ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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有難うアンディ

ついにアンディ・ロディック引退のときが来てしまった。あっという間の10年。2003年最年少でNo.1になった彼だったが、それ以来とうとう一度も1位に返り咲くことはなかった。翌年から、奇跡のようなフェデラー時代が始まったから……。

ちょっと傲慢なプレイヤーだと思っていた。「ロッカールームの嫌われ者」などという噂もあったし、有明で本物を見たときも、コートの上だと何かヤなヤツ、という感じを拭い去れなかった。
しかし、一方で彼は熱心にチャリティに取り組む一面をもっており、特に子供たちのための努力は惜しまない人であった。チャリティの会に顔を見せるはずだった著名人がドタキャンした際、困った主催者が友人であるアンディに電話をしたところ、快く引き受けた彼は吹雪の中駆けつけたという。また、2004年だったか2005年だったか忘れたが、ローマ大会のとき、テニスプレイヤーたちが宿泊していたホテルで火災が起こったことがあったが(サフィンのラケットは燃えてしまったとか)、率先して人々の救助にあたったのもアンディだった。米国テニスのエースと呼ばれるに相応しい振る舞いの数々は、実はコートの外で行われることが多かったのかもしれない。

忘れもしない2007年全豪オープンでの歴史的敗退のときも立派だった。不思議なことに、彼は負けたときこそ人格の素晴らしさを見せつける人だった。ウィンブルドンで一度は優勝して欲しかった。それはとうとう叶わぬ夢となってしまったが、負けても格好良かったじゃないか。別にanother Andyを責めるわけではないけれど、ロディックは負けても泣かない人だった。泣きたい気持ちであったとしても、上手なスピーチで観客を沸かせることができた。

そのアンディが、デルポトロ戦で負けを意識したとき、泣きそうで陣営のほうを見ることができなかったと試合後語った。この1週間、まるで子供が公園で遊ぶような気持ち、innocentな気持ちでテニスを楽しんだ、そう話すのを見たとき、涙を堪えられなかったのは私だけではあるまい。

トップ4はともかく、最近どうも個性を感じられないプレイヤーが増えてきたような気がする中、アンディは、誰にも真似のできないビッグサーブで観る者を圧倒した。半面、リターンのほうは正直言ってお粗末な印象もあったことは否めないが、これほど個性的な人はいなかった。これほどチャーミングな人も。

アンディ・ロディックの引退により、確実に何かが終わった。そう思う。さようなら、アンディ。長い間楽しませてくれて有難う。お疲れさまでした。
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by slycat | 2012-09-07 02:30 | テニス

今さらながら、全仏男子決勝のこと

Roland-Garros 2010, Men's Singles Final
R. Nadal d. R. Soderling 6-4, 6-2, 6-4

もう3日も経ってしまったが、いまだ感動中。ナダルは頑張った。偉かった。もちろん、ソダーリングだってかなりイイ線行っていたが、勝ちに行ったときのナダルの凄みというか、(ホントに再三ソダリングには申し訳ないけれど)選ばれし者の底力というものを見せつけられた感じがする。

何と言ってもソダーリングは背が高いし、サーブが速い。これと言って何が凄いのか説明しづらいナダルと比べると、明快に魅力を語れる選手である。高く上がったボールを思い切り打ち込めば、ナダルといえども打ち返すことなくうなだれるしかない。彼が天から授かった才能は大きい。しかしそれでもナダルは負けない。なぜなんだろう。

昨年はここ全仏の舞台でまさかの敗北を期し、何と決勝にすら進むことができなかった。ディフェンディング・チャンピオンであったのに、ウインブルドンを欠場した。その後もいまひとつすっきりしないまま、No. 1の座をフェデラーに譲ったまま、ファンをやきもきさせていた。

私はずっと、彼の不調は怪我のせいだと思っていたのだが、出張先で合流したバルセロナの同僚に聞いたところ、スペインではナダルの不調は両親の離婚によるものだ、というのが定説だという。「彼もまだお子ちゃまということよね」などと言われた。今回WOWOWの放送でもダパディさんが少し触れていたが、ナダルにとって親の離婚は相当ショックだったらしい。彼の強さが、家族や友人や親戚など、周りを取り巻く人々の絆によって培われていたものだということがいよいよはっきりした。

しかしこの決勝の日のナダルの素晴らしさ。ボルグを基準とするとかつては考えられないほどの筋肉、日々の厳しいトレーニング、天賦の才、彼の場合はその上に強靭な精神力が乗っかっている。そのどれが欠けても彼のバランスは崩れてしまう、が、ひとたび強い精神が戻ってくれば、多少の疲れや不調は何の妨げにもならない。

大切な両親が別れてしまったことで受けたダメージを乗り越えて、ナダルは大人になった。そして、大人になったからこそ、優勝が決定した後、あれほど涙を流すことができたのだろう。経験の乏しい子供は、自分にとっての大きな出来事を目の前にしても泣かないものだ。彼が泣く様は、昨年全豪オープンの優勝を逃したフェデラーの泣き顔とダブった。そうだ、フェデラーも泣き虫なのではなく、さまざまな経験を人一倍しているからこそ、あの場面で泣いたんだね。

2年連続で準決勝となってしまったソダーリングは本当に気の毒だが、ここはちょっぴり我慢して欲しい。あの涙のわけをもし慮ってくれるなら、勝ち負けはともかく、とてもいい試合であったことに満足してくれるなら、許して欲しい。

今年はナダルに勝って欲しかった。その願いが実現したことに感謝したい。
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by slycat | 2010-06-09 23:47 | テニス

