ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
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さようなら、アガシ

US OPEN 2006, 3rd round
Andre Agassi vs Benjamin Becker 5-7, 7-6, 4-6, 5-7

バグダティスを相手に勝ったのだから、このまま突っ走るのかと思った。ひょっとしたら、サンプラスのように引退を優勝で飾るのでは、と期待した。しかし、思いがけない伏兵の前に、アガシのプロ・テニスプレイヤーとしての歴史に幕が下ろされた。

ドイツ人だから、ベンヤミンと読むのだろうか、「B・ベッカー」なんていう文字を見たら、誰だってあのボリス・ベッカーを思い出してしまうよね。ベンヤミン、誰? 25歳なのに今まで名前も聞いたことがないんだから、そんなに大した選手じゃないんだろう……と思ったのは大間違いだった。
 大抵の選手が5〜7歳でテニスを始め、教育はせいぜい高校まで、10代後半にはプロ登録してチャレンジャーなどに出場していくものだが、ベッカーは全米・大学テニスのチャンピオンだったそうである。
 どんなテニスをするのか…。サーブはベッカーから。1stサーブ…は、速い! 210キロ、220キロ? 大学でのベッカーの活躍を知っていた人たちもいたと思うが、それでも、集まった観客たちは皆アガシを見に来た人たちばかりだろう。何となく会場が静まり返る。ベッカーが最初のゲームをあっさりキープ。プロになったばかりの新人にしては、非常に落ち着いていた。

リターンになると、素人目にもサーブほどの凄さはないな、と思ったが、アガシのほうに不安があった。背中の痛みが明らかに悪化しているようだ。雨で1日開いて助かったとはいえ、バグダティスとの試合は長く厳しいものだった。対戦したバグダティスだって脚がつってしまったほどだ。もともと注射で痛みを抑えていたアガシのダメージが心配される。

それでも、アガシは彼自身の偉大な歴史に恥じないプレーを続けた。2セット目を取ったときは、これだけコンディションが悪くても、ここまでできるんだ、ということを証明したかと思えた。3セット目をベッカーに取り返され、やっぱり駄目か…とまた思い、4セット目。見ているほうが辛くなってきた。放送がダイジェストでよかった、と思ったのは初めてだ。

最後はベッカーのサービスエースで終わった。数々のビッグ・サーバーからリターン・エースを奪ってきたアガシ。引退試合はあっけないような終わり方だった。ベンチに戻ったアガシの目から涙が溢れる。タオルで押さえても、押さえ切れない涙、涙。彼の脳裏にどんな思いが浮かんでいたのか、誰にもわかるまい。こんな日が来るなんて…。

勝ったベッカーは、今日ばかりはアガシの日、と場をわきまえ、終始アガシに拍手を送っていた。大学でプレーしていたときは、自分がこんな経験をするなんて、考えたこともなかったと思う。とても静かな表情だったが、プロに進んでよかった、と実感したことだろう。ひょっとしたらアガシ最後の試合に勝った男として重荷を背負うことになるのかもしれないが、せっかくだから努力してトップを目指して欲しいものだ。

アガシのテニスはもう見られない。Good bye、アガシ。今まで有難う。新しい人生がもっと幸福でありますように。
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by slycat | 2006-09-05 14:13 | テニス
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