ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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絶海の孤島を訪ねて

サンフランシスコと言えば,やっぱアルカトラズでしょ(?)。サンフランシスコ最初の2日間は比較的自由に時間を使えるため,『Alcatraz Tour』に行こうと決意。サイトを見ると,29日は土曜日であり,人気ツアーというだけあってどの便も満席。午前11:30を逃すと,ナイトツアーだけになってしまう(それは怖すぎる)。そこで慌てて11:30出航のツアーを予約した。

遅めに起きてホテルのレストランで朝食をとる。その名もJoe's Special(ジョーって誰?)。しかしスペシャルに旨いものなし,ただの具入りスクランブルドエッグじゃん。物凄い量でとても食べ切れない。おまけにホテルの従業員が親切すぎて,しょっちゅうオレンジジュースのお代わりはいかが,コーヒーはどう?と言いながら寄ってくるので,すぐに満腹になってしまった。

f0061021_18154144.jpg写真だとわかりづらいが、3〜4人分はありそうなJoe's Special

ホテルからタクシーでPier 33へ。そこからツアーの船が出る。坂を上ったり下がったり,途中チャイナタウンを抜けて埠頭を目指す。ホテルを出るのが思っていたより遅くなってしまい,間に合うかどうかハラハラしたが,10分ほどで目的地に着いた。タクシー代は7ドル弱だったが10ドル渡し,「釣りは?」と聞かれたので「OK」。ここに来てからOKとThank youばっかり言っている気がする……。

チケット売り場には長蛇の列ができている。しかしpre-paidなので自分のチケットはあっさりゲット(自分でもプリントできるのだが我が家にはプリンタがない……)。乗船する人々のほうの列に並んだ。

ほどなく出航。日焼けを気にしながらデッキに出れば,海はとても美しい。同じ海なのに,日本と違って磯の匂いがしないのは不思議だ。ヨットがたくさん浮いている。遠くにはゴールデンゲートブリッジも見える。アルカトラズ島は映画やテレビで見るのと全く同じだ(当たり前)。脱獄不可能な絶海の孤島は意外とサンフランシスコ市街から近い。あっという間に島に着いてしまう。

f0061021_1816313.jpg埠頭の様子を船から
f0061021_1816413.jpg
f0061021_18165222.jpgゴールデンゲートブリッジ
f0061021_1817251.jpgこれが絶海の孤島アルカトラズ

まずは国立公園の係官によるオリエンテーション。「トイレは下にいるうちに行っておけ,上には600以上のトイレがあるが,全部使えないからな」などとジョークを飛ばす。さりげなく館内にある喫茶店のアピールなどもする。

f0061021_18192567.jpg最初に目につく看板

説明が終わってブラブラと歩き出すと,目につくのはやたらとでかいカモメだ。我が家のモルモットより大きい。あちらこちらに彼らから抜けた羽が落ちている。もともとこの辺の島は彼らの棲家だったのだろうが,人間が勝手に移って来て,要塞にしたり刑務所に使ったりしていた。人が住まなくなった今,島は彼らの許に戻ったということだろう。

f0061021_18201926.jpg島の近くまで来ても、あまり刑務所という感じはしない
f0061021_18204826.jpg要塞だった頃の砲台
f0061021_1820573.jpg何かの建物跡
f0061021_1821649.jpgカップル(?)らしきカモメたち
f0061021_18212038.jpg1羽でいるカモメも
f0061021_18212942.jpg屋根の上にはたくさんのカモメ
f0061021_18214369.jpg見張り台