ローマは1日にしてならず

Masters 1000, Internazionali BNL D'Italia
Semi-Final R. Nadal d. E. Gulbis 6-4, 3-6, 6-4

久しぶりにわくわくさせてもらった。クレーシーズンといえばナダルの活躍を観るのを楽しみにしているのだが、復活ナダルをここまで揺さぶる選手が出てくるとは。それがまた21歳の坊やで、ラトヴィア出身だとは。すでにテニス好きには常識となっていることと思うが、彼は大物だ。天才と言ってしまおう。

グルビスはとても魅力のある人だ。昨年の楽天オープンで、しっかり生の試合を観せてもらったのは実にラッキー。可愛いだけじゃない。サフィンが引退してしまい、仕事も忙しいし少々だるい感じになっていたのだが気持ちがシャキッと目覚めた。次は彼だな、と勝手に思うことにする。

昨年の楽天オープンでは1セット先取しながらツォンガにしてやられた。それでもスピード感のある面白い試合だったという印象が残っている(その次のモンフィス対バブリンカが少々たるい試合だったので、余計に印象が強い)。今回のローマ大会ではフェデラーを破ったということで、彼の「危険性」に注目が集まったことと思うが、1セット先に取られておきながら、2セット目からの巻き返しで勝利を摑んだ。

今回も、先に楽々とナダルがセットを取ったので、あぁやっぱりクレーキングには彼の力は通用しないのかと思ってしまったのだが、それでも目が離せず眠いのを我慢して観続けた。寝なくて本当によかった。だって、ここからがグルビスの本領発揮だったんだから。

サーブがとてもよかった。1stサーブでのポイント獲得率は3セット通じて70%を超えていた。軽く210キロを打っちゃうんだから、さすがのナダルも苦しんだ。ウイナーの数も38本とかで(エラーも多かったけど)、これで2ndサーブでも点数を取れれば、向かうところ敵無しとなるだろう(もちろん、そう簡単にはいかない)。
 1セット目では何だか投げやりに見えた返球も徐々に集中力を増し、正確に厳しいところにボールが入るようになっていった。フォームなんか無茶苦茶だし、リーチに頼ってるんじゃないの、と思うこともあったのだが、何だかサフィンを思い出してしまう。くるくるカールのヘアスタイルのせいかもしれないし、サフィンの元コーチが観客席にいるので映像に洗脳されたのかもしれないが、グルビスを見ていると、何も考えずボールにだけ集中していたときのサフィンを見ているみたいで、本当にドキドキした。
 実際、ナダルだって凄く苦しんだに違いない。久々に派手なガッツポーズを繰り出していた。勝ちを決めたときのジャンプなんか何ヵ月も見ていないと思う。

残念ながら、最後の最後で力尽きてしまい、終わってみれば「やっぱりナダルだよねぇ〜」という結果になってしまったのだが、ギリギリまでグルビスのマスターズ1000初優勝か、と夢を見た。テニスが面白いことになってきた。あんまりランクが上がると、もう二度と日本には来てくれなくなるかもしれないが、彼がトップ10選手になったら、すかさず「生でグルビス見たことあるよ〜」と自慢したいものだ。

このところ外に出れば左右違う靴を履いていたり、アイロンをかければ火傷し、食事をすれば鞄や傘を店に忘れてしまったりと心身ともにボロボロ状態。連休でリセットしなくちゃと思っていたところにこんな素晴らしい試合を観ることができて、ナダルとグルビスには感謝、感謝である。次の対戦も大いに期待しよう。
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by slycat | 2010-05-02 15:13 | テニス

楽天オープン:その2

10月9日(金)、有休を取って楽天オープン準々決勝を観に行く。本当は第1試合から観るつもりだったのに出発が遅れてしまった。9月のシルバーウィーク辺りから風邪を引きっ放しで(インフルエンザ検査は陰性だった)、この日の明け方にも喉と鼻に猛烈な痛みを覚えて飛び起き、寝不足に。病院で薬をもらい、息子が学校から帰ってくるのを待って2人で有明を目指す。

