ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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楽天オープン決勝

10月11日(日)、快晴。有明に楽天オープン決勝の試合を観に行く。予定ではマレーを観るつもりだったのだが、ユーズニーとツォンガのカードもまた魅力的。途中台風が来て選手たちも大変な思いをしたことだろう。1週間戦い続けてこの日を迎えた2人に改めて敬意を表したい。

運良く取れたコートサイド席。端っこではあったけれど前から4列目、選手が間近に見えるいい席だった。今年はスポンサーが楽天になっていろいろと変化があったけれど、席に着こうとしたらそれぞれの椅子に真っ赤なジャケットが置かれていて(まぁ当然貰えるものだと思って貰って帰った)、この日は物凄い暑さだったので脚が焦げないように膝掛け代わりにしていたのだった。背中にデカデカと楽天OPEN 2009とプリントされており、う〜ん近所に買物に行くときくらいしか着られないかな。
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今日の審判はノーム・クリストさん。金曜日は2試合連続で主審を務めるなど大活躍だったが(2試合続けてあの不安定な審判席に座るのって、あのお年で大丈夫だったのだろうか……)、この日はきちんとブレザーを着込んでダンディな雰囲気であった。
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今年も松岡修造氏がMCを務めており、正直言ってうるさくて堪らなかったが、選手入場の際の拍手の仕方など指示して会場を盛り上げた。彼が、選手たちがコート上ブルーのところまで来たら拍手を開始しろ、と言うのでみんなそれに従ったけれど、入場してすぐに拍手がなかったのでユーズニーが変な顔をしていた(拍手が始まると苦笑した)、とは息子の証言である。
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ランキングから言えばツォンガのほうが上だし、前日非常によいプレーをしたとのことで、やっぱりツォンガが勝っちゃうのかな、でもここまで来たらユーズニーに頑張って欲しいな、などといろいろ考えながら彼らのウォーミングアップを眺める。
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それにしてもこの日は滅茶苦茶暑かった。革ジャン着て行ったので地獄だった。だらだら汗が流れる。おまけに帽子もサングラスも忘れたので、日焼けが怖かった。選手も暑かったと思う。息子が「可哀相なのはボールボーイだ。手をやけどする」とのたまった。

最初はユーズニーのほうが落ち着いてプレーしている印象だった。ツォンガはミスが多かった。しかし何と言うか、ツォンガのパワーは半端じゃない。やはり軽々と200キロ台のサーブを打てるというのは強力な武器だ。かといって身体が重いわけではなく、華麗な脚さばきでネットに出るタイミングも早い。何とかイーブンのまま進められればユーズニーにもチャンスがあったかもしれないが、第8ゲームをブレイクされてしまった。これが勝負の分かれ目で、第1セットはツォンガが取った。
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第2セットに入ってもツォンガの勢いは止まらなかった。何とかブレイクしてフルセットに持って行って欲しかったんだけどなぁユーズニー君。いいドロップショットを打ったのだけど逆にパッシングされちゃうし、頑張って打ったボールがネットに嫌われちゃうし、なかなか巧く行かなかった。ヒューイット戦の疲れが残っていたのか、今日はアンラッキーな日だったのか……。またブレイクを許し、スコアはツォンガの6-3、6-3。欲しかったであろうタイトルはユーズニーの手には入らなかった。

ちょうど我々の席のすぐ右側のロイヤルシートにツォンガ陣営が座っていたのだが、ツォンガが走って来た。パイプ椅子を使ってコーチらのところへ。どこに座ってるの、という写真だが、ロイヤルシートのへりの部分である。優勝の喜びを分かち合う風景、いいですねぇ。
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優勝するとサインボールも打つしインタビューもあるし、ホントに幸せいっぱいの忙しさなのだが、敗者はヒマである。ユーズニーの哀愁の背中……。
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昨年ダブルス優勝で敬礼を見せてくれた、同じコートで、今度はファイナリストとしてスピーチしたユーズニー。だけど日本が好きで、また来たいと言ってくれた。そしてツォンガのスピーチ。フランス人がこの大会で優勝するのは初めてだそうだ。今年はなぜかフランス人選手がたくさん来てくれて楽しかったが、これでさらに日本人気が高まり、みんなが喜んで来てくれるといいなと思う。
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勝ったのはツォンガなのに、何となくユーズニーのことばっかりになってしまった。これも日本人特有の判官贔屓体質ということでお許しください。

追記:テニスについて、いつも頼りにしているタケゾウさんがツォンガのコーチがジャン・ピエール・レオに似ていると仰ったので、写真を追加してみました。イケメンですよね。
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by slycat | 2009-10-12 01:42 | テニス

Someday......

