ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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夏も終わり

息子の夏休みも残り1週間。落語に行きたい、行きたいと言うので、たまたまチケットが取れた「米朝一門—獅子十六の会」に連れて行った。場所は朝日新聞社の中にある浜離宮朝日ホール(小ホール)である。

せっかく築地くんだりまで行くのだし、落語会の開始が午後1時からなので、やはり何か美味しいものを食べたい、ということで「吉宗」へ。以前、職場が銀座だった頃は週1回はお昼を食べに行っていたのだが、6〜7年のご無沙汰である。
 このお店は長崎料理の専門店で、お目当ては大きな茶碗蒸し。子供の頃、母が作ってくれる茶碗蒸しが好きだったが、小さな器でいただくものなので、いつも物足りなかった。今は自分で作るが、卵液を漉したり具材を揃えたりと結構面倒くさく、茶碗蒸しを作る日は手が回らずにほかのおかずが貧相になってしまう。
 あぁ、茶碗蒸しを丼で食べたい……そんな意地汚い願いを叶えてくれるのがこのお店なのである。丼といっても勿論ラーメンの丼ほど大きいものではないが、かなり大きいので満足度は高い。この大きな茶碗蒸しにご飯、ほかにちょっとした料理がついた定食が用意されている。当日は雨で涼しかったので、熱々の茶碗蒸しが有難かった。
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満腹になったので築地へ移動する。朝日新聞社へ向かう道に大きなエスカレーター付きの歩道橋が架かっている。エスカレーター付きというのが嬉しくて、お気に入りの歩道橋なのだが、この日はてっぺんで何か撮影が行われていた。CMなのかドラマなのかはわからないが、見晴らしがよいので選ばれたのだろう。藤村俊二さんを間近に見たのはラッキーだったが、お気に入りの場所が雑然としていたのは少々気に入らなかった。

そのまま、まっすぐ行けばすぐ朝日新聞社。建物に入っていったん外に出ると新館がある。開演15分前に中に入った。浜離宮ホールに入るのは初めて。かなり後ろのほうの席だったのだが、後ろでかえってよかったようだ。前のほうの椅子はあんまり座り心地がよくなさそうで、しかも平らな床に椅子が並んでいるので、前に座高の高い人が座ったら噺家さんの仕草など見えなかっただろう。後ろのほうは階段状になっているので、誰が前に座っても大丈夫である。

「獅子十六の会」はその名のとおり16人の若手落語家による落語会で、今回われわれが行ったのは昼の部。昼夜8人ずつ出演する構成になっている。出演者は桂さん都/吉の丞/佐ん吉/雀五郎/ひろば(マジック)/吉坊/紅雀/歌之助/吉弥、噺は動物園/時うどん/おごろもち盗人/初天神/江戸荒物/青菜、ここで中入りとなり、続いて佐々木裁き/遊山船で、最後に大喜利がある。
 私も息子も落語通というわけではないので、初めて聴く噺家さん、初めて知る噺ばかり。吉坊さんという噺家さんが女性なのにはびっくり。全然違和感がなかったので最初は全然気がつかなかったが、何となく声が男性と違うかな、と途中でようやく判明した。息子は今回の中では彼女の噺が一番面白かったそうだ。ドラマ「ちりとてちん」ではヒロインが「おかあちゃんになる」からと落語家を廃業してしまって鼻白んだが(働く母としては仕事をナメんな!と言いたい)、吉坊さんにはお婆ちゃんになるまでどうぞ噺家を続けてもらいたい。

どの噺も非常に面白くて、腹の底から笑わせてもらい、日頃の鬱憤も吹き飛んだ感じがした。よい気分のついでに再び銀座方面に歩いて「ウエスト」へ行き、息子にケーキを食べさせて私はアイスコーヒーを飲む(残念なことに今年の4月から禁煙になっていた!)。