館内はそれぞれ音声ガイドに従って進む。各国語が用意されており,もちろん日本語もある。ヘッドフォンを装着し,いざ,と階段を上れば監房だ。
 人が幽閉されていた場所に立つのは不気味だ。たとえそこにいたのが悪さをした人たちだったとしても。いくつかの監房は自由に出入りできるように開けてあるが,ちょっと足を踏み入れても何となく気持ちが悪い。人はこのような狭い場所に閉じ込められるべきではない。
 アルカトラズでは一度も死刑は執行されていないが,脱獄を企てた者たちによる銃撃戦はあった。囚人・看守それぞれに死者が出たという。銃弾の痕もまだ残っている。ちゃんと脱獄できた者も3人だけいたそうだ。彼らは食事用スプーンを何十本と使って監房の壁を削り,配管を伝って外へ逃げた。彼らがサンフランシスコの岸辺に泳ぎ着いたかどうかはわからない。溺死したというのが有力な説だという。
 周りを海に囲まれているのに,外を眺めれば手が届きそうな距離に自由が見える,パーティの音楽が聞こえてくる。それが囚人にとってはたまらなかったのだそうだ。二重の拷問だね。刑務所内の図書館で人気を集めたのが大衆小説ではなく,ショーペンハウアーやカントなどの哲学書だったというのもうなずける。
f0061021_18245550.jpgf0061021_18253453.jpgf0061021_18341394.jpg
f0061021_18254833.jpg観光客でいっぱい
f0061021_1827983.jpg監房の外側。『ダーティハリー3』ではこの広場の出口付近で相棒が撃たれた
f0061021_18271920.jpg手の届きそうなところに見えるサンフランシスコ市街

音声に従いゆっくりと館内を巡ると,2時間ほどが経過する。本など土産を少々買って,再び船に乗るため列に並ぶ。帰りもあっという間だ。しかしこれだけの距離を,脱獄囚たちは泳ぎ切ることができなかった。見た目の美しさとは裏腹に水温が非常に低いことが原因しているそうだが,何だかしんみりしてしまう。

戻ってきたところは,かの有名なフィッシャーマンズワーフなのだが,土曜日ということで非常に混雑しており,とてもウロウロ見て回る勇気はなかった。おまけにひどい時差ぼけが始まっており,眠くて眠くて死にそうだ。それでも,会社の人たちにお土産だけは買わなければ,と無理してギラデリチョコレートをごっそり買ったのだが,後でホテル近くのドラッグストアでも普通に買えることが判明,しなくてもよい苦労などしなければよかったと後悔した。悔しいから,後で合流する同僚ともう一度フィッシャーマンズワーフに来ようと誓った。

旅慣れていないくせに,どうしてもケーブルカーにだけは乗りたい,と思ったので停車場に行くと,アルカトラズツアーのチケット売り場の3倍くらいの長さの行列ができていた。何じゃこりゃ。どうも地元の人々ではなく,休日を利用してサンフランシスコに遊びに来ている人たちのようだ。行列を見てひるんだものの,ほかに代わる交通手段もなく(またタクシーはいやだし,バスや路面電車は乗り方がよくわからない),ここでまた1時間くらいつぶれた。
 どうもケーブルカーとは観光客専用の乗り物らしい。走っている際にも,ケーブルカーを写真に撮ろうと待っている人がたくさんいたし,道行く人がみんなケーブルカーを見つめる。乗ろうとして満員だと係員に断られ憮然とする人も多数。一緒に乗った人たちは1日乗車券のようなものを振りかざしていたので,まず地元民ではなさそうだったし。地元の人々はどこへ姿を消したのだろう。
 しかし延々待たされた挙句に乗ったケーブルカーは面白かった。特に坂を下るときが最高だ。よく事故が起こらないものだと感心するほどの急勾配。しかも,どうも運転士の勘と経験に頼っている感じである。香港のケーブルカー(の一番前の座席に座るの)も好きだったけれど,サンフランシスコのケーブルカーの,チープな感じはエラく気に入った。ここにいる間にもう一度乗りたいな。

f0061021_18285536.jpg停車場。奥に見えるのがギラデリスクエア
f0061021_18284393.jpg常に1台待機しているにもかかわらず、なかなか乗車できない
f0061021_1829770.jpg中から見上げたケーブルカーの天井
f0061021_18291880.jpg一番前に乗れればかなり面白い風景が見られるはず

ホテルに帰ってテレビをつけたら,何と『ダーティハリー3』が放送されていた。そう,アルカトラズ島での銃撃戦がクライマックスというあれ,である。当たり前だが,本当にアルカトラズだった。さっきこの目で見た風景と何も変わらない。外側は映画のほうが今より少しきれいだったかも。クリント・イーストウッドと同じ土を,この足が踏んでいたのだと思うと感慨もひとしおである。無理して行ってよかった。