すでにヒューイット vs ロジェル・バセランの試合は終わっており、ユーズニー vs ベルディヒ戦が始まっていた。第1セットはユーズニーが先取、ベルディヒは苦戦しているようだ。
 昨年はダブルス決勝でそのプレーを見せてもらったが、シングルスでのユーズニーをまともに観るのはこれが初めて。緩いボールを打つかと思えばいきなり叩くなど、なかなかの曲者と見たが、特にバックのスライスは何か風変わりで個性的だ。サーブも、無茶苦茶速いというわけではないがコースや球種がよいのだろう、ベルディヒは打ちにくそうにしていた。それにベルディヒは、体調が悪いとか怪我をしているとかいうわけではなく、何か自分のペースが摑めない、という感じがありありだった。
 しかしさすがはベルディヒ。一時はあっさりユーズニーが勝ってしまいそうだったのに、じわじわとポイントを詰めていき、ユーズニーを苛立たせる。しかしユーズニー君、気合いで危機を脱した。自分に腹を立てて自滅してしまうかとハラハラしたが、フットフォルトのコールにもめげることなく、タイブレイクを制して嬉しい勝利。満面の笑顔で敬礼ポーズを決めた。いやぁ、これが見たかったの。やっぱりユーズニーと言えばこれですね。
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続くカードはグルビス vs ツォンガ。これも楽しみな対戦だ。もちろん初めて見る生試合。グルビスはテレビで見ているとおりの印象だったが、ツォンガのほうは髪の毛が伸びてちょっと雰囲気が変わっていた。いい写真が撮りたかったのだが、腕がないのでうまくいかない。サーブのとき、トスを高く上げるタイプの選手だとチャンスがあるのだが、ツォンガは比較的低いトスでいきなりパーン!と打つタイプなので難しかった。
 最初はツォンガのほうが何か今ひとつ調子が出ないという雰囲気で、グルビスがとっととセットを取ったのだったが、第2セットに入るとツォンガの力が目覚め、グルビスもダブルフォルトなんかしてしまってイーブンに。第3セットはお互い意地の張り合いのようなショットが連続してみられたが、グルビスのミスが目立った。逆にツォンガのほうは、いつもテレビで見ているまんま、自分のペースを摑んで伸び伸びとプレーしていた。結構冷静に頑張ってきたグルビスだったが、さすがに自分のミスに苛立っていた。思わずポーンと打ったボールは高く上がって客席へ。ノーム・クリストさんに警告をいただいた。
 グルビスのプレーを間近で観られたのは、今回とてもラッキーなことだった。本当に、計り知れない才能の持ち主なんじゃないかと思う。恐れを知らぬ若さに思わず溜息。いや〜勝って欲しかったんだけどな。パワー溢れる2人の対決は、経験の差が出たかツォンガの勝利。試合後のインタビューでラケットを抱きしめていたのが可愛かった。
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だんだん観るのにも疲れてくる頃、ちょっと一服した後戻ってくると、モンフィスとバブリンカの試合が始まっていた。これまた対照的な2人である。意外にガッチリした体格のバブリンカに対して、モンフィスの細いこと。
 チェンジコートまで自分の席に行けないので出入り口で待っているとき、「バブリンカ、地味!」という声が聞こえたが、いやいや派手な黄色いシャツで頑張ってるし。サーブもストロークもかなりのパワーが感じられた。前のグルビス/ツォンガ戦がテンポよくトントンと進んでいったのに対して、この2人の試合はストローク戦になり観ているほうの体力も奪った。第1セットはバブリンカが先取。
 しかしモンフィスはただちに頭を切り替え、サーブ&ボレー戦法に。ラリーの中からもチャンスと見ればすかさずネットへ。脚に自信がなければ怖くてとても前には出られないと思うが、凄い身体能力を見せつけた。これですっかりリズムが狂ってしまったバブリンカ、しかも絶対にウイナーだと思われるボールが次々と返されてしまい第2セットはモンフィスが取る。
 第3セットになっても、勝機はバブリンカから離れてしまい戻ってこなかった。転んだりスプリットを見せたりとモンフィス、怪我はしていないかとドキドキさせられたが、ゲームの流れは終始モンフィスのほうへ。おとなしそうに見えるバブリンカが、さすがに頭に来たのかラケットをへし折る場面も(いつも怖い顔のグラフさんが淡々とウォーニングを取った)。どちらにも勝って欲しかったが勝者は1人。コートを去るバブリンカ、その手が握る壊れたラケットに哀愁が漂っていた。
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準決勝はテレビで観ざるを得なかったが、何とユーズニーはヒューイットを破って決勝進出ではないか。あぁちゃんと第1試合から観ておけばよかった、ヒューイット見損なっちゃった、と後悔しきりだが、ユーズニーをもう一度観られるのは嬉しい。今回、マレーもフェデラーも来なくてがっかりだったけれど、ちゃんと収穫はあったのだった。決勝も楽しみ。
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by slycat | 2009-10-11 00:25 | テニス

楽天オープン:その1

いつもお財布の中身が寂しいので、今年のジャパンオープンも2日分しかチケットをゲットできず。息子が「サントーロが観たい!!」と喚いたが、例えば彼が水曜日あたりで姿を消すとして(失礼、でも本当にそうなりました)、週の半ばに有休を取るのは難しく、あっさり却下。金曜日と日曜日の試合を観に行くことにした。しかし、ひょっとしたら公開練習に出てくれるかも……ということで、今年は初めて日曜日のイベントに出かけてみた。

行ってみたら、残念ながらサントーロは公開練習には参加せず。一度入り口に顔を出したらしいが、西側の席にいたので全然見えなかった。
 爽やかな天気で、練習には最適。席に着くと、鈴木貴男とステパニクが練習試合をしていた。ステパニクはテレビで観るより若々しい。最後のサーブではボールを一度にたくさん持ってトス、相手の貴男も思わず笑ってしまう茶目っ気を見せてくれた。

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次に登場したのはヒューイットとベルディヒ。前回ヒューイットを見たときは、チェコのノバクとの準決勝だった。あのときも台風で大変だったっけ。ノバクに振り回されているヒューイットに対してあれこれ悪口を言っていたら、前の席の人に注意されてしまった。今から考えると確かに我々が悪い。せっかく大好きな選手を観に来たのに、後ろから悪口が聞こえてきたらうるさくて堪らないよね。大変失礼しました(最近はマナーを改め、選手にとってポシティブなことだけ口にするようになった)。