家に帰ってモルモットのプーを洗ったり、ハムスターどもに餌をやったりしてから外で夕食をとり、今度は北京オリンピックの閉会式を見るためテレビの前に家族で集合。開会式に劣らず派手な演出を楽しんだ。
 次回はロンドン開催ということで、イギリスによるパフォーマンスも披露されたが、ジミー・ペイジが出てきたのには驚いた。うわぁ〜噂は本当だったんだ。ベッカムも出てきた。イギリスが世界に誇るものはやはりサッカーとロックなんだろうか。
 中国(アジア)のミュージシャンによるコンサートが始まると、ケリー・チャン、ピ、カレン・モク、ジャッキー・チェン、そしてアンディ・ラウが確認できた(ほかはよくわからない)。好きなスターがハレの舞台で楽しそうに歌うのを見るのは、単純に嬉しい。
 今回、オリンピックの陰で取り残された人々や、マラソンコースを囲む壁の後ろに隠された廃屋などの映像が「これでもか」というふうに報道されることが多かったが、1964年に東京でオリンピックが開催されたときにもいろいろあったのじゃなかったか。
 外国を批判するのは簡単だが、1つの国がこれだけの規模の祭典運営を立派に務め上げたことを単純に褒め讃えてもバチは当たらないと思う。何だかんだ言って毎日楽しかったんだし。ホントに本気で再び東京オリンピックを開催しようとするのなら、そのときこそどこからも批判を受けない、誰もが満足する祭典を実現すればそれでいいんじゃないかな。

祭りの後はいつも寂しい。今日から何を楽しみにしようかな……と思ったら、US OPENが開幕するのだった。夏はもう少し続きそうである。
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by slycat | 2008-08-25 11:39 | 日常のこと

メガすげエェェかどうかは兎も角

カンフーダンク!(2008年台湾・香港・中国、原題:大灌藍)
監督:チュウ・イェンピン、アクション監督:チン・シウトン、脚本:ケビン・チュウ、ラム・シュウイン、アン・ワン

『頭文字D』『王妃の紋章』ですっかりジェイ・チョウ(周杰倫)の魅力に取り憑かれてしまい、新作映画が来るというので楽しみにしていた。8月16日からロードショウだったので早速観に行くことにしたが、上映館を調べたら、何とほとんどの劇場が日本語吹き替え版しか上映しないという。アジアのスーパースターが主演するというのに、一体何なんだこの扱いは。かろうじて新宿と有楽町で夜1回だけ字幕版を上映していたので、新宿へ向かった。

映画が始まるまでの間、ずっと映画の主題歌(もちろんジェイ様主唱)が流れており、すっかり洗脳された。帰るときには売店が閉まっていて買えなかったが、必ずサントラを買おうと心に決めた。

お話は親に捨てられカンフー学校で育ったファン・シージェ(ジェイ・チョウ)が、ふとしたことから出会ったリー(エリック・ツァン)の勧めで大学のバスケット部に入り活躍するというもので、まぁ他愛がないといえば他愛がない。しかし全編ジェイ・チョウの魅力でいっぱいだ。スーパースターだというのに、どうしてこの人はこんなに擦れてないんだろう。ナイーブで孤独な影のある、だけどちょっと天然なシージェを清々しく演じている。

試合の場面は、さすがに胸が高鳴る。夢のプレーの連続だ。思わずジェイの歌に合わせて足踏みしたくなる。
 私にとっての「バスケットボール」はいまだにマジック・ジョンソンで、それもプロになる前、大学生だった頃の彼が好きだった(後にエイズで有名になるとは思ってもいなかった)。名前は忘れてしまったがジョンソンにはパートナーがおり、2人でコートの右と左に分かれてパスをしながらガンガン進んでいき、相手チームが必死でボールをカットしようとしても寄せつけなかった。格好よかった……。

思い出はさておき。『少林サッカー』と同様、主人公のチームが勝ち進んでいくと、優勝の前に立ちはだかる敵が現れる。当然ながらあからさまに悪い感じで、汚い手を使ってくる。さぁ、どうするシージェ。チームはめでたく優勝できるのか!?