しかしかなり疲れた。昼食をとる時間がなかったので,夕食くらいはきちんと食べようと思ったものの,外に出る気力がない。ルームサービスを頼んでみた。サラダだけでよかったのだが,バッファローチキンまでオーダーしたら,届いたものを見て愕然とした。……どう見ても4人前はある。ルームサービスってこういうものなのか,それともアメリカだからこんなに量が多いのか。余計なお世話でフォカッチャまでおまけについていた。そしてバッファローチキンは,名前に惹かれたのだが決して美味しいものではないことがわかった(深みのない辛さ)。

f0061021_18305522.jpgカバーを載せた皿が積んである。上にフォカッチャ。ナプキンで冷めないように包まれている
f0061021_1831525.jpg見る者を圧倒する量。Mission Saladのミッションは店の名前であり、ホテルがある通りの名前。シュリンプがいっぱい
f0061021_1831151.jpgバッファローチキン。手羽中や手羽元を揚げて辛いソースに漬けたもの、らしい

いつもなら旅行に行くと,何か美味しいものに出合えるのだが,今回は難しそうだ。同僚の合流により,少しは食生活がマシになることを望みたい。
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by slycat | 2010-05-31 09:11 | 旅行

初渡米……やっぱり怖い

サンフランシスコの空の下である。街は大きくて明るく賑やかだ。ずっと煙草を喫っていないので私の肺もクリーン。だけどやっぱり歩いていると何となく怖い。

        *******

20年ぶりに成田空港から飛行機に乗ったが,考えてみれば20年前に第2ターミナルなんてなかったんじゃないだろうか。北ウイングとか南ウイングとか言っていたような。レンタル携帯電話の店舗やインターネットコーナーなんていうのも当然なかった。あの頃携帯電話と言えば「トランシーバー」のごとく大きくて,香港に行くとでっかい電話に向かって大声で話しながら歩いている人がたくさんいたが,日本人は持っていなかった。20年分の変化が全部空港に集まっているような印象で心細い。すでに日本にいるときから空港の中で迷子になりつつあった。

まぁしかし,航空会社の女性係員は非常に優しく丁寧で,ボーッとしている人間がいてもイライラしない。旅行代理店から言われたとおりチケットのレシートを持参して行ったのだが,チェックインしようとしたら機械から嫌われた。仕方がないので人間のいるカウンターに行くと,「座席を確認します」とかでどこやらに電話し始める。ホントに大丈夫なのかとまたまた不安になったが,大丈夫でない理由もないし,無事チケットを手にすることができた。

飛行機に乗ってしまえば後は到着を待つだけなので,ひと安心。日本の航空会社なので言葉の問題に悩むこともなし。エコノミーなので機内食はマズいのは仕方がない。「シーフードカレー」か「たいめいけんのハヤシライス」という選択肢でハヤシライスにしてみたが,どこがたいめいけんなんだか,やたらと甘かった。茂木氏を問い詰めたい。でもビールも飲めちゃったしひとまず満足。

サンフランシスコ到着が日本時間の午前3時15分なので,何とか眠らなければならないと考えたが,エコノミーの座席でぐっすり眠るのは至難の業である。おまけに右隣の席の男性(学会に参加する医者のようだ)が気に入らない。座席についている小型テレビをずっと観ているので真っ暗にならないし,何か臭うし,脱いだ靴が散乱していてもそのまんまだし,鼻水が出るならティッシュでかめばいいのに,ずるずる鼻をすするし。通路側の席にしてもらったので左側には誰もいないのだが,両方こんな人に挟まれていたらもっと悲惨だっただろう。会社の同僚が出張前に,隣の人がいきなりウエェ~と戻した,という衝撃的な経験を話してくれたので,それよりはだいぶマシだなと思うが。

午前1時頃になると機内も明るくなり,またもや機内食が出てくる。今度はフレンチトースト,スクランブルドエッグ,ソーセージにフルーツ,ヨーグルト,とオーソドックスな内容だが,なぜかクラッカーとチーズ,バニラアイスクリームがついてきたのには首をかしげた(しかしそれなりに食べておいてよかった。なぜなら,ホテルに着いてからはいろいろと時間がなく,結局夕食を食べずに寝ることになったからだ)。