The Championships, Wimbledon 2009 FINAL
R. Federer d. A. Roddick 5-7, 7-6(6), 7-6(5), 3-6, 16-14

全く、何という試合だったのか。ファイナルセットの数字は一体何なんだ。確かにロディックは2003年全豪の準々決勝でモロッコのエルアノーイと死闘を演じたことがある。あれも凄かったけれど、今度も凄まじかった。ロディックは、間違いなく私たちテニス・ファンの記憶に残るプレイヤーであるばかりでなく、確実に記録を積み上げているようだ。

そりゃぁ、ウインブルドンの優勝者として再び歴史を塗り替えたフェデラーは偉い、偉いに決まっているけれど、昨夜のロディックを見たらたとえ彼を“finalist”と呼ばざるを得ないとしても、“champion”以上に偉大だ、と讃えたい。あなたのおかげで素晴らしい時を共有できた、奇跡的なものを見せてもらった、その気持ちを彼に伝えたいと思う。

第2セットのタイブレイクでフェデラーを6-2まで追い詰めたとき、ひょっとしたら今年トロフィーを掲げるのはロディックなんじゃないか、誰もがそう思ったはずだ。あぁ、それなのに……。何だか気の抜けたようなボールを返してみたり、ハイバック・ボレーをミスしたり(サンプラスが観客席にいたからか?)、セットを取ったフェデラーが叫ぶのと同時に、「馬鹿馬鹿馬鹿〜〜〜!!」とテレビに向かって叫んだのは私だけではないだろう(ロディックによれば風が吹いていたのでその時はよい判断だと思ったそうである)。
 しかし、第3セットも失って絶体絶命となったロディックは、まだ諦めてはいなかった。フェデラーにミスが出てきたところをすかさずブレイク。もちろん容易ではなかったが、勝負をファイナルセットに持ち越した。ここでまた夢を見せてもらった。

最後の最後まで夢は続いた。「小さい頃からウインブルドンでトロフィーを掲げるのを夢見て来た」ロディックの夢。固唾を呑んで見守ったのだが。
 ラストボールがフレームショットになったときのロディックの顔、忘れない。かつて2年連続して決勝で敗れたときにも見せたことのない表情。ベンチに座ってうつむく彼の丸まった背中。今までどんなにコテンパンにやられてもユーモアを忘れなかった彼が、今回のインタビューでは言葉数が少なかったのが印象的だった。それでも“Sorry, Pete.”とサンプラスを微笑ませたのにはグッときた。

試合後のインタビューでも、
When do you expect you'll start feeling better and feeling sort of happy with how you performed and the occasion as opposed to the disappointment now?
(今のがっかりした気持ちとは反対に、あなたの気分がよくなりプレーに満足できる気持ちになるのはいつになると思いますか? という意味だと思うが)という変な質問に対しては「わからない。僕は精神科医じゃない、テニスプレイヤーだもの」と答え、
Didn't look real easy to have to rally after losing that second set. Was there a struggle inside of you to stay positive? Were you able to blank it out right away?
(第2セットを落とした後でラリーを続けなければならないのは簡単ではないように見えました。あなたの中で前向きでい続けるために葛藤はありましたか? すぐに消し去ることはできましたか?)という問いに対しては「僕たちはサイボーグじゃない、人間だ。その時点で2つのオプションがあった。諦めるか、続けるか。2番目のオプションが自分にとってよさそうだったんだよ」と答えるなど、健気なところを見せた。

プレースタイルも雰囲気も違うが、決勝に進みながらイバニセビッチに敗れ、サンプラスに敗れ、ついにウインブルドンのタイトルを取ることができなかったラフターのことを思い出す。彼は毎週毎週勝ったり負けたりすることに疲れ、コートを去って行った。
 今、ロディックはラフターのように、ちょっと危ない気持ちになっているかもしれない。だけどあなたはまだ若い。コーチが変わるたびに新しいことを身につけ、成長してきた。頂点に立ったのが20歳の頃。普通なら年々下降線を辿ってもおかしくないところ、6年経ってもまだまだ進化し続けているというのは並の選手ではない証拠だ。

どんなにいいプレーをしても、勝てなければ悔しいだろう、きっと満足はできないだろう。だからこそ、いつかきっと夢を叶えて欲しい。次こそきっと。頑張れロディック! 有難うロディック!

