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ミステリ・テニス・ハムスター・モルモットについてあれこれと……
by slycat
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些細なことなんだけど

会社で隣に座っている同僚,先週からずっと咳が止まらない。喘息持ちなので,風邪を引くことを極端に恐れており,社内で風邪が流行るといやだなぁと思うが,今回はさらにオマケがある。

というのも,彼女は連休を利用して中国に旅行に行き,彼の地から帰ってきたばかり。昔読んだ『インフルエンザ』(岩波新書)によれば,中国大陸で飼われているブタやニワトリの体内でウイルスが変異し,やっかいな流行を呼ぶのではなかったかな。まさかとは思いつつも,何か厄介な病気ではないかと,つい疑ってしまう。
 中国の人に「ふざけるな」と叱られてしまうような考えだ。もちろん,鳥インフルエンザといえば今では日本の鶏のほうがヤバい。しかし喘息持ちでさえびっくりするほどにずっと咳が続いている状態は,やっぱり怖い。
 しかも,彼女はこれほど咳込みながら,医者にかかっていない。病院に行こうとしたら予約制だったので,今週の土曜日に予約を入れたのだと言う。「それまでに治らないかなー」などとも言っている。それがカチンとくる。どこの病院でもいいから,早く除菌してください,と言いたいのだ。休んでくれればもっと嬉しいが,頑張って仕事をしている人に「来ないでくれ」とも言えず,毎日おっかなびっくり出社している。

体力に自信のある人にはありがちだが,なるべく薬を飲まず,自然に治そうとする。確かにそのほうが身体にはよさそうだ。また,そういう人たちは治りも早い。3日くらいすればみんな元気になる。
 しかし,ウイルスなりバクテリアを持ち込まれる者にとってはつらい。たまたまその人間が異常に風邪を引きやすい体質だったりすると悲惨だ。毎週毎週別の原因による風邪を引き,毎週毎週病院に行かなければならない。風邪を引かなくても喘息の薬代だけで毎月1万円は飛んでいくというのに…。
 カスピ海ヨーグルトがいいとか,朝晩水を浴びるとか,乾布摩擦が効くとか,風邪を引かなくなる体質づくりについて,いろんな人がアドバイスしてくれる。でも今のところ効果はない。予防になるかどうかわからないまま,毎日マスクを着用するのが精一杯だ。

もし,神様か妖精が出てきて望みを叶えてくれると言われたら……迷わず言おう,「風邪を引かない人生をください」と。
# by slycat | 2007-02-20 14:56 | 日常のこと

考える力って

息子の受験勉強を「監視」する日々が続く。正直言って疲れた。監視されるほうもいやだろうが,するほうも面倒くさい。仕事でさんざん神経を遣っているのだから,家に帰ったら好きなことをしたい。

一番面倒なのは,毎日毎日,いちいち叱らなければならないことだ。全然褒めてやれないのが情けない。ほんとにあと1週間しかないんだぞバカタレ。昨日やったことくらい覚えて欲しい。

カリカリしているところへ,また人をイラつかせる答えを発見。社会(地理)の問題だが,年間の降水量と気温の変化を示すグラフを見て,それがどの都市か地図中のア~オで示しなさい,というもの。さらに「なぜそう思ったか」理由も書けという。

解答は新潟を示す記号で,理由は「冬に降水量が多いから」なのだが,息子は北海道を選んで「すごく寒いから」などと書いていた。あきれて物も言えない。
 グラフを見ると,私たちが住んでいる東京あたりとはだいぶ気候が違うことがわかる。気温は,冬は0度くらい,夏は30度近く,やや寒い地方で夏が涼しいかな,という感じで,どこが「すごく寒い」んだ。
 顕著なのは降水量が東京と全然違うことだ。東京は6~8月といえば梅雨でずっとじめじめするものだが,このグラフでは12月から2月頃にかけての降水量が半端じゃない。おそらく豪雪地方なのだろう。
 梅雨の時期に降水量が少ない,というと北海道でもよさそうだが,「日本海側は冬の降水量が多い」という知識と,東京より寒いとはいえ冬期の気温が零下までは下がっていないという事実を考え合わせれば,答えは新潟のほうが適当だろう。
 社会はやっぱり丸暗記!と思っていたのだが,どうも「考える力」を問う問題も増えているようだ。

しかしこんな問題,何も教科書を読み込まなくても毎日天気予報を見ているだけでもある程度わかるはずなんだけどな。
 昨日のニュースでも,各地の天気を表すグラフィックで,日本海側に雪だるまがずらっと並んでいた。東京であんなに雪が降るなんてことはありえない。
 勘のいい子,好奇心が強くて天気予報でも何でも,見たものに興味をもつ子だったら,ピンとくるのではないか。