飛行機は予定通り着陸したが,入国手続きは難航した。US CitizenとVisitorとに分かれて進むのだが,係官のところにたどり着くまでに1時間以上かかる行列だった。やっと係官のところに行くと,あれこれと聞かれてうるさかった。指紋を取られたり写真を撮られたりするのも気に入らない。別にこの国に移住したいとかここで働きたいとか,全然思わないから。

ホテルのチェックインは16:00からとなっていたが,4時間以上つぶさなければならない。日本でトラベラーズチェックを購入しておいたのだが,手許に少し現金があるほうがよいと思い両替所で換金しようとしたら,東洋人の女性が日本語で,手数料がもったいないから買い物でもしてくずせば,と言う。そこで空港ビルの中の書店に入り,フェデラー・ナダルが表紙になっている「STROKES OF GENIUS」というペーパーバックを手に取った。13ドル95セント,ちょうどいいじゃない,と思ってレジに行くと,店員が「100ドルからじゃ釣りがねぇ」と抜かすので結局クレジットカードで買うハメに。これじゃお金くずせないじゃん。日本だったら,少なくとも空港に入っているような書店だったら,釣りがないなんて言わないよな,と思い相当ムッとした。結局並びのセフォラで化粧品を買った。

ただこれだけのことで疲れてしまい,とにかくダウンタウンに出てみようと思いつく。30分もタクシーに揺られると酔ってしまうので,BART(Bay Area Rapid Transit)に乗る。しかし,切符を買おうとして戸惑った。何が何だかさっぱりわからない。銀行のATMみたいな画面の横にボタンが並んでいるが,何をどう押せというの? 香港の地下鉄・鉄道などに比べても難解だ。しかも先ほどの買い物では結局小額紙幣をゲットできなかったのだが,両替機もないため現金では買えなさそう。理解できなかったので諦めてクレジットカードを差し込むと20ドル分のプリペイドカードみたいなチケットを出すことに成功,改札へ。しかしここでもチケットの裏表を間違ってチケット口に差し込むというミスを犯し(絵柄のない,白いほうを上にするのが正解),通りすがりの男性に誤りを指摘された。ああやれやれ。もう日本に帰りたい。それでもタクシーよりはいい,と自らを鼓舞させる。

f0061021_11265287.jpgBARTのSan Francisco International Airport駅
f0061021_1128428.jpg
f0061021_2324414.jpg車内はこんな感じ。日本人らしき人たちがいた。地下を走ることが多く何となく暗い

こんな面倒なシステムのせいか,電車は空いていた。地上を走ったり地下に潜ったり,合間に窓から見える景色は,やはり日本とはちょっと違っていた。建っている家が同じ規格で可愛らしく並んでいたり,道を走る自動車と自動車の間隔がかなり開いている。
 車内に入れば,日本と同様に「次は何々駅」とアナウンスがあるので,とにかくPowell Streetで降りること,Civic Centerの次!と注意して聞いていた。

ちゃんとPowellで降りることができた。やった~! ここには観光案内所があるので,何枚かパンフレットを貰っていく。間違えて「San Francisco Official Gay & Lesbian: Map & Guide」というのまで貰ってきてしまった(ホテルでよくよく見てびっくり。シュワちゃんが言ってた「何でもアリフォルニア」って本当だな)。
 しかし方向音痴に異国の街はツラい。どっちが東でどっちが南か,一度外へ出てみたものの,原宿みたいな露天が出ていたりミュージシャンが歌っていたり,何か怖そうな人が「Hey, sister!」とか声をかけてきたりするのでビビり,もう一度地下の駅構内に戻ってホテルに一番近い出口に向かった。ひょっとしたら,駅構内のほうがヤバかったかも。人が多いほうが安全だったかもしれないが,とりあえず何事もなく目的の出口から出られて,やっとの思いで目指す4th Streetに出ることができた。後は,この通りに交差する通りを探すだけ。で……無事チェックインできました。予定よりずいぶん早かったのに,フロントの人は全然気にしていなかった。この点には大いに共感した。ネットの接続方法などあれこれ説明され(だいぶ聞き飛ばしたが)「とても眺めのいい部屋ですよ~!」と言われて,とびきりの笑顔(のつもり)で「Thank you very much!」。

f0061021_11285067.jpg部屋はツインルーム
f0061021_1129927.jpg窓の下の風景。教会がある
f0061021_11292383.jpg右には海が見える
f0061021_1129348.jpg空港の書店で買った本

