。うわぁ、これはいよいよ来るか、来るか、やっちゃうか〜? 見ているほうがドキドキして苦しくなってきた。

この大会で初めてセットを失ったジョコビッチ。それでも彼は慌てなかった。ここで彼の本領が発揮される。フィッシュにしてみれば、ジョコビッチがどんどん壁のように見えていったことだろう。もうちょっとネットに出て、もうちょっとアグレッシブに攻めていれば、あるいは……。もちろんフィッシュは最後まで諦めることはなかった、だが最後のボール、ほんの少し長かった……。

試合後、選手たちがお互いを讃え合う姿はいつ見ても感動的だが、6歳年上のフィッシュが、20歳のジョコビッチの頭を「よくやったよな」と言わんばかりにクイッと押さえたのがなかなかよい光景だった。いろいろな思いがあっただろうね。

2001年のアガシを最後に、この大会でのアメリカ人選手の優勝者は出ていない。しかし決勝に残ったのがロディックではなくフィッシュだった、というのは、逆にアメリカのテニスはまだまだ終わっていないということを示したように思う。たまたま誰かの調子が悪くても、いつでも代わりに出て行ける者がいる。やっぱりアメリカは凄い国なのだ(しかし応援する観客が掲げるカードの1つに「Marty Fish」と書かれていたのはいただけなかった)。

とはいうものの、恐るべしはセルビアである。今回、インディアンウェルズはジョコビッチ、イバノビッチの男女ダブル優勝となった。
 つい先日、NHKの『世界ふれあい街あるき』の再放送で、セルビアのベオグラードの風景を見たら、本当にこぢんまりとした街だった。車も少なく、人々はみな親切。素朴なところだなぁと思ったのだが、こういう小さな国から世界を股にかけて活躍するアスリートが続々と出てくるのだからびっくりだ。

この大会が終わると、すぐにマイアミが控えている。昨年はジョコビッチが優勝したのだったが、今年も連覇といくのだろうか。フィッシュがまたまた勝ち進んでくれるといいな。あ、でも今度こそナルバンディアンに勝って欲しいし……。楽しみは尽きない。
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by slycat | 2008-03-24 13:00 | テニス

Pacific Life Open 2008準決勝

N. Djokovic d. R. Nadal 6-3, 6-2
M. Fish d. R. Federer 6-3, 6-2

いよいよ今年のマスターズ・シリーズが開幕した。準決勝の顔触れを見れば、順当にランキングNo. 1、2、3の選手が揃っている。全豪オープンでパッとしなかったナルバンディアンがQFまで勝ち進んだのは喜ばしいことだったが、残念ながら思わぬ相手に敗れて姿を消した(あぁ、返す返すも残念だ……)。

そのナルバンディアンを打ち負かしたのが米国のマーディ・フィッシュである。ロディックの高校時代からの友達だ。
 2003年にロディックがNo. 1になったとき、記者会見の席にシャンパンの瓶を手に乱入してロディックをビショビショにした映像が思い出される(2人で散々騒ぎまくった後で席に戻ったロディックが、何事もなかったかのように「で、ほかに質問は?」と言ってさらに座を沸かせたのが楽しかった)。またロディックがクレジットカードのCM「モージョ」のシリーズに出演していたときも、フィッシュが一緒に映っていた。よほど仲がよいのだろう。
 しかし、常にトップ10を維持してきたロディックとは異なり、フィッシュは手首の故障などで伸び悩み、一時は300位以下までランクを落としてしまった。昨年、全豪でいいせんまで行ったな、と思ったが、親友ロディックの前に完敗。ライバルがひしめき合う米国でテニス選手という道を選ぶだけでも大変なのに、いつも友の後ろを歩かなければならない人生、その厳しさは半端ではないだろう。

そのフィッシュが、この大会でアンドリエフを敗り、ダビデンコを敗り、ヒューイット、ナルバンディアンを下して準決勝に上がってきた。これは凄い。
 久しぶりに彼を見ると、何だか太ってお腹が出ているし、何年か前から生やしている髭の下の顎も少々たるみ気味。著明なスポンサーから見放されたのか、冴えないウェアでの登場である。一体どうやってここまで勝ち進んできたのか、No. 1のフェデラー相手にどんなプレーで対抗するのか、興味津々だった。