ベルディヒはディフェンディング・チャンピオン。そしてヒューイットは言わずと知れたNo. 1経験者。これは本番の試合でなくたって観たい。「ヒューイットが赤いシャツを着てるのがいいな」と息子。何となく、勝負への気合いを感じるという。まぁ練習なんだけどね。練習なんだが、ヒューイットは非常に調子がよいようだった。特にサーブがいい。そして、滑ってヒヤリとする場面があったものの、往年のフットワークが戻ってきた(と言うとこれまた失礼なのだが)ようでキビキビとした動きが小気味よかった。
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ベルディヒは、昨年同様落ち着いた感じで、おとなしく白いシャツで登場するあたりがまた可愛らしい。「よいサーブを打つコツは?」などとインタビューされて、「難しい質問です」などと謙虚に答えていた。
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そしてたっぷり練習して、コートを去る際。ファンがサインを求めて殺到した。ヒューイット人気健在。もちろんベルディヒだって人気抜群なのだが、ヒューイットに会いたくてこの日会場に駆けつけた人は多いと思う。そんなファンの希望を叶えるべく、2人は丁寧にサインを続けていた。2人ともナイスガイぶりを見せつけた。
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そして次に練習するのは、ハイ、お待ちかね、デルポトロとフアン・モナコの登場である。見た目とプレースタイル的に、私としてはモナコのほうが好みであるが、やはり何と言っても今年のUS OPENの覇者たるデルポトロ、貫禄が出ちゃったな〜という感じ。何年か前のAIG OPEN、確かロブレドとの試合だったと思うが、自分のプレーに納得できずに少々キレ気味だった頃とは雲泥の差がある。オトナになったよね。
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最後はユーズニーとバブリンカ。昨年ダブルスで優勝したのが日本に対する好印象となったのか、今年も来てくれたユーズニー(鈴木貴男と一緒に大会の進行役を務めていた方(お名前は失念)が、YouTubeにユーズニーの衝撃映像があると言っていたので帰宅してから早速チェックしてみたら、流血で凄いことになっていた)。練習試合と言えども気は抜かず、熱血漢をアピールした。バブリンカは、「北京オリンピックでフェデラーと組んで金メダルを取った人」という紹介のされかたに納得がいかなかったものの、わーテレビとおんなじだぁ、とミーハー気分を盛り上げてくれた。やはり生で観ると光るものがある。
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残念ながらフラッシュを焚かずに撮っていると、日が落ちてしまい暗くなってきたらブレブレで使える写真がほとんどなくなった。

初めて日曜日のイベントに行ってみたが、練習というのも観ていてなかなか面白い、ということがわかった。来年も時間があれば行ってみたい。今度はもっといい席で……(サイン欲しいし)。
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by slycat | 2009-10-10 16:36 | テニス

フェデラー、おめでとう!

Mutua Madrilena Madrid Open FINAL
R. Federer d. R. Nadal 6-4, 6-4

勝利が決まっても、フェデラーは淡々としていた。クレーで、ナダルを相手に、しかもスペイン・マドリードでの勝利だったのに。全豪オープン決勝で見せた、まさかの涙はファンを吃驚仰天させたが、わずか数ヵ月の間に、フェデラーはさらに大人になっていた。

私はTENNIS Xというサイトが好きで情報収集のためよく訪れるのだが、記事の中で笑ったのは"Who would have thought Andy Roddick would get more sets off Federer on clay than Nadal?"という一文だった。ホント、思いもよらない展開でしたねぇ。ロディックの健闘を讃えるべきなのか、ナダルの不甲斐なさを責めるべきなのか、私には全然わかりません(笑)。

ナダルは調子が悪かった。ジョコビッチとの準決勝を観てもそれは明らかだった。それでも勝って決勝に進んだのは素晴らしかったが、4時間を超える試合はさすがに堪えたのだろう。無理がたたった。

でも、ナダルの不調がどうのこうのと言うより、フェデラーが自分のペースを崩さず、終始「彼のままで」勝てたことが嬉しい。"The Fed’s not dead". 当たり前だってば。ウイルス性疾患だか何だか、悪い虫に取り付かれて少々調子が狂っただけ。27歳で死んだと言われてはあんまりじゃないか。

フェデラーが無敵の王者だったときは、正直、あまりの強さに辟易していたのだが、彼の強さはテニス選手たちのレベルをぐ〜んと引き上げた。みんなが「ロジャーを倒したい」と思ってトレーニングに励んだ結果、今のテニスは凄いことになった。展開の速さといい、パワーといい、私の愛するボルグの時代をはるかに超えたところまで来てしまった。フェデラーという人がいたからこそ、テニスはここまで進化したのだと思う。

そんな超越した存在に対して、恐れを知らぬ少年、ナダルが挑んでいったのが面白かった。最初はクレーで勝利し、次は芝、ハードコートでも勝って見せた。フェデラーのスタイルが教科書にでも載りそうな完璧なフォームだったのに対し、ナダルは決して基本どおりのスタイルではなかった、でもそれで勝ち進んだ。対照的な2人の対決は常に注目を集め、その結果がどうあれ、試合内容はいつも満足のいくものだった。

今回の対決は、従来のものとはまたひと味違っていた。ナダルはすでにフェデラーからNo. 1の座を奪っていたし、この試合に勝ったからといってフェデラーがNo. 1に返り咲くといったものでもない。何となくデ・ジャヴみたいであり、久しぶりでもあり、気持ちの整理がつかないまま、あぁ、だけどやっぱりこの2人なのか、という妙な安心感、変な感じの決勝だったのである。

ずーっとフェデラーを愛し、彼を応援し続けてきた方々には誠に申し訳ないが、かつてはフェデラー vs ナダルとなれば、ナダルに何とか勝って欲しいと思っていたのだ。今回も、クレーなんだしナダルが勝つのかなぁと思っていた。そのくせ、フェデラーの優勝が決まったとき、「勝った〜!」と絶叫してしまった。何て身勝手なんだ。だけど心底、嬉しいと思った。