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by slycat | 2010-05-29 19:07 | 旅行

20年ぶりに島の外へ……

今月末から来月始めにかけて9日間ほどアメリカに行くことになった。“もちろん”観光ではない、出張である。自慢じゃないが、私は海外といえば返還前の香港しか行ったことがない(その代わり3回行っているが……)。いきなりアメリカとはハードルが高すぎるのではないか。

行き先はサンフランシスコのダウンタウンである。現地でスペインの同僚・上司と合流することになっているが、彼らより先に着いていなければならない。しかも2日も前に。その間私はひとりぼっち。こんな厳しい話があっていいの?

会社の人たちに訊いたところでは、サンフランシスコはアメリカ国内でも治安のよい街で、そんなに広くないし、とても快適なのだという。昔テレビで見たキャンディス・バーゲン主演の映画では、ヒロインがニューヨークでタクシーを拾うと、おのぼりさんだと見た運転手が同じ場所をぐるぐる回って倍の料金をせしめる、などという場面があった。「タクシーは怖い」と言うと、会社の人は笑いながら、空港からであればタクシーは全然怖くない、ちゃんとガードがいて監視しているから変な運転手はいないと言ってくれた。しかし「街中ではちょっと怖いかもしれない」という締めは余計だった。

とにかく恐ろしいのでサンフランシスコ観光局のHPなど見てみると、意外にしっかりしていて、治安がよいというのは本当みたいだ、とちょっと安心。しかし、続けてHPの中を探索してみると、鞄は抱きかかえたほうが無難だとか、現金は持ち歩かないほうがよいとか、やっぱり治安悪いじゃん(怒)。

それでもさらに調べてみると、クレジットカードのサービスカウンター(VISAだと日航ホテルの中にあるそうだ)では日本語対応で迷子になったときに助けてくれるとか、空港では日本語が通じるボランティアが多数いるとか、何となく安心できそうな材料が出てきた。
 私の携帯電話は海外では使えない機種なのだが、レンタルサービスがあることがわかり早速申し込んできた。会社からは別途支給される予定だが、何かあったときに私用の電話があったほうがいいし。
 ガイドブックも買った。地図を確認したら仕事で訪れる先はダウンタウンの中心部であり、美術館があるような地域で文化的な雰囲気。とりあえず変な寄り道をしたり、夜遅くに出歩いたりしなければ大丈夫じゃね?

少し落ち着くと欲が出てきて、みんなと合流する前に遊んだりお土産を買ったりできるんじゃないか、なんてことを考え出す。まだチケットが取れていないので(会社の総務に頼んである)何時に現地に着くのかもわからないのだが、朝早めに着くのであれば、アルカトラズ島のツアーなんかに行っちゃったりして(人気ツアーなので事前予約は必須だそうだ)。
 同居人のおっさんは土産について、最初は「仕事なんだから気にするな」などと言っていたくせに、Universal Picturesから出ているミイラ男映画のDVD Boxが欲しいなどと言い出した(息子はあっさりしたもので「アメリカに欲しいものなんてねぇよ」とのたまった。こやつは食い物以外には興味がないようだ)。

パスポートは10年前に無効になっていたので、新規に申請しなければならなかったが、1週間で受け取れるそうだ。有楽町のパスポートセンターに行ったら、申請する前に整理券を貰うため並ばなければならないのを知って驚いてしまったけれど、思ったよりスムーズに手続きができた。せっかく撮った証明写真は、そのうち遺影に使えるかもしれないし、結構いい機会だったかも。

あと10日間くらいで出発となるわけだが、果たして無事現地に着けるのか。そして何事もなく業務を全うして日本に帰れるのか。実はまだまだ不安いっぱいなのだが、準備万端で出かけたい。帰ってからここで旅の結果を報告できますように……。
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by slycat | 2010-05-16 22:39 | 日常のこと

裁判所に行った!