第1試合
第1試合はナダル vs ジョコビッチ。若い2人のプレーはスピード感があり、しかも伸び伸びとしていて面白い。加えて、お互いに持っている抽き出しの多いこと。若いのに決して力任せではないし、慌てて凡ミスをすることもない。ジョコビッチに至っては、ラリーの途中でラケットを落としてしまったのに、拾ってまた打ったボールがウイナー、などというシーンが見られた。
 先にブレイクしたのはナダルだったが、すぐにジョコビッチが追いつく。ここのところずっとフェデラーとナダルの対決が注目を集めてきたが、今後はこの2人の闘いがメインとなって続くだろう。数年後のテニスシーンの行方を予測する意味でも、一瞬一瞬が見逃せない。
 しかし、グランドスラムのタイトルを取ったジョコビッチ、昨年までの彼にはなかった貫禄とスター性が出てきたように思う。厳しいラリーを制したときの、観客を鼓舞するジェスチャーなど、堂々たるものだ。
 ナダルには、コートの雰囲気を利用して観客を味方につける“パフォーマー”としての才能はないらしく、それが少し残念である。もちろん生真面目なところが彼の魅力なのだが……。

ナダルにとって気の毒だったのは、第1セット第8ゲーム終了の時点で右足に怪我(マメか、爪が剥がれたか)のためトレーナーを呼んだのに、結局第9ゲームが終わるまで(第1セットを落としてしまうまで)治療できなかったことだ。ルール上仕方がないのだろうが、気持ちがダメージを受けたことだろう。治療にはだいぶ時間がかかった。また、ナダルが不満を漏らしたのか(?)、ATPのスーパーバイザーが出てきて彼と話をしていた。

その後もナダルはもうひとつ元気がなかった。もちろんやられっ放しだったわけではない。ブレイクのチャンスはあった。しかしジョコビッチにはとにかく隙がない。一貫して落ち着いていた。
 ハードコートだから仕方ないよ、と言いたいところだが、ナダルにしてみればNo. 1になるためにはハードコートでこそタイトルを取りたいだろうから慰めにもならない。派手なガッツポーズが見られなかったのも気になる。大人になった、ということなのかもしれないが、余計なことをあれこれ考えているのではないか、とも思う。左の手の甲に何か文字が書かれているのが目を引いたが、“おまじない”だったとしたら、何かのっぴきならない問題を抱えていたのかもしれない。

ジョコビッチは見事だった。終始波がなく、出るべきところでしっかり勝負し、些細なミスにも動じなかった。高い打点からの強烈なフォアやバックのダウン・ザ・ライン、見せ場も多かった。スコア以上の試合だったと思う。今年のNo. 2、3の直接対決、まずはジョコビッチが一歩リードした。

第2試合
第2試合については、あれよあれよという間に終わってしまい、狐につままれたような気持ちだが、結果は偉大なものだ。ランキング98位のフィッシュが、フェデラーを敗る。フィッシュには大変失礼ながら、こんなことになるとは夢にも思っていなかった。
 フェデラーはウイルス性疾患を抱えているということで顔色も優れず、試合前から体調はどうなんだと危惧されていたが、何のかんの言っても準決勝まで来たのだ、多少具合が悪くても勝つのだろうと思っていた。
 片やフィッシュは上記のとおり、何となく太っていて(申し訳ないけど)、動きも重いように見え、左右に振られたら追いつけそうもないな〜なんてことを思っていたのだが。あにはからんや、振り回されたのはフェデラーのほうであり、終わってみればフィッシュの圧勝といってよい出来だった。

素人なのでよくわからないのだが、フィッシュのボールは重そうだった(武侠小説の世界で言う“内力”が込められているみたい)。フラットなボールだそうだ。決して流れるようなきれいな体勢で打つわけではないのに、面白いように決まる。また、成功するしないにかかわらず、ネットにもよく出て行った。強気でなければできないことだ。いい意味で何も考えず、思い切りラケットを振っているように見えた。
 最初は、「フェデラーはいつも立ち上がりがよくないから……」などとたかをくくっていたものの、第1セットをフィッシュが取った時点で、これはどうも、フィッシュが勝ちそうだ、と気づいた。母国の人々の応援を受け、フィッシュはまさに水を得た魚だった(と、これが言いたかった)。

試合後、観客に向かって“ハグ”の仕草を繰り返したフィッシュ、穏やかな笑顔が印象に残る。ずっとずっと苦労してきた人の努力がある日突然報われる、その時を共有できたのが何より感動的だ。誰の人生にもこういう日があるんだな、と思えなければ、明日を生き続ける意味が見出せない。フィッシュよ、希望を与えてくれて有難う! よくぞこの日を迎えたね!と彼を讃えたい。
 そして体調が悪いのに耐えてこの大会に出場し、ここまで勝ってきたフェデラーも賞賛に値する。やはりあなたの強さは本物だ。悔しさを人に見せないためにか足早にコートを後にしたフェデラーだが、彼ならきっと病気とうまく付き合って、やがて活路を見出すことだろう。