目の前の入試も心配だが,好奇心のなさ,勘のニブさにも心配になってきた。自分の感性でしか生きていけないんだからね。しっかりしてくれ~~~!
# by slycat | 2007-02-15 18:49 | 高校受験

摂州合邦辻〜女は強し

友人にチケットを予約してもらい、再び文楽鑑賞。今回は、チラシの写真に惹かれて『摂州合邦辻』の「万代池の段」および「合邦庵室の段」を観に行った。
 右翼らしき宣伝カーが来ていて、そのためか警官がうじゃうじゃ待機しており、国立劇場周辺は物騒な雰囲気だったが、いざ劇場に入れば平和なもの。人気の演目らしく(しかもしばらく演ってなかったらしく)、会場は満員だった。

お話の内容は、河内国のお家騒動を背景に、国主の後妻「玉手御前」(お辻)が命を懸けて継子・俊徳丸を守る、というもの。非常にややこしいお膳立てで、現代人でなくても「???」というところなのだが、お芝居そのものは見せ場満載で面白い。

【万代池の段】
舞台の真ん中に、みすぼらしい掘建て小屋がある。右手に池。小屋は河内の国主高安左衛門道俊の嫡男、俊徳丸の住まい。俊徳丸は病のため視力を失い、顔には発疹が出ており、人目を忍んでひっそりと暮らしている。
 そこへ合邦(左衛門の妻玉手御前の父親)がやってきて、天王寺の参詣人相手に仏教の有難さを身振り手振りで語る。ちゃんと名前のある登場人物は、3人がかりで操る立派な人形だが、その他大勢の参詣人は1人で操るタイプで、みんな同じ顔。台詞のほうは2人の若い太夫が代わる代わる担当する。合邦と参詣人たちとのやり取りは、なかなか軽快で楽しめる。
 お布施を貰って合邦は昼寝。すると今度は俊徳丸の許嫁、浅香姫が登場。小屋から出てきた俊徳丸に、乞食と思って「このあたりに俊徳丸という美しいお若衆様はいらっしゃらないか」と尋ねる。声で浅香姫とわかった俊徳丸は、醜く変わった自らを恥じて、その男ならここにはいない、巡礼の旅に出た、と言って小屋に引きこもる。もちろん、人形遣いの方々も一緒に小屋に入っていく。意外に大きい、しっかりした小屋なのである。
 姫を追って来た家来の入平が、それは何か変だ、と思い、小屋に近づき「それでは俊徳丸様の後を追って熊野路へ行こう」と大声で言い、わざと「足音どしどし、どしどし」と去るふりをして、実は抜き足差し足、小屋の傍で待ち伏せすれば、2人が去ったと思い込んだ盲目の俊徳丸が小屋から出て来て嘆く。そこを2人が「やっぱり俊徳丸様だった」と駆け寄り、ああだこうだ、と言っているところに、家督を狙う俊徳丸の義理の兄、次郎丸が出てきて浅香姫を奪って行こうとすると、今度は昼寝から醒めた合邦が間に入って助ける……と目まぐるしい展開。
 この敵役、次郎丸に対して、浅香姫の家来が「ヤァ獅子舞鼻の千松面」と悪口を言うのが笑える。次郎丸の人形(頭)は、赤い顔で髷もツンツン立っており、いかにも不細工なのが可哀相。しかも合邦とやり合った挙げ句、結構な年寄りなのに合邦に投げ飛ばされて池でおぼれてしまう。舞台中央でポーズを決める合邦のはるか右後方で、ときどき池から顔を出すのがまた笑いを誘う。