以前書いたが、在宅で請負った仕事の代金を支払ってもらえず、内容証明付きの手紙を出したり支払督促したりとジタバタしていたところ、相手方から異議の申立てがあったため、裁判になった。140万円以下の訴訟は簡易裁判所で取り扱われる。

有休をとって霞ヶ関の裁判所へ。午前11時開始とのことだったが、法廷に行ってみたら、それより前のスケジュールが立て込んでおり、傍聴人席で待つことに。

狭い法廷は柵のようなもので仕切られ、原告は左側から、被告は右側の扉から柵の中に入る。丸いテーブルの中央に裁判官が座っており、その横に司法官?だか書記官?だかが控えている。左奥にも誰かおじさんが2人ほど座っていたが、何をする人なのかはわからない。右奥には秘書のような若い女性がいて、法廷に入ると用を訊いてくれる。

民事訴訟なので、原告は何たらファイナンスだの、携帯電話会社だのが多いようだ。事故の被害者・加害者などもいたようである。テレビのドラマで見る裁判場面とは全然違う。話をするのは裁判官のみで、それも流れ作業で次々に処理していくので、裁判に出ても口を開くチャンスはほぼないと思われる。事前に提出してある「答弁書」などを基に判断され(読み上げられることもない)、「では次回は○月○日、○時からでよろしいですね?」ということで終わりになる。凄いスピードで次々と事件が処理されていくが、それでも私の番が回ってくるまでには30分以上かかった。

で……。ようやく自分の事件番号が呼ばれ、原告の椅子に座ったのだったが、被告は来なかった。答弁書も提出されていなかった。ということは「終結です」。1週間後に判決が郵送されてくるとのことで、もう法廷には来なくてよいそうだ。

証拠を求められた場合に備え、自分が納品したデータのプリントアウトだの、全メールだの、いろいろ揃え、しかも1つひとつに事件番号と担当係名を手書きし、雨の中重い書類を下げて来たのに……。狐につままれたようだ。これは「勝った」と言えるのだろうか。裁判よりも、未払金を回収するほうが難しいというような話もある。

判決が出ても、不服な場合にはまた何かしてくるのかもしれないが、そもそも支払督促に対して異議を申立てたのなら、ちゃんと公の場に出て意見を述べればいいのに。何だかまだ腹立たしい。腹をなだめるためにすぐ近くにある日比谷公園内のレストランで美味しいが高いランチを食べて帰った。

それにしても、裁判官は大変だ。待たされている間はイライラしたが、よく考えれば、裁判官はぶっ通しでず〜っとああやって事件を片付けていかなければならない。いやいや、お疲れさまです。何となく社会勉強をしたような気持ちになった、裁判体験の顛末である。
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by slycat | 2010-05-11 21:16 | 日常のこと

モースはやっぱりチャーミングだがルイスも頑張る

ケーブルTVがデジタルになってミステリーチャンネルが見られるようになり、時間があるときはホームズやポワロ、ミス・マープルにバーナビー警部、フロスト警部と、イギリスのテレビシリーズを楽しめるようになった。そしてついに、ずっと見たかった『主任警部モース』シリーズを見るチャンスが巡ってきて、ほとんど毎日深夜テレビにかじりついていた。このところそれだけが楽しみだった。

コリン・デクスターの原作は13作、ドラマは33本で、多い分はオリジナル脚本である(と思う。短編のドラマ化があったかもしれないが2〜3本ほど見逃してしまってわからない)。モースとルイスがオーストラリアやイタリアに「出張」したりする回もあった。この2人が一緒に行動しているだけで楽しいので、特に不満はない。ちゃんと原作があるエピソードのほうで、だいぶ脚色されている点が気になったが、それでもファーストネームを尋ねられたモースが「皆はモースと呼んでいる」と答えるお約束のやりとりなどが採り入れられていて嬉しかった。