チェン・ボーリンやシャーリーン・チョイ、バロン・チェンなどの若々しいメンバーに交じってン・マンタ(最近『ホスピタル』に出てたなぁ)にレオン・カーヤン、ケネス・ツァンなど、香港映画好きには堪らない面々が脇をしっかり固めていて楽しかった。そしていまや重鎮となったエリック・ツァンは美味しいところを全部持っていって、ちょっとずるいかな。

欲を言えばもっとバスケのシーンが多くてもよかった……。でも面白かったし、何よりジェイが可愛いから許す!! 
 恋人と一緒にこの映画を観に行く男の子たちは要注意である。彼女がジェイに夢中になってしまうかもしれないよ。
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by slycat | 2008-08-19 23:17 | 映画

夏休み文楽特別公演:その2

夏風邪で苦しんでいるうちに2週間以上経ってしまったが、「その1」を書いたからには「その2」を書かないわけにはいかない。

大阪2日目(8月2日)、息子は落語を聴きたいというので南森町まで送って行き、昼食をとった後別れた。私のほうは日本橋で文楽を聴くのである。
 文楽劇場に着くと会場は満員。近松だし、映画化されたこともある有名な作品だし、何より土曜日だし、当たり前か。チケットがとれたのは幸運だった。

鑓の権三重帷子
〜浜の宮馬場の段〜
雲州松江候の上小姓、笹野権三は鑓の名手でしかも美男。ある日馬場で遠乗りをしているところへ恋人のお雪が乳母とともに現れ、いつ祝言をあげてくれるのかと迫る。ちゃんとした媒酌人がいればいつでも、と答える権三。お雪は権三に手縫いの帯を渡す。そこへお雪の兄、川側伴之丞が現れ、お雪は姿を隠す。
 この伴之丞がイヤな奴。いろいろ言いがかりをつけた挙げ句に馬で競争しようというので、いやいや応じると、落馬して大怪我をする。
 そんなところへ今度は権三と伴之丞が師事している茶の湯の師匠、浅香市之進の舅、岩木忠太兵衛がやってきて、若君ご祝言に伴い国元でも茶の湯の会を行うから、留守中の市之進に代わって茶の湯を執り行うように、と言う。

伴之丞がいかにも悪そうで、こんな奴の妹と結婚したら絶対不幸になる、と思うのだが、よりによって……。この伴之丞、「馬から落馬した」などと言うのが笑える。あんまりオツムのほうもよろしくないようだ。

〜浅香市之進留守宅の段〜
茶の湯の師匠、市之進の留守宅。妻のおさゐは37歳という年齢でいまだ若々しく美しい。おさゐは長女の髪型が気に入らないから直してやろう、と娘の髪を梳いてやりながら、こんなによい娘は並の男には嫁がせたくない、できれば笹野権三のような美男でしかも人格に優れたものに嫁がせたいと言う。娘のほうは、権三は年が離れているから嫌、と言うのだが、なぜか母親は自分も年の差結婚だったとえらく熱心に勧める。
 そんな折も折、噂の主の権三が訪ねてきて、今回茶の湯を執り行わなければならないので「真の台子」を伝授してくれないかと頼む。おさゐは真の台子は一子相伝だから無理だが、娘の婿になるのであれば子となるわけだから伝授してやろうともちかける。
 そこへ間の悪いことにお雪の乳母が訪ねてきたので、おさゐは夜、数奇屋で会う約束をして権三を帰す。実は以前から伴之丞がおさゐに言い寄っており、彼の家の者だというのでおさゐは会いたくない。乳母はお雪と権三の祝言にあたって媒酌人を頼みたいと言っている。先ほど、娘の婿になることを承知したというのに、実はお雪という恋人がいたことがわかり、おさゐの心中は穏やかではない。

〜数寄屋の段〜
約束通り、権三は夜、浅香家の数寄屋にやって来る。あらぶる心を鎮め、おさゐは権三に真の台子を伝授する。するとそこへ、伴之丞が忍んで来る。おさゐに横恋慕している彼は、この機会におさゐと伝授の両方を手に入れようと企んだのだった。しかし、先に権三が来ているのに驚く伴之丞。権三は権三で、急に蛙の声が止んだのを怪しみ、誰か来たのではと立ち上がると、それまで内心の怒りを抑えていたおさゐが突然いきり立ち、お雪が訪ねて来たのだろう、その帯は何だ、と権三のしていた帯を庭に投げ捨てて、自分の帯をほどいて「これを締めろ」と権三に迫る。権三はさすがに腹を立て「私は女物の帯などしたことはない」とおさゐの帯を同様に庭に投げる。人間、どんなときでも腹を立てるものじゃない。これが運の尽きで、伴之丞に帯を拾われてしまい、2人が不義を行っていた、と叫んで逃げ去って行く。こうなっては申し開きができない、と切腹しようとする権三。しかし、せめて夫市之進を立てて妻敵として伐たれてやってくれ、とおさゐに頼まれ、2人は屋敷を後にする。