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そうそう、遅ればせながら、フェデラーおめでとう。もうすぐ生まれてくる赤ちゃんも、パパを誇りに思うだろう。今年有明であなたの姿を拝むのを楽しみにしています。
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by slycat | 2009-07-06 23:30 | テニス

AIG OPEN 2008:決勝

10月5日(日)、この日も晴れた。前日より少し涼しく陽射しも優しくて、日焼けしたくないお年頃にはちょうどよかった。
 西口広場でパエリアを買い、息子にはケバブサンドも追加して腹ごしらえ。ベンチで食べていたら、パエリア・ブースの関係者らしき青年(たぶんスペイン人なんだろうな)が「あっ買ったんだ、美味しい?」という感じで言葉は全然わからないが、声をかけてきた。会場の外でパエリアをパックに詰めているらしく、何度も往復するのだが、そのたびににこやかに笑いかける。しまいには手や口を拭くためにとティッシュを何枚か持って来てくれた。ラテンの人は女性と子供に親切だなと思った。

ほのぼのとした気分になったところでセンターコートへ移動。女子の決勝が行われており、席に着いたときには第3セットが始まったところだった。エストニアのカネピも随分頑張ったのだが、デンマークのウォズニアッキが優勝した。

シングルス決勝 T. Berdych d. J. M. del Potro 6-1, 6-4
丁寧で粘り強いベルディハか、はたまた力と勢いのデルポトロか。ベルディハは怪我などでランクが落ちてしまっているので、勝って欲しいなと思ったが、デルポトロのパワーをかわせるかどうか……。昨年のフェレール/ガスケ戦は、神がかったようなフェレールがガスケを圧倒し、疲れていたガスケが意外にあっさり負けてしまったので、今年は接戦が見られるといいなぁと思っていた。

ところが、試合が始まってみるとベルディハが断然リード。サーブもいいし面白いようにウイナーが決まる。実にリラックスしているようで動きもなめらか、非の打ちどころがない。かたやデルポトロは昨日の活躍はどこへやら、どうも覇気がない。どうしたんだろうと思ったが、ベルディハのプレーがいいのだろうと解釈していた。

ベルディハの4-1となったところでデルポトロがバスルーム・ブレイクをとるコートを後にする。しかしなかなか帰ってこない。主審のノームさんがデルポトロにウォーニングを与えた。このセットはこのままベルディハが優位に立ち、あっという間に第1セットが終わった。

選手の入場口の傍に控えていたトレーナーがデルポトロの許へ駆け寄るが、2人はそのままコートの外へ。どうやらメディカル・タイムアウトを取るらしい。だが怪我ではないようだ。その証拠に、トレーナーを置いてデルポトロのほうが先にとっとと走って行ってしまった。
 「何だろうね」
 「お腹こわしてるんじゃないの。寿司にあたったとか」
 「寿司は食わないんじゃね?」
などと会話していると、デルポトロが戻ってきて主審が「タイム」とコール。何事もなかったかのように試合が再開される。

第1セットに比べれば、デルポトロの元気は戻ってきたようだった。しかし、たまにボールがアウトになって大声を出すほかは、全く崩れないベルディハ。ラリーが続く。何となく元気がないデルポトロを気遣って観客も一所懸命応援する。デルポトロがラリーを制すると会場は大いに沸いた。

けれども、デルポトロの本来の力は戻って来なかった。対戦相手が体調不良を抱えているのに気づかなかったはずはないが、ベルディハは自分のゲームにしっかり集中し、乱れることなく勝利をその手に収めた。