第1回を見たときは、モースを演じるJohn Thawが何となく怖い感じで、自分が抱いていたイメージと違うなぁと思ったのだが、見続けるうちに慣れ、気にならなくなった。むしろMr. Thawの顔が好きになって毎晩彼に会うのが楽しみになった。それに彼は声がとても素敵だ。ブラウニングやテニスンを引用するときなどは特に素晴らしい。
 そして何と言ってもルイスが最高だ。生真面目で、家族思い。扱いにくいモースを尊敬して常に味方となる彼を、Kevin Whatelyが原作どおりのイメージでバッチリと演じている。『森を抜ける道』だったと思うが、最後のやり取りなど秀逸だ。

Chief Inspector Morse: The glass is always half-full to you, isn't it, Lewis?
Detective Sergeant Lewis: "If you can meet with triumph and disaster, and treat those two imposters just the same".
Chief Inspector Morse: Kipling.
Detective Sergeant Lewis: No, All England Lawn Tennis Association, sir. Its written up above the players entrance, Centre Court.
Chief Inspector Morse: So it is.
(確かにモースの言う通りキプリングの詩なのだが……テニスファンにも嬉しい台詞)

しかしテレビシリーズには必ず最終回というものがある。そして本シリーズの最終回に、避けては通れない悲しい出来事が待っていることはわかっていた。原作が存在し彼が「モース」であるかぎり、どうしたってこの日が来る。

最後のエピソード『悔恨の日』は引退を間近に控えたモースが過去の事件の解決に動く。この回もだいぶ原作とは違っていたが、モースの孤独と悲哀はより色濃く描かれている。John Thaw自身の人生がこのドラマの後それほど残っていなかったことを思うと、さらに切ない。モースがついに倒れる場面は胸も張り裂けんばかりだった。
 そして極めつけはモースの最後の言葉。"Thank Lewis for me". 全英が泣いたに違いない。私は原作の終わり、ルイスが涙する場面で彼と一緒に泣くのだが、ドラマはそこまで追わなかった。霊安室での静かな別れを最後に、幕は下ろされた。

今回、このシリーズの放送があったおかげで原作を再び読み返したくなったが、なぜか手許には『ウッドストック行き最終バス』と『ジェリコ街の女』しか見当たらなかった。全部持っているはずなのだが、探すのも面倒なので改めて買おうと思ったら、「ウッドストック」と『キドリントンから消えた娘』しか残っていないことが判明した。何たるザマか。ミステリ専門出版社としてあまりにも情けない。Amazonで古本を買えそうなのでまぁよしとしておくけれど。
 物凄く腹が立ったが、とりあえず手許にあった「ウッドストック」をもう一度読む。賛否両論はあるだろうが、やはりこの第1作は傑作と呼んでよいだろう。この作品に関してはドラマより断然原作のほうがいい。恋するモースはチャーミングだった。特にラストシーンなど泣かせるじゃないですか。
 そしてすっかり忘れていて今更ながら驚いたのだが、ルイスはモースより年長だった(一体どうして忘れるんだろうか)。ルイスを演じているKevin WhatelyはJohn Thawよりも9歳年下だし、ドラマを見ていても年齢の逆転に何の違和感もなかったのだが……。

現在放送されている『バーナビー警部』『孤高の警部ジョージ・ジェントリー』もなかなか面白く、イギリスのオヤジどもはどうしてこんなに素敵なのだろうかと訝しく思いつつも楽しんで観ているが、やはりとどめはモース警部だ。ドラマの出来不出来はともかく、モースの独特な魅力は、誰にも真似のできるものではない。そしてその魅力を倍増させていたのが、ほかならぬルイスの存在だったのだろう。中年の上級刑事と若僧の図式は同じでも、ルイスに代わる相棒はいないのだった。

便利な世の中になったもので、今では何でもネットで調べられる。John Thawが2002年に亡くなってしまい、どんなに切望してもモース警部は復活できないのだが、ルイスは健在だ。何と何と、その名も"Lewis"というスピンオフがイギリスでは今も続行中ではないか。最新シリーズは2010年5月放送だという。
 真面目なルイス、あんまり学はないけれど思い遣りのあるルイス、万年部長刑事だったルイスが、Inspector(警部)として若い部下とともに事件を解決するTVシリーズだそうだ。写真を見たらルイス君もだいぶ老けたようだが、本当に嬉しい。「モース」シリーズを見た人なら誰でも、あの後ルイスはどうなっちゃったんだろうなぁと気になったはずだ。そんなファンの気持ちを尊重し、ドラマ化を考えたプロデューサーは実に偉い。しかもモースのシリーズが終わってから6年も経ってから始まったシリーズである。残念ながら日本のテレビ局にはこういう真似はできないだろうね。