ナダル、フェデラーにとってはとんだ“ヨナの日”となってしまったが、マスターズシリーズは開幕したばかり。これからチャンスを生かして欲しい。
 そして明日の決勝の行方は……。こうなったらフィッシュに勝ってもらいたいと思ってしまうが、どうだろう。明日は早起きしなくっちゃ。
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by slycat | 2008-03-23 15:12 | テニス

taspo

すでに鹿児島県、宮崎県の喫煙者の方々は使っているかもしれないが、東京では今年7月から、自販機で煙草を買うときには“taspo”というカードが必要となる。何だか胡散臭いが、これがないと煙草が買えないと思うと気が気ではないので、さっさと申し込み、2月末には入手した。申し込めば2週間程度で手許に郵送されてくるが、6月頃になれば、きっと申し込みが殺到すると踏んだ次第である。

申し込みには、まず、パスポートサイズで写真が1枚必要である。加えて、“本人確認書類”のコピーを申込書に貼付しなければならない。住所・氏名・生年月日・年齢などを記入して送付する。すると、自分の顔写真といろいろな番号がプリントされたカードが送られてくる。これを煙草自販機の所定の場所に掲げて購入するらしい。また予めチャージができるので、小銭がないときにも便利であるらしい。

自動車の免許を持っていない上にパスポートが期限切れであるので、taspoが身分証代わりになるのではないかと期待したが、これはあくまでも成人識別のカードであり、身分証としては使えないらしい。発行に手間がかかるわりにはガッカリである。

他人への譲与、貸与は禁止されている。しかし、すぐにこういう風景が想像される。
 A:煙草を買いたいんだけど、taspo忘れてきちゃった。誰か持ってない?
 B:あっ持ってるよ。これで買えば?
 A:有難う! 定期だのポイントカードだの、カードが多くて困るよねぇ。

Aさん、Bさんともに成人であれば、特に問題はないように思われる。しかし、カードをかざすだけで暗証番号が設定されているわけではないので、例えば高校生の息子が私の知らない間にtaspoを持ち出して、友人と一緒に自販機で煙草を買うとなれば、taspoの存在に意味はなくなる。どうせこんなものを作るんなら、指紋照合なんかも採り入れればよかったのに、何だか緩い成人識別法である。個人情報は保護されています、という触れ書きなのだが、実際は申込書によって喫煙人口の統計でも取っているんじゃないかと疑いたくなる。

何か経済的な効果があるとすれば、こんなカードを作るくらいならいっそ煙草なんかやめてしまおう、という人が増え、その結果呼吸器疾患や癌を患う人が減って医療費が減る、ということなのだろうか。

先日92歳で亡くなった市川菎監督は、ヘビースモーカーで有名だった。彼は最晩年、煙草をきっぱりやめていたという。理由は「あと1本、映画を撮りたい」からだったそうだ。しかしその思いは叶わず、『犬神家の人々』(2本目)が遺作となった。
 私には監督のような才能もなければ大きな夢もない。だからといって、煙草を喫い続ける理由にもならないのだが……。不可思議なtaspoを前に、つくづく自分の無能を思う。f0061021_22563437.jpg
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by slycat | 2008-03-19 23:08 | 日常のこと

まるで恋のような

モルモットの腹時計は正確である。常におねだり体勢ではあるものの、人間が寝ている時間帯は、ねだっても反応がないことを知ってか知らずかおとなしい。しかし白々と夜が明ければ空っぽの胃袋が脳を支配するらしく、決まった時間に餌が貰えなければ断固として抗議行動をとる。

私は大体朝7時頃起きるのだが、プーは6時頃から鳴き始める。眠りが浅くなってくる頃、鳴き声を夢うつつに聞きながら、いやまだだ、まだ早い、とこちらも抵抗する。無駄な駆け引きと思いつつ、仕事中眠くなっては困るので、たとえ半分目覚めていても、寝たふりをして布団を被っている。

だが、運命の7時、枕元に置いた携帯電話のアラーム(大関魁皇の声が「土俵入りの時間です」と言う)が鳴り始めると、プーはここぞとばかり大声で鳴く。どうも、この声が聞こえると飼い主が起きてくることを覚えてしまったらしい。
 それでも飼い主が惰眠を貪ろうとのたうち回る気配を察すると、野菜を載せる皿を鼻でこづき出す。陶器のカチン、カチンという音に根負けして飼い主が立ち上がるまで、プーの闘いは続く。

ケージに閉じ込められたプーにしてみれば、自分で餌をあさりに出るわけにもいかないので当然の権利を行使しているだけである。悪いのは飼い主。おかげで寝坊せずに毎日出社することができるのだから、むしろ感謝しなければならないのだろう。

我侭になりつつあるプーだが、この頃では飼い主が手を伸ばしてもビクッと身をすくめることもなくなり、膝の上で野菜を与えると、「ピューピュー」と鳴きながら顔を見上げ、甘える仕草(だと思うんだけど)を見せるようになった。時には肩のほうまでよじ上ってくるまでに馴れてくれた。飼い主は内心、天にも昇る心地である。