フェデラーが泣いたりせず、清々しく勝利を受け止めたのが本当によかった。やるべきことをやれば彼に敵うものはいないのだということを証明して見せた。大人の境地だった。
 サーブが冴えていただけでなく、臆せずネットに詰めて行った。不必要に熱したり、苛々する素振りがなかった。プレイヤーとしてまさに円熟の極みを見せた。

ナダルは言い訳ができない(もちろん言い訳なんてしないんだけど)。少しでも調子が落ちれば、フェデラーが前に出てくる。今回、そんな危機意識を否応なく感じたはずだ。そして、そんなふうに意識させてくれるライバルをもったことを、彼は誇りに思うだろう。

マレーも好きだし、ナルちゃんには悲願のグランドスラム・タイトルを!と願っているにもかかわらず、フェデラーとナダルの組み合わせには本当に胸が躍る。対戦するたびにテニスの新しいかたちが見えてくるような気がする。

全仏の決勝に進むのはこの2人なのだろうか、それとも……。あと1週間、肩凝りでガチガチなのに、その首を無理矢理長〜くして待っているんだぞ。
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by slycat | 2009-05-19 02:30 | テニス

ナダルの季節、到来

Monte-Carlo Rolex Masters FINAL
R. Nadal d. N. Djokovic 6-3, 2-6, 6-1

最近、ちょっぴりスペインが嫌いになっている。

一昨年、就職活動をしている最中、入りたかった会社が別の会社に買収され、結局買収したほうの会社の社員として昨年入社。もとの会社がそのまま一部署となっており、もとの会社のもと本社はスペインにある(ややこしい!)。日常的に共同で作業をすることが多いのだが、スペインの人たちは日本人と比べるとあまりにも大らか。日本チームが土日返上で働いていても決して休日出勤はしてくれないし、定時になればさっさと帰宅してしまう。
 3月後半、トラブルが起こったのに、対応が異様に遅い。しかもイースター休暇となり、スペインオフィスは事故を放っぽらかしにしたまま揃ってバカンスに出かけてしまった。スポンサーは日本企業だから、スペインはただいま休暇中でございまして、なんて言っても怒るだけ(当たり前)。何で奴らは働かないんだ! 考えるだけでイライラしてしまうが、国民性の違いはどうにもならないのだった。

まぁ冷静になってみれば、のんびりしているのはスペインだけではなく、中国もシンガポールもアメリカも、み〜んなマイペース。カリカリしているのは日本人ばかり。おまけにアイツらはミスをしても絶対に「ごめんなさい」と言わない。これには驚いたが、私もこの半年、Eメールでのやりとりに「sorry」「apologize」を使わないことを学んだ……。

前置きが長くなってしまった。しかしナダルのおかげで、またちょっとスペインが好きになれるかも。何しろクレーシーズンが始まったのだから。

準決勝でナダルとマレーが当たってしまったのは、私にとっては残念なことだった。誤解を招きそうだが、私はナダルのことを「天賦の才をもつ努力家」、マレーを「天才」だと思っている。ナダルにはもちろんずば抜けた才能と個性があるが、私がいつも感心するのは、彼が常に前に向かって努力しているところだ。その点が素晴らしく、好ましい。
 一方、マレーに関しては、何か未知のものをもっているんじゃないか、何か凄いことをしでかすんじゃないか、といつも期待する。だから結果的に物足りなさを感じてしまう。マレーにとってはいないほうがいい、迷惑なファンであるのだが、今回の準決勝の粘りは素晴らしかったのではないか(掌にマメができていたみたいだったのに)。クレーでナダルを追い詰めるなんて、さすが!じゃないか? ああいう試合が決勝でなかったことが惜しまれる。

じゃあジョコビッチはどうなのよ、と言われると少し困る。ジョコビッチが凄い選手なのは周知の事実で、ナダルにはない一発の強打があるし、ショットの多彩さも半端じゃないし、たとえ舞台がクレーといえどもナダルを打ち負かす力は十分あると思う。この決勝でも、第2セットを彼が取ったときは、ナダルもこれまでか、と思った。

だけどそれでもナダルが勝つのである。ここがナダルのナダルたるところ。試合中はあんまり顔に出さないようだけれど、ナダルだって自分のミスにがっかりしたり、もう駄目だと思ったりするだろうに。最後にはやっぱり彼が勝つ。

ジョコビッチにはもう少しラリーを我慢して欲しいなと思う。「そろそろドロップショットを出してくるな」と思っていると案の定で、決まればいいけれど結構ネットに引っかかってしまうことが多いので、「やらなければいいのに……」と嘆息してしまう。試合中に具合が悪くなってくるのも心配だ。

解説の辻野さんが仰っていたとおり、ナダルは粘りと辛抱強さで試合を勝ち抜いたように思う。決して絶好調には見えなかったのに、我慢に我慢を重ねてジョコビッチを圧倒した。この集中力、精神力がどこから来るものなのか、不思議で不思議で仕方がない。ぜひ秘密を教えて欲しい(うちのスペインチームにも)。

こういう勝ち方を見てしまうと、ローランギャロスもナダルか、と思う。マレー(やナルバンディアン)にも頑張って欲しいのだが、小手先の戦略では太刀打ちできない気がする。力とか技術とかを超えた何かが必要だ。全仏までにまだまだローマ、マドリードでの大会が控えているのだが、どうだろう、このまま行っちゃいますか……。ナダルの季節は始まったばかりである。
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by slycat | 2009-04-21 02:49 | テニス