頑張れルイス! そしていつか、日本でもこのドラマが放送されることを願う。
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by slycat | 2010-05-09 00:19 | ミステリ

ローマは1日にしてならず

Masters 1000, Internazionali BNL D'Italia
Semi-Final R. Nadal d. E. Gulbis 6-4, 3-6, 6-4

久しぶりにわくわくさせてもらった。クレーシーズンといえばナダルの活躍を観るのを楽しみにしているのだが、復活ナダルをここまで揺さぶる選手が出てくるとは。それがまた21歳の坊やで、ラトヴィア出身だとは。すでにテニス好きには常識となっていることと思うが、彼は大物だ。天才と言ってしまおう。

グルビスはとても魅力のある人だ。昨年の楽天オープンで、しっかり生の試合を観せてもらったのは実にラッキー。可愛いだけじゃない。サフィンが引退してしまい、仕事も忙しいし少々だるい感じになっていたのだが気持ちがシャキッと目覚めた。次は彼だな、と勝手に思うことにする。

昨年の楽天オープンでは1セット先取しながらツォンガにしてやられた。それでもスピード感のある面白い試合だったという印象が残っている(その次のモンフィス対バブリンカが少々たるい試合だったので、余計に印象が強い)。今回のローマ大会ではフェデラーを破ったということで、彼の「危険性」に注目が集まったことと思うが、1セット先に取られておきながら、2セット目からの巻き返しで勝利を摑んだ。

今回も、先に楽々とナダルがセットを取ったので、あぁやっぱりクレーキングには彼の力は通用しないのかと思ってしまったのだが、それでも目が離せず眠いのを我慢して観続けた。寝なくて本当によかった。だって、ここからがグルビスの本領発揮だったんだから。

サーブがとてもよかった。1stサーブでのポイント獲得率は3セット通じて70%を超えていた。軽く210キロを打っちゃうんだから、さすがのナダルも苦しんだ。ウイナーの数も38本とかで(エラーも多かったけど)、これで2ndサーブでも点数を取れれば、向かうところ敵無しとなるだろう(もちろん、そう簡単にはいかない)。
 1セット目では何だか投げやりに見えた返球も徐々に集中力を増し、正確に厳しいところにボールが入るようになっていった。フォームなんか無茶苦茶だし、リーチに頼ってるんじゃないの、と思うこともあったのだが、何だかサフィンを思い出してしまう。くるくるカールのヘアスタイルのせいかもしれないし、サフィンの元コーチが観客席にいるので映像に洗脳されたのかもしれないが、グルビスを見ていると、何も考えずボールにだけ集中していたときのサフィンを見ているみたいで、本当にドキドキした。
 実際、ナダルだって凄く苦しんだに違いない。久々に派手なガッツポーズを繰り出していた。勝ちを決めたときのジャンプなんか何ヵ月も見ていないと思う。

残念ながら、最後の最後で力尽きてしまい、終わってみれば「やっぱりナダルだよねぇ〜」という結果になってしまったのだが、ギリギリまでグルビスのマスターズ1000初優勝か、と夢を見た。テニスが面白いことになってきた。あんまりランクが上がると、もう二度と日本には来てくれなくなるかもしれないが、彼がトップ10選手になったら、すかさず「生でグルビス見たことあるよ〜」と自慢したいものだ。

このところ外に出れば左右違う靴を履いていたり、アイロンをかければ火傷し、食事をすれば鞄や傘を店に忘れてしまったりと心身ともにボロボロ状態。連休でリセットしなくちゃと思っていたところにこんな素晴らしい試合を観ることができて、ナダルとグルビスには感謝、感謝である。次の対戦も大いに期待しよう。
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by slycat | 2010-05-02 15:13 | テニス