映画化の際にどういう演出になっていたのか、観ていないのでわからないが、娘の婿になる男に恋人がいたことを嫉妬する、というのは難しい演技だったのではないか。正直言って、私にはよく理解できない(おさゐより年上なんだけれど……)。それほどまでに娘を愛しているということなのだが、権三はいわばアイドルなのかもしれない、おさゐ自身にも恋心とはいかないまでも、何か執着心があったのかな。相手の恋人が縫った帯を投げ捨てて、自分の帯を締めてみろ、と言う逆上ぶりが凄い。
 休憩時間に、この「帯事件」について話している人たちがいて、男性のほうが「帯をほどいたら着物がバラバラになっちゃうんじゃないの」と言うと、女性が「帯はいわば飾りで、ちゃんと別の紐で止めてあるから大丈夫」などと答えていたのが面白かった。

〜岩木忠太兵衛屋敷の段〜
市之進とおさゐの娘たち2人は舅の忠太兵衛に預けられ、息子虎次郎は市之進の弟子に預けられている。おさゐの弟岩木甚平が現れ、不義の2人は見つからなかったが伴之丞の首は討ったと報告。甚平と市之進で権三たちを討つため出かけようとすると、虎次郎が現れ自分も一緒に行くと言う。虎次郎には留守宅を守れと言いつけ、市之進と甚平は出かけて行く。

子供たちが、お母さんに罪はないから連れて帰って、権三だけ殺して、と頼むのが哀れである。そりゃあそうだろう。年端もいかない子供たちに不義の何のとわかるわけがない。お母さんにしても、実際は何も悪いことをしていない。子供を愛するあまり、うっかり罠にハマってしまった気の毒な人である。このあたり涙を誘われる。

〜伏見京橋妻敵討の段〜
盆踊りの夜、若い男女が踊りを楽しんでいる。そういえば『桂川連理柵』での心中場面もこんな感じだった。これから死ななければならない運命の者たちと、今を生きている人たちの対比。ついに市之進はおさゐ・権三と出会い、おさゐは片手討ちにされ、権三も潔く討たれる。白装束に身を固めた2人の遺体が折り重なる。

おさゐはあまり多くを語らないうちに斬られてしまったが、市之進は最後まで妻が不義を冒したと思っていたのだろうか、それとも何らかの不幸な偶然からこうなったとわかっていたのだろうか、その辺が非常に気になった終わり方だった。権三も馬鹿だなぁ、お雪とさっさと一緒になっていれば、あるいは最初から伴之丞なんかの妹と付き合ったりしなければ、でなければいくら師匠の妻に言われたからといって、女性1人しかいないところへ夜、のこのこと出かけたりしなければ……。

お話にはついていけないところがあるものの、文雀さん、蓑助さんは相変わらず見事に人形を遣っていらっしゃって、非常に満足した。夏の公演ということで、太夫さんたちも人形遣いの方々も夏物の着物をお召しになり、これがとても爽やかだった。いいなぁ、東京でも夏公演やって欲しい。
 会場の熱気もとても好ましい。長年のファンが文楽初体験の人にいろいろと教えてあげている場面などがあちらこちらで見られた。さすがに本場だな、と改めて思った。

息子のほうは無事ホテルに帰り着いており、合流してなんばで夕食をとった。息子は息子で楽しんだようである。それぞれ好きなものをそれぞれに楽しむのも悪くない。最後に、hanbusさんタケゾウさんに教えていただいた「丸福珈琲店」でコーヒーを飲み、ホテルに戻った。今回も収穫の多い大阪旅行となった。
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by slycat | 2008-08-18 00:18 | 文楽