あとで松岡修造氏が観客に打ち明けたところによれば、デルポトロは朝から下痢に苦しんでいたらしい。しかし、それを内緒にして欲しいと言ったそうだ。せっかくの決勝なんだし、事情を話して試合を遅らせることはできなかったのかなぁと思うが、決められた時刻に仕事をしなければならないのは会社員でも同じことだし、デルポトロには非常に気の毒だが、体調管理も勝負のうちなのだろう。

もちろんベルディハの勝利は「棚からぼた餅」では全然ない。ロブレドを倒し、ゴンザレスを倒し、ロディックを倒して進んだ決勝である。デルポトロの体調が万全であっても、巧みなプレーで少しずつ相手のペースを崩していき、結局は同じ結果になったんじゃないか。何と言っても2005年、フェデラーとナダル以外で唯一マスターズ・シリーズのタイトルを勝ち取った実力の持ち主なんだから。

デルポトロはがっかりしていたと思うが、爽やかだった。ベルディハも凄く嬉しそうだったので、心から勝利を祝いたいと思う。それにしても、2人並ぶとホントに「でかっ」と思うな。
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ダブルス決勝 M. Zverev-M. Youzhny d. L. Dlouhy-L. Paes 6-3, 6-4
イベントの後、雨が降りそうだからと屋根が閉められることになった。一瞬真っ暗になるが、こういうのも結構面白い経験だ。
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ダブルス決勝に進んだのはパエス(インド)/ドロウヒー(チェコ)対ユーズニー(ロシア)/ズベレフ(ドイツ)。ユーズニーたちはアスペリン/ノウル組を倒したのだから大したものだ。だけどパエスには敵わないだろう、なんて思っていたが、こちらも予想は大外れ。ドロウヒーはサーブがうまくいかず(隣で息子が「おいおい、パエスの足引っ張るなよ!」とつぶやく)、パエスもミスが多かった。
 しかしパエスは格好よかった。一番年上なのだが、全然年齢を感じさせない。結果としてはユーズニー/ズベレフに追いつけなかったが、要所要所で胸のすくプレーを見せてくれた(ボレー最高!)。
 最後はボールがポトンと落ちるあっけない幕切れだったが、終わった後、互いを讃え合う選手たちの様子はとても清々しかった。そして……。待ってました、ユーズニーの敬礼。とととっとコートに出て行き、ネット前中央に立ってお馴染みのポーズ。おぉ、ダブルスでもやってくれるんだ! 何だか得をしたような気持ちになった。

優勝セレモニーでも選手たちは和気あいあい。ユーズニーは冗談ばっかり言って笑わせるし(僕は日本語できないんですけどロシア語の通訳はいますか?とか)、ズベレフはちゃんと日本語で「こんにちは」なんて挨拶してくれた。写真撮影の際にはパエスが優勝トロフィーを掲げるなど、みんなお茶目だった。
 シングルスでは敗者がどうしても落ち込んでしまうが、ダブルスってパートナーがいるから多少は気が楽なんだろうか、楽しい雰囲気のうちにセレモニーは終わった。終わった後も、ATPのロゴ入りリストバンドを観客席にサービスするなど愉快な雰囲気は長く続いた。
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年に一度、楽しみにしているイベントが終わった。今年は残念ながら2日しか観に行けなかったけれど、引退したら1週間ぶっ通しで行きたいものだ。来年はうまく休みがとれるだろうか。そして誰が来てくれるんだろうか。賞金額が上がるらしいし、お馴染みのメンバーも含め、この際日本に行ってみようかという選手が増えてくれることを期待する。
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by slycat | 2008-10-07 01:06 | テニス

フェデラー、ボルグに並ぶ

R. Federer d. R. Nadal 7-6, 4-6, 7-6, 2-6, 6-2

ボルグにサンタナ、ベッカーとかつてのチャンピオンたちが居並ぶ中、世界ランキングNo. 1とNo. 2のプレイヤーがウインブルドンのセンターコートに立った。これだけでも十分見ものだが、試合の内容もなかなか見応えのあるものだった。

フェデラー、ナダルともに力は甲乙つけ難く、フェデラーが1セット取ったかと思えばナダルが2セット目を取る。このまま行くのかなと思っていると3セット目はまたフェデラー。フェデラーの強さはある意味当然として、苦手な芝のコートでよくぞここまで、とナダルを褒めてあげたい。

