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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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ナルバンディアン2連勝!

BNP PARIBAS MASTERS D. Nalbandian d. R. Nadal 6-4, 6-0

先々週、やっと1つマスターズ・シリーズ・タイトルを取ったと思ったら、またやってくれました、ナルバンディアン。2つ目の勝利! 再びNo. 1とNo. 2を下し、実力を世界に示した。しかも第2セットはナダル相手にベーグル。こんなに嬉しいことはない。

昨日、バグダティスに対して見事な逆転勝利を見せたナダル、脚の故障もすっかり治ったようだし調子もよさそうで、正直、今日の試合は難しいものになるのではないかと危惧していた。
 第1セットは案の定、息詰まる闘いとなった。2人ともいい立ち上がり。ナルバンディアンの表情は昨日と変わらず、落ち着いていたが、どんなボールでも打ち返してくるナダルが相手では、昨日以上に厳しく攻めていかないとチャンスは少ないんじゃないか……。
 昨日に比べると1stサーブの入りはよいようだが、相手のサービスゲームでは果敢に攻めるもののボールをネットを引っ掛けたりボレーをミスしたり、もう少しのところでブレイクできない。ただ、それでもナルバンディアンは苛つく様子を見せなかった。
 お互いのサービス・キープが続く。だがナルバンディアンのほうはあっさり、というよりデュースまでもつれてキープ、という感じで、まだ不安は消えなかった。このままだといずれはナダルの流れになるのかな、と思っていた第9ゲーム、試合が動いた。
 ナルバンディアンがボールを左右に打ち分け、ナダルを振る。もちろんナダルは追いついて打ち返すが、角度のある浅いスライスを打ち損ねて15-40まで追い詰められた。ナダルの2ndサーブを思い切り叩くナルバンディアン。これがリターンエースとなって、ナルバンディアンがブレイクに成功した。
 サービング・フォー・セット、ここでもナルバンディアンは慌てない。15-0、ラリーの中で絶妙のドロップショットを放つ。それをナダルが返すとすかさず角度をつけてボールを沈める。ナダルが再び拾い、クロスに飛んだボール、今度はゆっくり後方へ……。見事な打ち合いに観客席が沸く。大人の余裕を見せつけて、第1セットを先取した。

第2セット。さすがにナダルも黙ってはいないだろうから、このまま流れに乗って行って欲しい……。しかし、集中力が切れるどころか、むしろナルバンディアンの本領発揮はここからだった。
 第1ゲームからブレイクスタート。剃刀のようなバックハンドでナダルのフォアサイドを厳しく攻めたかと思えば、今度はバックサイドにクロス、ナダルがやっとのことで返してくるボールを鮮やかにボレー。球種も多彩だし、何よりショットが正確で、どんなに角度をつけてもボールはイン。相手に隙を与えない。

思えば、ナダルのガッツ・ポーズが全然見られなかった。そりゃーそうだ、だってそんなチャンスがないんだもの。完全にナルバンディアンに押さえ込まれていた。何とかしなきゃと思ったのかネットに出るシーンもあったが、あっけなくパッシングで抜かれてしまった。だんだんナダルが気の毒になるような展開になっていく。
 ナルバンディアンがクロスに打った鋭いボールを、ナダルが素晴らしい脚で追いつき、反対側のクロスへ。ふだんなら当然ナダルのウイナーになったはず。しかし今日は、さらにそれを打ち返したナルバンディアンのほうのウイナーとなってしまう。何をやっても突破口が見つからない。いつまで経ってもナダルのゲームポイントは0のままだった。
 最後はナルバンディアンのボールがネットに当たり、そのままインに。あっけない終わり方。ナダルに反撃のチャンスは与えられなかった。

準決勝のサマリーも凄かったが、今日の数字も凄い。1stサーブの入りは59%、1stサーブ・ポイントは88%、2ndで76%。ウイナーが25本、エースが5本、アンフォースト・エラーは14本。片やナダルは、エラーこそ15本だったがウイナーが5本しかなかった。ナルバンディアン、ぶっちぎりの強さだった。
 今回もナルバンディアンはコーチやトレーナーの元に駆け上がり、皆で抱き合って勝利を祝った。嬉しそうな笑顔、“First of all, I'm so happy.”で始まったスピーチ、見ているファンとしても幸せになる。欲を言えばもっと早くこの幸せを味わわせて欲しかったけれど、ちゃんと期待に応えてくれたんだから、まぁいいや。

2004年、マドリッド、パリと連勝したサフィンは翌年の全豪オープンで優勝している。ひょっとしたらナルちゃんも……。その後のサフィンの展開(怪我とか)と同じになったら困るのだが、もうそろそろグランドスラムの1つや2つ、取ってもいい頃だろう。
 頼むからこのまま強いナルバンディアンであって欲しい。フェデラー対ナダル、ジョコビッチ、だけでなく、もう1人ナルバンディアンが加わることで、テニス・シーンは俄然面白くなってくるはずだ。

ナルバンディアン、改めておめでとう! 来年もこの調子で行こうね。
by slycat | 2007-11-05 04:04 | テニス
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