夏休み

転職したら、新しい職場では全社一斉に夏休みとなるのだった。今日から13日まで。ケチ臭いなと思うが、まぁいいか。ちょうどオリンピックの最中だし。

谷亮子選手が金メダルを取れなかったのは残念だった。息子が「テレビつけたらヤワラちゃんが3位決定戦に出てたのに驚いた」。私も同感だが、ごくフツーの会社員でさえ、子供を産み育てて職場に復帰するのは大変なのだ。厳しい勝負の世界でよくぞここまで、と思う。だけどご本人にとっては辛かっただろう。しかもその辛い中でお子さんが高熱を出しているという。記者会見なんて出ないでいいのに、マスコミって本当に意地悪だ。それでも、ご夫君が仰るとおり、メダルは金色に輝いていたのではないだろうか。おめでとうございます。
 内柴選手の金メダルには目頭が熱くなった。若い選手が夢を実現する姿はもちろん爽やかだが、30代のパパがお子さんのために頑張った、それだけでもう涙でぐちょぐちょになってしまう。おめでとうございます。
 そして北島選手。凄いな〜。有言実行の人。だけど今回は「すいません、何も言えねぇ」の言葉にグッときた。あぁよかった彼が優勝できて。おめでとうございます。

さてさて、ごくフツーの会社員は、すでに大阪で遊んできたので夏休みといっても特に予定がない。そこで息子の希望に従い、恵比寿にあるうさぎ・うさぎ用品専門店に出かけることにした。

恵比寿店といっても渋谷と恵比寿の中間点にあるので、とりあえず渋谷に出てお昼を食べ、それからのんびり歩くことにした。
 渋谷でお昼というと、私が食べたいなと思うのは「天松」の天ぷらか「松川」の鰻、でなければ「陳」の酸辣湯麺である。実は前日にも阿佐ヶ谷で酸辣湯麺を食べているのだが、八角の香りが強かったため欲求不満だった。そこで息子を言いくるめて陳に向かう。

行ってみると、いつもなら割安なランチメニューが用意されているのだが、夏休み仕様になっているのかディナーメニューしかないという(「それでもいいのか?」と言わんばかりの店員の応対に少々ムッとした)。それでも私は酸辣湯麺が食べたいので「結構です」と言って席についた。

息子は麻婆豆腐を食べるつもりで来たので、それが組み入れられている「ホリデーコース」なるものを頼む。フレンチみたいに前菜、スープ、魚、肉……と運ばれてきて最後はデザートが出る(コース料理の中では一番安い)。私は前菜の盛り合わせとビール、酸辣湯麺を頼んだ。おかげでたかがランチに万札が飛んで行ってしまったが、夏休みなのでいいということにしておく。
 息子のコース料理のほうはフカヒレだの松茸だの、一番安いコースとはいえ豪華な料理が並んだ。それなりに満足したようだ。金メダルを取るなんてことは絶対できない母としては、せいぜいこれくらいのことはしてやらないと子供に嫌われてしまうのだ。
 そして私は、休日といえば昼間っからビール、というのが一番幸せなので、とりあえず満足である。酸辣湯麺も思いっきり辛くて、しかもここのは卵でとじていないから大好き。

食べ終わってうさぎ専門店に行き、息子はペットのウーさんのためにあれこれグッズを選ぶ。この店には生牧草が売られているのでプーへのお土産に買い、暑いので帰りはわずか徒歩10分くらいの道程をバスに乗り、東急のれん街の「仙太郎」でわらび餅や水ようかん、「WEST」でリーフパイやサブレなどを買い込んで山手線で帰った。いやはや散財だった。

帰って早速生牧草を与えたら、プーが喜んでずーっとムシャムシャ食べていた。もちろんウーさんも喜んだ。結局、彼らが喜んでくれるのが一番嬉しい。ちゃんと収穫のあった夏休み第1日だった。
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by slycat | 2008-08-11 22:17 | 日常のこと

長〜い開会式

北京オリンピックの開会式が行われた。尊敬するチャン・イーモウの演出ということなので是非見たい。開始時間も、時差がちょっぴりなので、夕食後にのんびり観るにはちょうどいい。
 3日前からひどい夏風邪にやられて2日も会社を休み、やっと出社したものの午後には頭がガンガン鳴っていたので息子と待ち合わせて外で食べ、家に帰ってテレビの前に座り込んだ。

