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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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オジサン/坊や対決

US OPEN 2007 2nd Rnd, A. Murray d. J. Bjorkman 5-7, 6-3, 6-1, 4-6, 6-1

住んでいるマンションは建物全体でデジタル放送(ケーブルテレビ)が見られるようになっているのに、業者を呼ぶ暇がないためいまだにアナログの我が家。WOWOWの放送も1日2時間しか見られない。自分のズボラを棚に上げてWOWOWはケチ臭いぜ、と不平を言いながらも、夕べのカードは嬉しかった。勝手に天才と信じているイギリスのマレー君と、大がつくベテラン、ビヨークマンの対戦である。

夏休みの間にすっかり昼夜が逆転した息子とともに観戦(月曜からちゃんと学校に行けるのかね?)。息子はビヨークマンを熱烈に応援している。普通、若い人たちは自分と同世代の人間を応援するんじゃないかと思うのだが、我が子は若いプレイヤーにはあまり興味がない。片や母はミーハーなので、若いマレー君を応援。怪我で大事なウインブルドンを欠場している間に、お兄ちゃんのジェイミーは先に同大会のミックス・ダブルスで優勝した。今年最後のグランドスラムではしっかり結果を出してもらいたいと願っている。

マレーは、ちょっと見ないうちに髪の毛も長くなり(このほうが好き)、「失うものは何もないぜ」という風にサッパリとした顔をしていた。ビヨークマンのほうは、相手のサーブを待つ短い間にも、闘志ギラギラに見える。
 久しぶりの大舞台で勘が戻ってこないのか、最初は特に悪いとこもないものの、やや精彩に欠けたプレーのマレー君。後で思えば、闇雲に打つのをやめ、力を抜いて賢くプレーできるようになった、ということだったようだが。
 いかにも大人なフィットネスのビヨークマンに対して、マレーは細くていかにも幼く、まだまだ坊やの雰囲気である。試合巧者のビヨークマンは今大会最年長プレイヤーだけあって、足下に突然難しいボールが来ても慌てない。コーナーへの鋭いショットにもきっちり対応。鍛えてるなぁ、35歳。1セット目はキープ合戦だったが最後でビヨークマンが強さを見せブレイク、7-5で先取。マレー君、まだ本調子じゃないかなぁ、負けるかなぁ、と思いながら見ていた。
 しかし2セット目はビヨークマンにミスが出始め、マレーのショットが冴えてきた。積極的なリターンで2ブレイク。6-3でマレーが取った。

3セット目はマレー君があっさり取ったようで(ダイジェスト放送なので詳細はわからず)、オジサンも力尽きたか、と思われた。しかし4セット目にベテランが意地を見せる。
 マレーの調子は上向きで、サービスエースも増えてきた。しかしダブルス世界ランキング6位(勿論1位の経験もあり)のビヨークマン、さすがに技が豊富だ。ネットに出れば何種類ものボレーが決まるし、強気のアプローチ・ショット、ベースラインからのダウン・ザ・ラインとマレーを振り回す。
 最初はおとなしかったマレー君もだんだん苛々してきて、ブツブツとひとり言を言ったり、主審のジャッジに文句をつけたり。観客席のギルバート・コーチが映ると、「やれやれ、また始まったか」という顔をしている。4-6でビヨークマンがセットを取り、試合はファイナル・セットへ。

勝負がどちらに転ぶのか、わからなくなったな、と思ったのだが、ビヨークマンの奮闘はここまで。意外なほど自分を見失わなかったマレーが3回戦に進んだ。次の相手は韓国のリー、これも集中力の切れない曲者なので、先にイラつくようなことになったらマレーはおしまいだな……。少々不安があるが、思っていたより調子もよさそうだし、何より途中でやる気をなくすような悪い癖は出なかったので、次も期待したい。

同じ日、もうすぐ33歳の誕生日を迎えるティム・ヘンマンが14年のプロ・テニス人生にピリオドを打った(まだデ杯があるけれど……)。ヘンマンがいなくなるのだから、マレーには気持ちを引き締め直してイギリス・テニスを引っ張っていってもらいたい。ヘンマンが果たせなかったウインブルドン優勝も、できればその手に……。でも願わくば「ヘンマン・ヒル」の名前はそのまま残してほしいなぁ。
by slycat | 2007-09-01 16:18 | テニス
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