Paris 2008決勝

J-W. Tsonga d. D. Nalbandian 6-3, 4-6, 6-4

今年の全豪オープンでファイナリストとなり、テニス界を沸かせたツォンガが、ついにマスターズ・シリーズで初優勝。マスターズ・カップ行きのチケットも手にして有終の美を飾った。あぁ〜しかしナルバンディアンのファンとしてはガッカリな結果。彼が優勝していれば、上海に行くのは彼のはずだったのに……。大体スパートかけるのが遅すぎる。もっと早めにポイントを稼いでおけば、あるいは……悔しいけれど、結果は結果である。

QFのマレー戦はかなりよかったと思う。あの体型からは予想もつかないフットワークで、しつこく粘り強くマレーのボールを打ち返し、根負けさせた。準決勝では立ち上がりの悪かったダビデンコを早めに攻めていき、第2セットは取り返されたものの、気落ちせず勝利を摑んだ。試合が進むにつれミスが増えていくのが気になったので、ツォンガが決勝の相手に決まったとき、これは力負けするのではないかと心配していたのだが……。

第1セット、ツォンガの素晴らしいサーブはナルバンディアンをまるで寄せ付けなかった。しかもただ単に力で押すだけではなく、アングルで押し、「読み」で押し、さっさとセットを持っていってしまった。これはもう駄目だ、そう思って試合を見続ける気が失せ、ふて寝していたら、「第2セットはナルちゃんが取ったよ、ギリギリのところだったけど」と家の者の声。しかし恐ろしくて観戦を再開する気にならず、翌朝録画を見ることにしてそのまま寝てしまった。

そして今日、第3セットを観たのだけれど……。あぁ、あそこでボールがネットに引っかからなければ、あそこでクロスじゃなくストレートに打っていれば、とにかくファーストサーブがもう少し入っていれば……。完全なアウェイ状態でよくぞ我慢したとは思うけれど、逆にあれほど観客に声援を送られてもプレッシャーに負けなかったツォンガの素晴らしさが印象に残った。

そんなことを思いつつも、ナルちゃんのプレーは決して悪くはなかった。昨年のマドリッド、パリでの彼はゾーンに入っており、奇跡的なプレーの連続だったので、それに比べてしまえば今年は少々物足りない。しかし豊富な技、多彩な球種はツォンガを苦しめたはずだ。そして今年はボレーがとてもよかった。ナルちゃんが20代半ばになってもまだ進化を続けていることを確信した。

それにしてもツォンガ、怪我がなければもっともっとランキングも上がっていただろうに。一瞬でボールを読み反応していくセンスは抜群だ。サーブも凄いけれど、リターンの鮮やかさに感服した。

今年のマスターズ・カップにはマレー、デルポトロ、そしてツォンガという「新顔」がメンバーに入り、彼らが1年の最後にどんな戦い方を見せるのか、否が応でも期待が高まる。トップ3はかなり疲れているようなので、終盤になってから伸びてきたこの3人、ひょっとしたらひょっとするのではないだろうか。

いまだにナルちゃんが上海のメンバーに入れなかったことが諦め切れないが、とにかく彼が今年の目標として掲げたのは「最初のグランドスラム・タイトル、オリンピックのメダル、デ杯優勝」であり、そのうち2つはすでに夢を絶たれてしまったのだから、最後の1つくらいはもぎ取ってもらいたい。決勝の相手は強豪スペインだから油断はできないが、デルポトロもいるし、デ杯HP上の一般投票でも7割の人がアルゼンチン有利と見ている。ぜひ目標を達成して欲しい。頑張れアルゼンチン!
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by slycat | 2008-11-03 12:25 | テニス

いいニュースと悪いニュース

フェデラー5連覇
US OPEN 2008、勝者はロジャー・フェデラーとなった。ハリケーン・ハンナのために試合が順延になり、決勝について感想を記しておきたかったが、あまりにも日が経ち過ぎてしまったのでちょっとだけ。

アンディ・マレーにも勝って欲しいなと思っていたが、まぁ来年以後、いくらでもチャンスはあるでしょ(少し攻めに入るのが遅かったかな……)。病気のために調子を崩していたフェデラーが堂々たる王者ぶりを見せてくれたことが、単純に嬉しい。今年はいろいろとガッカリすることが多かったのに、あの精神力。やはり彼はただ者ではない。今後、残りのシーズンで再び存在感を示して欲しい。ほかの選手だって“弱くなった”フェデラーを倒したとしても、面白くないと思う。
 女子のほうはセレナ・ウイリアムズが優勝したがやっぱりなぁという感想で、エナンがいなくなっても全然下克上が起こらないのは物足りない。何より「私は遅かれ早かれNo. 1になるんだから」と言い放ち、優勝だけを狙っていたセレナの闘志、あれを見習って欲しいなぁ……。

大相撲〜罪を憎んで人を憎まず〜
グランドスラムの結果が出てランキングが入れ替わり一段落したところで、気になるのが日本の大相撲。間もなく秋場所が開催されることになっているというのに、大麻問題で理事長が辞任するの、解雇者が出るのと落ち着かない。