いや〜派手でした。素晴らしい趣向の数々。とにかくあれだけの人数を動かし、一糸乱れぬ演技をさせた、そこに感服した。次のロンドンは、まぁ伝統あるお国柄だからパフォーマンスよりも格式で勝負できるだろうが、東京オリンピックは今から辞退したほうがいいんじゃないか……。このド派手な開会式には絶対太刀打ちできない。息子と「もし東京でやるなら、徹底してハイテク・エコを前面に出してロボットに行進させるしかないな」と話した。

しかしどんなに素晴らしい演出も、時間が長引くと飽きてくる。お腹いっぱいである。早く選手入場が見たい。何しろナダルやフェデラーをはじめテニス・プレイヤーが大勢参加しているんだもの。

だが入場の順番がいまひとつわからない。国名を中国語の表記にして、文字の画数が少ない順に入ってくるんだという。日本は23番目だった。楽しみにしているスペインやスイスは何番目なんだろう。

オリンピックのたびに思うのだが、どの国がどこにあるのか、さっぱりわからない。国旗を見ても全然見当がつかない。旧ソ連から分かれた国や東欧、アフリカの国や島から成る国々、せっかくの機会なんだから4年に一度きちんと覚えておきたいものだが、コンゴと冠する国が2つあったりサモアが2つあったり、ヴァージン・アイランドも2つ、う〜むやっぱり駄目だ、覚えられない。
 しかし国旗を掲げ誇らし気に、楽し気に歩いてくる選手たちを見ているだけで何となく幸せな気持ちになる。これぞオリンピック。

日本の選手団入場の際には、錦織を確認することができなかった。さて、スペインが入ってきた。前回のアテネではモヤ、ロペスなどイケメンたちの画像がアップになったのだが、今回はナダルだけ。息子は再びモヤが見られるのではないかと立ち上がって(テレビなんだけど……)必死に目を凝らしたが、確認できなかった。そもそもモヤは参加しているのか? 画面が演奏者に切り替わってしまったので息子がブーブー文句を言った。

フィンランド入場の際にはニエミネンが美女と2人でアップになった。「ヤルコ、格好いい〜!」。インドではパエズがいたそうだ。アルゼンチン、私はナルバンディアンを探したが見つからなかった。息子は見えたと言う(鼻が長いからわかった、などと抜かした)。
 何しろ204ヵ国も参加しているので、1国が通り過ぎるまでの時間は短い。アメリカのときはブライアン兄弟を確認した(まさかと思ったが隣にいたのはダベンポートでしたね)。チェコ、自信はないけれど多分ベルディヒ、スウェーデンではソダーリングが見えた。そしてスイス、おぉフェデラーが旗手を務めている! アテネに続いて2度目である。何だかこのところ気の毒な状況が続いているので金メダルとって欲しいなぁ。チリの旗手はゴンちゃんだ! 可愛い〜。被っていた帽子が脱げそうになったのがご愛嬌。国民投票で旗手に選ばれたそうである(マスーはどうした!と息子が喚く)。

イタリアの選手団入場には笑った。本当に秩序がないというか明るいというか、目一杯楽しんでいたが後ろの国に迷惑をかけたような。係員が「早く行ってください」とばかりに促していたのが面白かった。セルビア、ドイツは終わりのほうに出てきた。錦織と初戦で当たるというシュトラーを探したが、選手の数が多過ぎてよくわからなかった。ジョコビッチはいたのかなぁ。似た人がいたようにも思ったが、そもそも誰が出場するのかよくわかっていない。

その後カメラはナダル、フェデラー、ニエミネン、マレーを次々に映し出した。ナダルは顔中口みたいになって笑っていたし、フェデラーの表情も明るい。ニエミネンも絶好調という感じで、マレーも意外なほど晴れやかな笑顔で映った。錦織もちゃんと見えた。せっかく映ったのだから選手の名前を挙げて紹介して欲しかったが、NHKのアナウンサーはフェデラーしか知らないようだ。ちぇっ。