ナダルの何が凄いと言って、フェデラーが珍しく苛々する姿を見せてくれたこと。この日何度チャレンジしても失敗続きだったフェデラーに対して、ナダルの“勝率”は高かった。4セット目、ナダルが放ったかなりきわどいボールにラインジャッジは「アウト」とコールしたが、ナダルは自信たっぷりにチャレンジを要求。フェデラーが「やれやれ、またか」という顔をするが、まさか判定が覆ることもあるまい、とスクリーンを見守る。
 ところが、これが「イン」と出た。頭に来たらしくフェデラーは主審に詰め寄るが、カルロス・ラモスさんは当然ながらホークアイの結果を尊重する。さすがのフェデラーも心乱れて次のポイントを落とし、ナダルにブレイクされてしまった。

面白かったのはこの後。エンドチェンジでベンチに戻りながら、フェデラーの愚痴ること愚痴ること。我が家の息子(15歳)風に訳すなら、「ホーント、最高だよなこの(ホークアイ・)システムってさぁ。クソ! ったくもう、何であの球がインなんだよ、ありえねぇだろ。今日はマジむかつくぜ」。

しかしこれほどまでにフェデラーを苦しめたナダルの顔色がすぐれない。主審に何事か話しかけていたが、その次のエンドチェンジの際、トレーナーが飛んできた。右脚に痛みがあるらしい。本当に痛そうだ。トレーナーが筋を伸ばしたりスプレーをかけたり、しまいにはテーピングを施した。

今大会は雨のために試合が途中で中断したり、連日ハードな試合をこなさなければならなかったり、決勝まで残った2人の疲労は極地に達していたのだろう。フェデラーにはそれが精神面に現れ、ナダルには身体的に現れたようだ。
 しかしトップ・アスリートの素晴らしさというか、唯我独尊ぶりには改めて感心した。フェデラーが苛々しようが、ナダルの脚が痛もうが、お互い相手のことなどお構いなし。2人とも自分の世界に浸り切っていた。さすがだ。

普通の選手であれば、精神統一ができないというのは致命的なダメージとなるが、フェデラーは乱れる気持ちを自らの好プレーで押さえ込んでいった。対するナダルのほうは、残念ながら気持ちだけではどうにもならないほど脚の痛みが強かったようだ。
 試合中、フェデラーは調子を崩してもサーブの威力を保ち続けたが、ナダルは脚という強力な武器を失って、徐々に精彩を欠いていった。3セット目までは面白いように決まっていたパスが、ネットに引っかかる。踏ん張れないのでサーブも入らない。フェデラーが落ち着きを取り戻した時点で、勝負はすでに決まっていた。

それでも、最後のスマッシュが決まったとき、コートに頽れたフェデラーの泣き顔が、いかにそれまで苦しみ抜いてきたかを物語っていた。困難を極めた末の5連覇に、拍手を送らずにはいられない。

2007年、ウインブルドン決勝。歴史に残る好試合となった。私がもうひとつ嬉しかったのは、フェデラーとナダルのお蔭で、半ばサンプラスの伝説に埋もれそうになっていたボルグがまた脚光を浴びたこと。2人の若き名プレイヤーに敬意を表して立ち上がり、拍手するボルグがまぶしかった。我が思春期のアイドルには、年をとっても輝いていて欲しいじゃないか。

今、フェデラーやナダルを見つめる若い世代が、20年、30年の後にこのような試合に息を飲む日が、再びくるのだろう。テニスの歴史は続いていく。
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by slycat | 2007-07-10 00:51 | テニス

ヴィーナス4度目の優勝

V. Williams d. M. Bartoli 6-4, 6-1

今年こそはエナンが初優勝を飾り生涯グランドスラムを達成する、と信じていたので、伏兵(?)バルトリに敗れ準決勝で姿を消すことになるとは、全く予想もしていなかった。ガックリして力が出ない。NHKのバカタレが試合を放送してくれなかったので、どのような負け方をしたのかも見ることができず不満で一杯。
 “2001年のリベンジ”が幻となってしまったことで決勝への興味も半減したが、とりあえずバルトリがどこまで凄いのか確かめたくて、テレビの前に陣取った。テレビに映る観客席にはキング、ナブラチロワをはじめかつてのチャンピオンたちが招かれており、顔触れだけ見ても凄い雰囲気である。ボルグもいる。これぞ決勝の場、である。