最初に若ノ鵬の大麻所持が発覚した時点では、「これは怪しからん! だから変化ばっかりしていたのか!」と憤ったのだったが、時間が経つにつれだんだん彼が可哀相になり、許して社会奉仕か何かさせることによって力士に復帰させてやってもよいのではないかと思うようになってしまった。
 ワイドショーやニュース番組に出てくるコメンテーターたちが、まるで神のごとくバッサリと彼を断罪するのが気に入らないし、外国から日本に夢と希望をもってやってきた(あるいは連れてきた)若い人たちに対して、更生するチャンスも与えず斬り捨てるだけというのはあまりにも封建的に思える。
 海外の相撲ファンが参加できるフォーラムに行ってみると、後輩に暴力を振るって書類送検になった力士は辞めさせないのにどうして? 日本では暴力は許されるの?などと書き込まれていた。確かに……。
 日本は道を踏み外した者を立ち直らせる努力もせずにクビにするのが当たり前の国、と思われるのも悔しい。相撲協会の理事・親方たちには映画『男たちの挽歌』に出てくるタクシー会社の社長(ケネス・ツァンが演じた)みたいに、カタギになろうとする者には手を差し伸べる鷹揚さをもっていて欲しいんだけど……。

露鵬と白露山については、やったかやらないかがよくわからないので何とも言えないが、ヒンギスがドーピングを疑われ引退してしまった件を残念に思っているので、これにも甘い(と言われそうな)見方をしたくなる。
 コメンテーターたちはしきりとオリンピックのメダル剥奪の例を挙げて解雇は当然、と言うのだが、無収入の辛い時期を乗り越えた者を再び迎えるスポーツもある。プエルタはちょっと困るけれど、カニャスはちゃんと出場停止のオツトメを果たして現役復帰したし……。まぁ私ごときがやきもきしてもどうしようもないのだが。

ちなみに今は規約が変わっているようだが、大昔はいったん解雇された力士が復帰することがあったそうだ。「復帰した力士っているの?」と息子に振ったら「清水川とか」と答えた。後で調べたら戦前の大関だったが、こういうのがすぐに出てくるところが感心というか、憎たらしいというか(聞くほうが悪いのか)。高校生なんだから英単語や公式を覚えるほうに熱中してもらいたい。

プーその後
さて、この夏も非常に暑かったが、我が家のハムスター、モルモット、ウサギたちは全員元気に乗り切ることができた。モルモットのプーは毎月1回の健診を続けているが、先週の土曜日に診てもらったところ、体重は920グラムにまで増えていた。実に喜ばしい。通院にもすっかり慣れて余裕の構えである。
 最近はだいぶ図々しさが加わってきた。食事時間でもないのにお腹が空けば鳴き、仕方ないなとおやつをやれば足りないと鳴き、これで最後とまた与えると、飽きたから別の野菜が欲しいと鳴く。休みの日でものんびりしていられない(人間の気配があると騒ぐからである)。ハムスターは黙ってガリガリとケージを齧るのが催促のスタイルであるが、しばらくアピールして何も貰えなければ案外あっさり引き下がって寝る。プーはふだんおとなしい割には粘り強く鳴き続けるので閉口する。

それでも元気なのが一番。秋になったらまた注射しなければならないので、今のうちに体力をつけておこうね、プー。
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by slycat | 2008-09-12 20:34 | 日常のこと

US OPEN準決勝:第2試合

A. Murray d. R. Nadal 6-2, 7-6(5), 4-6, 6-4

男子準決勝に進んだ4人は世界ランキングNo. 1~4。何しろNo. 1~3の強さが半端じゃないので、次の席に誰が座るかの争いは大変なものだが、このところグングン頭角を現してきていたスコットランドのアンディ・マレーがNo. 4の座を占めることになった。
 とうとうマレーが……。かつてのコーチ、ギルバート氏も喜んでいるだろう。以前はせっかくいいところまで行きながら試合途中でキレてしまったり、足の怪我が気になって「早くやめたいなぁ」なんて顔をしたりと自滅気味だったのだが、ウィンブルドンでは見違えるようなプレーを見せ、イギリス国民の過剰な期待すら味方につけ、プレッシャーに負けない精神力を見せつけた。そしてシンシナティでは初のマスターズ・シリーズ優勝。ついに才能が全開しつつある。

ナダルは全仏、全英、オリンピックと優勝を続け、この全米オープンを制すれば歴史に残る偉業となるはずだった。しかし、さすがに疲労の色は隠せない。強いから勝ち進むのだが、勝ち進めば試合数が増え、体力を消耗する。トップ選手は対戦相手とだけでなく、常にこの矛盾と戦っていかなければならない。何たる厳しさ。しかも試合を夜に組まれてしまい、昼夜のリズムが狂う。体調を万全に保つのは容易ではなかったはずである。

熱帯高気圧に変わったハリケーン・ハンナの影響で、いつ雨が降り出してもおかしくないという天候の中、急遽コートをルイ・アームストロング・スタジアムに移して試合は始まった。
 ふだんならナダルこそが長いラリーの中から試合を有利にもっていくのだが、この日のマレーはじっくり腰を据えてかかり、逆に試合の流れを自分のほうに引きつけていった。第3ゲーム、早々にマレーがブレイクする。
 マレーは非常にリラックスしている印象で、決してガンガン叩いていったわけではないが、いいところで緩急をつけ、時にサーブアンドボレーを見せるなど実に落ち着いていた。丸々1セット使って相手の出方を窺っているかのよう。ナダルのサーブの際にやたらと後ろに下がっていたのには驚いたが、その辺の理由は素人にはよくわからない。対ナダル研究の結果なのだろう。
 ナダルのボールはどんどん浅くなっていく。パスも決まらない。ナダルに一度もブレイクチャンスが来ないまま、33分でマレーが第1セットを取った。