テレビを見ているだけでドッと疲れたが、遅く帰ってきたおっさんが「聖火を灯すところがクライマックスだそうだ」と言うもので、我慢して最後まで付き合った。主催者のスピーチがこれまた長い。えぇい、短くまとめなさい。文句を垂れているとようやく聖火が灯され(最後の人、ずっとワイヤーで釣られて大変でしたねぇ)、数え切れないほどの花火が北京の街中から発された。凄かった。あとでみんな煙いだろうが、美しかったのは確かである。さすがチャン・イーモウ、何度も言うが派手だった。

テニスの放送はほんのちょっぴり、たった4試合しかNHKの放送予定に入っていない。何なんだ、この扱いは。不満ではあるが、全部観ることもできないのでグッと我慢。決勝は16日(女子)と17日(男子)。誰がメダルをとるのかなぁ。アテネではエナンが……とまたも思い出して悲しくなるが、今回は今回、結果を楽しみにしよう。
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by slycat | 2008-08-09 09:27 | その他スポーツ

夏休み文楽特別公演:その1

8月1〜3日、今年も真夏の大阪へ行ってきた。息子に「今度の文楽は五人伐だけど行く?」と訊いたら「行く、行く」と言うので再び子連れ旅となった。さすがに来年はもう一緒には行けないだろう、受験もあるし、親と2人だなんていやがるに決まっている。
 今回は初日の夜に2人で文楽に行き、2日目は息子がひとりで繁昌亭に行きたいと言うので(私は文楽の第2部を観るから)別行動。ちょっと心配だが、もう高校生なのだからいいだろう。

昼頃伊丹空港に着き、リムジンバスで上本町へ。ホテルに荷物を預けて昼食をとり、少し街をブラブラしてからチェックイン。我が家とは似ても似つかぬきれいな部屋で休み、シャワーを浴びてきれいになってから文楽劇場へと向かう。

この日は開演前に「社会人のためのうぃーくえんど文楽」(息子が「俺、社会人じゃねーよ」とつぶやいた)などという講座があり、舞台に相子大夫が出てきて文楽の発祥などについて解説してくれた。ふだん太夫さんたちの肉声を聞くことがあまりないので、何となく変な感じだったが面白かった。

国言詢音頭
昨年は『伊勢音頭恋寝刃』の十人斬りを見せ、今年は五人伐。高校生といえども子供にこんなのばかり見せていいんだろうかとも思ったが、せっかく我が子が文楽の面白さを知ったのだからもう少し見せたい。心中物は退屈、もうイヤだ、とハッキリ言われているので、夏らしく背筋が寒くなる演目で興味をつなげてやろうと思う。

〜大川の段〜
曾根崎新地の女郎菊野は、大川岸で仲居のお岸に絵屋の仁三郎宛の恋文を託して茶屋へ向かう。お岸は薩摩藩士八柴初右衛門の部下伊平太に出くわし、軽口を叩いたのを脅されたため、慌てて逃げる際に菊野が書いた手紙を落としてしまう。
 この手紙の中身が問題だった。初右衛門は菊野に惚れたがために大金を使い、それでも足りずに藩の金まで使い込んでいる。それほど尽くしているのに「あの様な阿呆は、やがて腹切るか、首切られるであろ」などと書かれている。
 早く主を帰国させたい伊平太は、初右衛門の目を覚ますつもりで手紙を見せたのだがこれが余計なお世話。しかも折悪しく菊野が仁三郎とともに舟遊びをしているところを目撃してしまう。さらに菊野と仁三郎は、遊びの最中にも初右衛門の悪口を言いたい放題。初右衛門の胸にある決意が生まれる。

住大夫さんが『文楽のこころを語る』で仰っているとおり、「こないにぼろくそ言われて、辱められたら、だれかて怒りまっせ」。最初から誰かが5人殺される、とわかっているのだが、この2人(菊野と仁三郎)が殺されても同情はしないな、と思ってしまうほど。