バルトリは昨年のAIG OPENで初めてそのプレーを見た。日本の中村藍子との対戦。対戦する2人が2人とも両手フォアの選手、という珍しい試合だった。中村も健闘したが、バルトリのパワーと粘りが勝ちバルトリ優勝。決勝の日はバルトリの誕生日に当たっており、観客みんなで“Happy Birthday”を歌って祝ったものだ。ちょっと太めで豊かな髪にくりっとした瞳、可愛いなぁと思っていたのだが、まさか今年のウインブルドンで我が愛するエナンを打ち負かすとは……。

バルトリの決勝進出が決してまぐれではない証拠に、エナンばかりでなくヤンコヴィッチも破っているという事実が挙げられる。モニカ・セレシュの両手フォアも見応えがあったが、やはり腕2本分、威力がある。しかも両手では難しいかな、と思われる場面でも抜群のコントロール。おまけに初のグランドスラム決勝進出にしては随分落ち着いている。
 それでもエナン可愛さに内心ヴィーナスを贔屓する。というかまずヴィーナスの圧勝だろうと信じて疑っていなかった、が。どっこいなかなかのもので、ヴィーナスの3-0から追い上げていったときには驚いた。その頑張りに思わず引き込まれていく。

一方のヴィーナスは過去3回優勝している芝のコートで、“水を得た魚”とはいかないまでも執念を感じさせた。対森上戦までは苦戦もあったが、その後はトップシード相手にストレート勝ちを続け、さすが2週目の闘い方を心得ている。サーブが速いしボレーもいい。ただちょっと脚にもたつきがあるのかな、という印象だったが、案の定2セット目でバルトリがトレーナーを呼んだ後、自分もメディカル・タイム・アウトを取って腿の付け根にテーピングを施してもらった。
 先に治療を済ませたバルトリは、暇な時間を利用して(?)観客と一緒にウェーブを楽しんでいた。余裕あるなぁ。この天真爛漫な性格、プレッシャーに強い精神力がエナンを負かしたのかもしれない。

しかし試合が再開されると、直後のゲームはバルトリにあっさり持っていかれたものの、ヴィーナスの本領が発揮された。テーピングで脚のブレがなくなったせいか、打ち込むボールにも変化がついて、バルトリのミスを誘った。そして最後のサーブ、ボディへの強打をバルトリは返すことができなかった。試合終了。ヴィーナス4度目の優勝が決定した。

ベンチで涙ぐむバルトリにお構いなく、嬉しさに飛び跳ねるヴィーナス。まぁ、苦労の末の勝利なんだから許されるかな。勝負というのは本当に厳しい。
 しかし記者のインタビューでは、バルトリという素晴らしい選手と決勝を闘えて非常に嬉しい、と敗者を讃え、今年から優勝賞金が男女同額になったことにもチクリと触れながら観客席のビリー・ジーン・キングを讃えて、さすが芝の女王はソツがない、と思わせた。同時に「妹セレナが全豪オープンで優勝したことが自分を勇気づけた」とQFで敗れた妹にも感謝を表し、ウイリアムズ一家の絆がいかに固いものであるかを示した。立派な勝ちっぷりである。
 家族といえば、バルトリがコーチである父親に感謝の言葉を述べたとき、感極まった父親をヴィーナスの父リチャードさんが抱き締めるシーンもみられて(ホントにリチャードさんて素朴でいい人)、とても感動的だった。結果として、ウインブルドンにふさわしい決勝になったなぁと思う。

雨のために試合の順延が続き、最後には選手が連日試合をこなさなければならなくなって、大変な大会だった。仕方がないとはいえ試合の模様を全部放送してくれなかったNHKには文句を言いたいが、それでもこの決勝1試合でだいぶ気持ちが報われた。頑張ったバルトリ、ヴィーナスの2人に心から祝福を送り、有難うと言いたいと思う。

……さて。今夜はいよいよ男子決勝。昨年と同じくフェデラー対ナダルの対戦である。さあフェデラーはボルグの記録に並ぶのか、それともクレーの王者が芝を制するのか。いずれにせよボルグはウインブルドンの会場で待っている。彼の前でどんな試合が展開されるのか、楽しみに待とう。
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by slycat | 2007-07-08 12:51 | テニス

ナダル全仏3連覇達成!