第2セットに入ると、ナダルも気持ちを切り替えたかキッチリとキープ。マレーのほうは変わらず淡々としているが、サーブがとてもいい。ワイドに、センターにといいコースを突いていく。キックサーブも大きな武器だ。
 ナダルが切り返しのタイミングを早めて攻め始め、ボールを左右に振るのに合わせ、マレーも高い打点からボールを叩き込むようになる。第4ゲームに入るとサーブアンドボレーの回数も増やしていった。こういうプレーを見ると、かつてのラフターやヘンマンが思い起こされて何だか嬉しい。
 ナダルのほうもワイドに切れるサーブでマレーをコートから追い出すなど、自分から活路を見出していくが、徐々にマレーが勝負のきっかけを作り始め、ドロップショットで誘ったり、ネットに出たり、ペースを上げたりと、さまざまなスタイルで攻めていった。ナダルはむしろ防戦体勢になった。
 そして第11ゲーム、マレーがさらに攻めを加速させる。バックハンドの鋭さ、速さ。フォアの打点の高さ。じわじわとナダルを追い詰める。時折映るトニおじさんの顔色も冴えない。しかしナダルはピンチを切り抜けた。やっぱりNo. 1にふさわしい。
 続く第12ゲームをマレーが素晴らしいサーブでキープし、タイブレイクに。ここでもマレーが先に先にとポイントを取る。3-2のときに初めてのダブルフォルトをやらかしたが、マレーは動じなかった。5-4とようやくナダルがリードして打ったボールがネットに嫌われ5-5となると、むしろナダルのほうが苛々とした表情を見せた。珍しい場面である。6-5としてさらに自分に喝を入れるマレー、ナダルのボールがアウトとなり第2セットもマレーが取った。拳を振ってマレーが大声を出す。

第3セット。2セットアップで気が緩んだか、マレーにミスが続きいきなりナダルがブレイク。このセットを落としたらもう後がないのだから、ナダルもうかうかとはしていられない。自分を励ましつつ、集中する。
 しかしナダルがウィナーを決めると、すかさずマレーがいいショットでお返しする。さらにはサービスエースで再び流れを自分のほうへもっていく。
 第5ゲームはまたダブルフォルトで始まったが、焦りは見せないマレー。ナダルのミスで30-30に追いつくと、サービスエース2本でキープした。

ここで雨。どちらの選手にとって吉と出るのか、全くわからない状況のまま、試合は大会第14日に延期となった。

舞台はアーサー・アッシュ・スタジアムへ。第3セット第6ゲームからの試合再開となる。前日は勢いがナダルに行きかけたかと思われた時点での中断となったので心配だったが、意外とさばさばとした感じでナダルがポイントを重ね、ラブゲームで第6ゲームをキープした。
 対するマレーは、前日のゆったりした立ち上がりとは全く異なる始め方で、早いタイミングでボールを叩いていき、こちらもラブゲームでキープ。ピリッとしたいい雰囲気である。

第8、第9ゲームもお互いにキープ。前日に第1ゲームをブレイクしていたため、マレーがデュースまでもっていきブレイクチャンスを握ったものの、第10ゲームをキープしてナダルが第3セットを取った。

第4セット、1つダブルフォルトがあったが、まずはマレーがキープ。第2ゲーム、少しは体調もよくなったかと思ったナダルだったが、いきなりブレイクのピンチに。デュース、デュースと続く。前日の第1セットとはうって変わったペースの速いラリー。2人ともギアを上げている。マレーにはブレイクチャンスが7回あったが、ナダルが堪えてキープした。

第3ゲーム、マレーも疲れたのかナダルがブレイク。第4ゲームはナダルのダブルフォルトで始まったがかろうじてキープ。以前だったらこの辺でやる気をなくしていたかもしれないマレーだが、今年の彼は別人のように我慢強かった。変われば変わるもんだなぁと思う。第6ゲーム、ナダルのボレーミス、逆クロスのアウトでマレーがブレイクバックし、第7ゲームはラブゲームでキープした。第8ゲームにもナダルにピンチが訪れたが、ここも踏ん張ってキープ。試合の行方はさっぱりわからなくなった。

しかしマレーの5-4で迎えた最終ゲーム。コードボールがうまく入ってマレーのポイントに。ナダルの30-15で、ナダルのボールがコードに当たると、マレーがネットに走り、ナダルの横を抜くショットでマレーが30-30に。ナダルはツキにも見放されたのだろうか。そしてデュース、長いラリーを制したのはマレー。観客席ではヴァージンのブランソン氏に見える男性が拍手を送っている(たぶん本人だろう、カメラが映していたんだから)。

マレーのマッチポイント。くたびれ果てたのだろうか、ナダルが「このタイミングで?」と驚くドロップショットを放つと、マレーがすかさずパスでナダルの右を抜いた。マレー勝利。ナダルがすぐにマレーに握手を求める。2人で相手の肩を抱き、胸を叩いてお互いを讃え合った。非常にいい光景だった。

ナダルは負けても立派だった。観客の声援に応え、マレーに拍手を送り、ファンのサインにも応えてコートを去っていった。
 そしてマレーも立派だった。以前のような子供っぽさが消え失せ、危ない場面でもキレることなく、サーブを含め自分の力でチャンスを切り開いていった。本国イギリスは今頃熱狂の渦だろう、そして来年のウィンブルドンではさらにマレーへの期待がエスカレートするだろう。

マレーにとっては初めての、片やフェデラーにとっては何度も経験してきたグランドスラム決勝はもうすぐ始まる。どちらが勝っても偉大な歴史の1ページとなるこの試合、一体どうなることやら……。胸のドキドキは収まりそうにない。
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by slycat | 2008-09-09 05:06 | テニス