ところが、今日仕事を終えて帰宅し、いつものように夜の餌をやろうとプーを訪ねると、何だか冷たい。ケージに手を入れたら、自分の家(木製アーチ)の中に逃げてしまった。えっどうして? 昨日の夜は“甘いひととき”を共有し、心が通じ合ったと思ったのに……。
 餌の時間が少し遅れたからだろうか、それとも何か別の理由で怒っているのだろうか。餌を入れるとさっさと食べ始めるプー、私には見向きもしない。

わずか700gの生き物に振り回され、オタオタする。ペットを飼わない人が見たら愚かな振る舞いを笑うだろう。けれど、飼い主にしてみれば、些細なことが異常に気になるのである。

何が気に入らないのかなぁ〜。こんなに可愛いと思っているのに……。今夜は多めにおやつをやろうか、明日は少し早めに起きて機嫌をとろうか。飼い主の心は千々に乱れる。
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by slycat | 2008-03-17 22:37 | モルモット

休みの日くらい

文楽4月公演のチケットを予約するため、という言い訳で休みをとった。実際は単純にひと息つきたかっただけであるが。なぜか、土日よりも平日にぶらぶらしているほうが気分がよい。インターネットの予約受付開始は10時からなので、9時半頃までは寝ていよう、などと思っていた。

が、しかし……。

そんな時間までは待てない奴が約1匹。朝7時にもなると、プーの哀れな声が聞こえてくる。泣き止まない。え〜い、仕方がない。台所へ行ってチンゲン菜を洗い水入れに水を入れ、牧草を摑んでプーの許へ。

後ろ脚にあまり力を入れられないので、前脚で必死にケージにしがみつくプー。チンゲン菜を皿に盛り、ペレットを足してやると、さっそく飼い主にお尻を向けて、むしゃむしゃ食べ始める。

寝坊するために、夜、多めに餌をやっておいたのになぁ。そしてハムスターたちまでが、モルモットばかりズルいじゃないか、と言わんばかりに起き出してきておねだり攻撃開始。彼らは夜1回の餌やりで十分なのだが、カボチャの種を1つずつ与えて機嫌をとった。

ちなみに、文楽のチケットは無事ゲット。第1部はど真ん中でしかも前から2番目の席になってしまった(第2部のほうは比較的後ろの席が取れた)。慌てて買わないほうがよかったのかもしれない。きっと鑑賞中は頸が痛いだろう……。

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by slycat | 2008-03-11 13:09 | モルモット

プーの運命は……?

モルモットのプー、3回目の受診。体重は700gになった。前回より80g増である。

病院でモルモットのデータを収集しているため、血液の提供を頼まれた。プーには少し気の毒だったが健康状態がわかるので協力することにした。採血の仕方は爪を深く切るというもので、1回目の受診のときと同じである。少しリンパ球が多いそうだが問題はないそうだ。

しかし、プーの痒みは治まらず、薬の投与は続けていかなければならない。今は元気で食欲もあるが、ダニを完全に退治した、と思った途端に急死することもありうるとのこと。耳障りのよい話ではないが、治療というのは常に諸刃の剣であるということなのだろう。

運動の負荷がかかるとプーは足を引きずる。また、まだ6ヵ月くらいの若さにしてはおとなしいのは、どこか(例えば脳)に障害があるからかもしれない。おまけに斜頸の傾向がある。「長くは生きられないかもしれません」と言われた。

「でも、誰にも飼われずにずっとペットショップにいたら、今まで生きていなかったかもしれませんから」とも言われ、そうでも考えないとやってらんないな、と思う。

ひと通り検査が済んでお役御免となったプーが看護士さんに連れて来られた。「もうおしまいですよ〜」と手渡されたプーを抱っこしたら、物凄い勢いでダダダッと肩まで登ってきた。ふだんはおっとりしているプー、なかなか馴れてくれないと思っていたのだが、病院の知らない人たちよりは、毎日顔を合わせている私のほうがマシなのかな、と思い感動を覚えた。

長くないかもしれない、というのが、何年くらい、何ヵ月くらいを指すのかは恐ろしくて訊けなかった。この病院に通うモルモットの中には7歳超えの子もいるそうだが、そこまで年をとったプーを見ることはないだろう。そんなことを考えると、鉛を呑んだように胸が重くなる。

しかし、今、プーは生きているし、ふっくらと温かい。天寿をまっとうできるかどうかは神のみぞ知るところだが、その日が来るまで、存分に甘やかしてやりたい。f0061021_2057831.jpg
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by slycat | 2008-03-08 20:58 | モルモット