R. Nadal d. R. Federer 6-3, 4-6, 6-3, 6-4

23時を過ぎ,「俺,朝練があるから寝る」と息子が立ち上がる。「俺の予想では,ナダルの3-1だから」。親のほうは,先日のハンブルクでの映像が頭に焼き付いているので,ナダルが勝てるかどうかわからなかった。
 しかし,試合が終わってみれば悔しいことに息子が言ったとおりの3-1。2007年の全仏オープンは男女ともに3連覇が達成された大会となった。

ナダルはいつもどおりに見えた。何となく,どこかが違ったのはフェデラーのほうだった。第1セットだけで10回のブレイクチャンスがあったのに,1つもブレイクできなかった。テニスのレベルが高過ぎるので,どこがどう悪いのか表現できないが,何かシャキッとしなかった。

第2セットの第7ゲーム,ネットアプローチが功を奏してようやくフェデラーがブレイク。おかげで第2セットを取ることができた。しかし,フェデラーがナダルをブレイクできたのは,後にも先にもこのセットの1回きりだった。

第3セットではまだ覇気があったと思う,しかし第4セットとなると,フェデラーの顔は自分から負けを認めているような感じだった。ナダルのほうは,フェデラーが放つ多彩なショットに苦しみつつも,最後まで自分のプレーを続けることができた。リズムを狂わされることはなかった。フェデラーのブレイクチャンスは17回,そのたびにハラハラしたのだが,結局ナダルは16回凌いで傷を負わなかった。

フェデラーが打った最後のボールが自分の目の前でアウトになったとき,ナダルは両手を挙げて後ろにひっくり返った。試合後の握手のため,慌てて立ち上がり,土で汚れた手をゴシゴシと拭いてから,No. 1プレイヤーに差し出した。いつもなら,もう少し爽やかに微笑むはずのフェデラーは,笑顔を作ることができなかった。

セレモニーの待ち時間,そしてセレモニーの最中も,フェデラーの表情は哀しげで,見ていて居たたまれない気持ちになった。この日のためにトレーニングを積み,戦略を立て,コーチまでクビにして臨んだローランギャロスだったのに……何がいけないのか,彼にも誰にもわからないだろう。
 スピーチでは「応援してくれたのに,今日は申し訳ありません。実はこの大会が一番好きで,取りたいタイトルなんです」と語ったようだ(ダバディさんの同時通訳による)。試合が終わっても,自分のミスが許せないようだった。
 
勝って,しかもボルグに並ぶ記録を達成して,嬉しくてたまらないはずのナダルにも笑顔がなかった。グーガことグスタボ・クエルテン(プレゼンター)に話しかけられてようやく笑ったが,派手に喜びを表すことはなかった。フェデラーの表情から気持ちを察したのだろうか,これも珍しいチャンピオンだった。

正直に言って,3連覇まで来たんだから,来年はナダルにぜひ4連覇を達成してもらって,プレゼンターとしてボルグが招待されて,ボルグに「次はウインブルドンだね」なんて声をかけてもらうのが美しいと思うのだが,フェデラーの哀しそうな顔を見ると,想像にも歯止めがかかる。
 どちらにも勝たせたい。しかしテニスには「引き分け」というものがないので,誰かが勝ったら誰かが泣くことになる。厳しいスポーツである。

しかし,試合後の記者会見では,フェデラーは「もし今日勝っていたら目標がなくなってしまっていただろう,まだまだ追求は続く」と話したらしい。いつまでもくよくよするのは,王者には似合わない。

全仏オープンは終わった。あっという間に次は芝の季節,そしてウインブルドンが待っている。今度はフェデラーのほうに5連覇のプレッシャーがかかることになるが,彼はきっと記録を更新するだろう。
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by slycat | 2007-06-11 18:43 | テニス