〜五人伐の段〜
初右衛門が茶屋に現れ、帰国するからと店の者たちに土産を渡す。菊野と仁三郎にも文箱を渡して奥座敷へ。仁三郎が文箱を開けてみると、何と菊野が書いた手紙が。初右衛門に対する悪口雑言を読み、これはもう心中するしかない、と覚悟を決めるが、当の初右衛門が出てきて2人を許して去って行ったのでひと安心。酒を飲んだ仁三郎は2階へ上がって寝てしまう。
 そこへ仁三郎の許嫁、おみすが訪ねてくる。菊野は気を利かせておみすを自分の代わりに2階へと向かわせ、自分はひとり1階で眠る。と、そこへ初右衛門がやってくる。菊野と仁三郎を許したと見せかけ、最初から斬り殺すつもりだったのだ。

可愛さ余って憎さ百倍、というところなのだろうが、いったん許すと言っておきながら夜中に戻ってくるあたり、う〜んしつこい男だ。始めは菊野の悪口があんまり無茶苦茶なので初右衛門に対して同情する気持ちもあったのだが、こりゃぁ嫌われるはずである。
 菊野も、いくら手紙とはいえ他人の悪口をあそこまでクドクド書けるものかねぇ、嫌な女だなぁと思っていたのだが、初右衛門に枕を投げつけたりするあたりは天晴れ。摑まって首を締め上げられ、仁三郎の居所を吐け、と脅されても「知らぬ」と言い通したあたりもなかなか立派なものである。変なことを言うようだが見直した。

感心している間もなく、ここから始まる惨劇の凄まじさ。胡弓の音色が恐ろしさを倍増させる。「髻(たぶさ)摑んで掻切る首、血に染む丹花の唇をねぶり廻して念晴らし」……絶句するしかない。何も知らず寝ぼけ眼で出てきた仲居は真っ二つ、太鼓持ちたちも切られてしまう。
 私たちは最前列に座っていたのだが、誰かが斬られるたびに後ろの席から「ハッ」と息を呑むのが聞こえた。血なまぐさい場面を呆然と見つめていると訳がわからなくなってくるが、人としてのまっとうな反応が聞こえてくると、見失いそうな善悪の区別が収まるべきところへ戻ってくる気がした。こういう演目は劇場でこそ体験すべきである。独り暗い部屋の中、DVDなんかで観ないほうがいい。

だけど、一番罪が重そうな仁三郎は助かるんだなぁ。一緒に観た息子はこれが納得できないと言うが、これも菊野のおかげ。運命の皮肉さが感慨深い。
 パンフレットに「梨割り」の人形が出てくると書かれていたので、初めて見る首のからくりにちょっと期待したが、これは意外にあっけなかった。モノクロの写真で見たときは物凄く怖いと思ったのだけれど……。

しかしこのお芝居で最も恐ろしかったのは、斬りまくった初右衛門が茶屋の外に出てからだった。三味線がテンポのよい曲に変わる。防火用水のところで立ち止まる初右衛門。刀を、刀を握っていた両の手を、殺した菊野の臓物に突っ込んだために真っ赤に染まった足を、ゆっくり、ゆっくりと洗う初右衛門。底冷えのする恐ろしさだった。
 洗い終わったところへザアァァと通り雨が。本水というそうで、文字通り本物の水が降ってくる。凄惨な場面で縮み上がった心臓をパッと解放するような雨音だ。
 悠々と傘を指して佇む初右衛門。玉女さん渾身の遣いっぷりにノックアウトされた。住大夫さんの語りがこれまた凄まじく、「ハ、ハ、ハ、ハ……」の笑いは圧巻だった。

見終わった息子が「玉女さん、やるじゃん!」などと生意気なコメント。なぜか御髪が真っ黒になっていたが(染めたのか?)、それはともかく実に素晴らしかった。腰が据わっていたというか、安心感があったというか、お見事でありました。
 音楽も印象的だった。怖い場面に賑やかな感じの曲を合わせる感覚が鋭いと思う。もう1週間も経つのに、いまだに耳に残っており、気がつくとハミングしてしまう。住大夫さんが「作品としては二流」とおっしゃっていたが、逆にいろいろな要素で楽しめる作品だったなと思った。

観終わった後は4月に1人で食べに行った天ぷら屋さんを再び訪れ夕食をとった。珍しいものをいろいろいただいて、大満足のうちに大阪第1夜は更けていったのだった。
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by slycat | 2008-08-08 00:21 | 文楽