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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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ロブレド初タイトル!

MASTERS SERIES HAMBURG Final
Robredo vs Stepanek 6-1 6-3 6-3

どちらが勝ってもマスターズ・シリーズ初タイトル。レストランに閉じ込められても自力で脱出したロブレド=Mr. Strong Armと、一昨年パリで決勝に進んだもののサフィンの前に敗退し、悔しい思いをしたステパネック=Mr. Revengeの対決だ。

1stセット。昨日アカスソを振り回したステパネック、今日もネットに出てはロブレドのペースを崩しにかかる。しかしロブレドは恐ろしいまでに落ち着いている。喉から手が出るほど欲しいタイトルが目の前にぶら下がっているというのに、何たる自律心。相手のフォルトが「イン」とジャッジされても、慌てず騒がず。主審を呼んでボールマークを確認させる。ステパネックには不運なことに、2度続けてロブレドの主張が認められた。
 ちなみに今日の主審はノーム・クリストさん。昨年のAIG OPENでも主審を務めていた。ゲームが始まっても席につかずに歩いている男性に対して、「Sir、 Sir」と注意したが、英語がわからなかったのか自分のことだと思わなかったのか、注意された人が平然と自分の席まで歩き切ったのには笑った。日本では日本語で注意しなくちゃね。
 昨日見せた奇襲攻撃はどこへやら、意外にも6-1でロブレドがセットをとった。こんなに差がつくとは思わなかった。




今日は国旗を頬にペイントしたロブレド応援団と、「Let's go, Let's go, Stepanek!」とステパネックを応援するチェコのファンたちがそれぞれ観客席に陣取っており、なかなか賑やかだ。ヨーロッパは車で移動できるから羨ましい。通貨も同じだし。

2セット目も、ロブレドは落ち着いていた。こういう相手だと、必要以上の気合いはむしろ邪魔になりミスを呼ぶ。今日のステパネックはドロップショットがことごとくネット手前に落ちてしまい、6ゲーム目の段階でウイナーがゼロ。これは深刻だ。それでもステパネックは戦略を変えない。あくまでも自分のスタイルを保ち、機会をうかがっているのだろうか。
 スタイルが変わらないといえばロブレドのほうも同じだが、こちらはもう少し頭を使っているような印象だ。大きく弧を描くボールでステパネックを誘い、前に出て打ち込んでくるところをすかさずパッシング。この手が結構うまくいっており、何度もやられてるのにステパネックは気がつかないのかなーと思ってしまう。最後は見事なフォアのダウン・ザ・ラインでロブレドが2ndセットをとった。

3rdセット。ロブレドはネットに出てもポイントを稼ぐ。果敢に前に出ながらボールがネットにかかってしまうステパネックと対照的だ。出てよし、下がってよし…こんな相手に打つ手があるだろうか。昨日のアンチッチはロブレドを前後だけでなく左右に走らせていたが、今日はそれほど走らずに済んでいるように見える。
 だが、こんなにピンチに陥っても、ステパネックのガッツは揺るがなかった。これは凄いことである。ドイツのお客さんたちもステパネックの気迫溢れる追撃に、惜しみない拍手を送っている。足を滑らせ、汚れてしまった手を拭きに行っても誰も茶化さない。そうだよ、今日は5セット闘えるんだから、頑張れ、ステパネック!

しかしロブレドは強かった。強打だけでなくロブも、面白いように決まる。最後はボレーで締めて勝利。ウエアを脱ぎ捨てて客席に投げ込む。対戦相手と握手する前に脱いじゃったプレイヤーを見たのは初めてだが、きれいだったし初タイトルだから大目に見よう(丸山 薫さんは「勝ったらウエアを投げてやろうと思ってたんじゃないか」と言っていた)。

しかし、毎年思うことだが、ハンブルクのセレモニーは日本そっくりで、ウイナーズ・スピーチに至るまでが長い(各関係者の紹介が延々続く)。一昨年までは生バンドの演奏があったのに、去年からなくなったのは残念だ。
 やっとステパネックの名が呼ばれる。大きなお辞儀で観客に感謝を示す。そしてロブレドの番がくる。嬉しそうだ。マスターズ・シリーズのトロフィーはお馴染みのもの。優勝カップは意外に小さい。ビール飲むのにちょうどよさそう。
 ウイナーズ・スピーチは大抵スポンサーや関係者への感謝の言葉、家族やコーチ、トレーナーへの感謝、そして観客への感謝と続くのがroutineだ。ロブレドのスピーチも当然それに則っていたが、ちょっと驚いたのは「現在のコーチはもちろん、過去に僕を支えてくれた人たちにも感謝したい。その人たちがいなかったら今日この場に立つことは不可能だった」と述べたことだ。喧嘩してはコーチを次々替えるプレイヤーが多い中で、なかなか爽やかな言葉だった。

終わってみれば「やっぱりスペインが勝った」。この後2つのグランドスラムを挟んで、しばらくマスターズ・シリーズともお別れだ。次はローランギャロス!
by slycat | 2006-05-21 22:54 | テニス
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