【合邦庵室の段】
この作品の主役、玉手御前が役どころの魅力を魅せに魅せまくる場面。合邦夫婦の家に、継子・俊徳丸に恋をして出奔していた娘、玉手御前が訪ねて来る。母親のほうは娘可愛さにすぐにも家に入れてやろうとするが、元武士である合邦は許さない。しかし幽霊と思えばよい、との妻の言葉に親心が勝ち、それでは入れてやって茶漬けでも食べさせなさい、などと言う。このあたり、人の情けの描き方がとてもいい。
 ところがこの娘が、俊徳丸への恋は本物、何とか夫婦にさせてくれ、などと言うので、合邦は怒り狂う。妻に止められていったんは収まるが、ここで合邦に匿われていた俊徳丸と浅香姫が部屋から出て来て、玉手の言葉を聞いたからには一刻も早くここから立ち去ろう、などと話しているところに、再び玉手御前登場。玉手御前と浅香姫が、俊徳丸を巡って丁々発止、挙げ句の果てに殴り合い(?)の喧嘩になる。
 そこへ合邦が飛び出て来て、自分の娘を刀で刺す。武士を捨てて出家したのに我が娘を手にかけてしまった、「これが坊主のあろうことかい」と悲しむ父親に、すべては俊徳丸を次郎丸の魔手から守るため、家督さえ継がなければ命を狙われることもないからと毒を飲ませ病気にさせたのだ、と告白する玉手御前。父親を煽ってわざと刺させたのは、寅の年寅の月寅の日に生まれた自分の肝臓から生き血を採り俊徳丸に飲ませれば、病が全快するからだ、と言う。
 何もそこまで複雑なことをしなくても…と思うのだが、まぁそれはさておき。一同が「何と、そういうことであったのか!」と驚き、合点した後、「サァ父様、コレ鳩尾を切り裂いて、肝の生き血を取り、この鮑で早う、早う」と娘に言われるのに、「すべてがわかった今となっては、可愛い娘を切るなんてとんでもない」と尻込みするお父さん。さらに、「若役ぢゃ入平殿とやら、大儀ながら頼みます」と他人に押し付ける。押し付けられたほうも「これはまた迷惑千万」と引き受けない。
 仕方なく「もう人頼みには及ばぬ」と、何と本人自ら懐剣を手にして肝臓を切り裂く、という凄まじさ。いやぁ〜男の人って昔からだらしない、というか、女の人は強い、というか……。あまりにもあんまりな状況の中、生き血を鮑の杯に受け、しっかり俊徳丸に手渡して、玉手御前は息絶える。
 俊徳丸が生き血を飲み干すと……あら不思議、一瞬のうちに発疹は消え目はパッチリ(発疹・盲目のお面を外すらしいが早過ぎて見えなかった)。見事な最期を遂げた玉手御前を皆で讃えるのであった……という顛末。

玉手御前は左衛門の前妻に腰元として仕えていた女性で、忠義の心から正式な後継者を守り抜いたのがあっぱれ、ということなのだが、俊徳丸への恋は実は本物だった、という解釈もあるそうだ。人形の頭は「老女方」といって年増のものなのだが、実際には19か20歳、恋が本当のものであってもおかしくない、そのへんが哀れでもあり健気である。
 玉手を操った人形遣いは重要無形文化財保持者の吉田文雀氏、合邦は吉田文吾氏だったが、細やかな人形の動きに感服すると同時に、操っている際の真剣な表情にも圧倒される。そもそも人形と一緒に人間が舞台に上がり、しかもその人の顔が見える、という人形劇は、世界にも類がないと思われるが、これが全然気にならない、というか、むしろ舞台に雰囲気を出しているのだから凄い。

次の公演は『絵本太功記』。しばらく時代物が続きそう。江戸が身近に感じられるようになってきた。
# by slycat | 2007-02-12 01:29 | 文楽

歴史のお勉強は続く…

我が家の息子、唯一の長所は「根に持たない」ところ。喧嘩のことはすぐ忘れてくれたようだ。しかし歴史問題はなかなか侮れないことがわかった。

一緒に問題集を進めているが、「古墳」のところで、またもや親の知らないことが飛び出した。昔「仁徳天皇陵」と習った古墳は、今では「大仙古墳」と呼ぶらしい。理由はよくわからない。
 ほかにも、いろいろ遺跡の名前が出てくるが、知らないものばっかり。吉野ヶ里などは、ニュースなどでよく目にするのでどこにあるか、くらいは知っている。でもそこまで。三内丸山遺跡とか、聞いたこともないぞ(青森の人に叱られそう)。
 古墳のかたち、などもこの際勉強した。円墳、方墳、前方後円墳、前方後方墳の4種類があるらしい。不思議なことに、前円後方墳、というのは載ってない。なぜだろう。

いろいろと変化がみられる日本史に対して、世界史のほうは懐かしい記述ばかり。あんまり変わっていない。
「シュメール人の文字って何だっけ?」「楔形文字でしょ」「殷は?」「甲骨文字」「ドイツで化石が発見された人の先祖って何? クロマニヨン人?」「クロマニヨンはフランス語でしょ。ネアンデルタール人」。
 自分でも驚くほどあっさり記憶が蘇る。近代から現代まで進めば、きっとまた知らないことが噴出してくるのだろうが…。
 あ〜あ、高校受験も科目を選択できればいいのに。世界史だったらバッチリ教えられる、かもしれなかったのになぁ。
# by slycat | 2007-02-10 01:32 | 高校受験

歴史で大げんか

息子の勉強がどれくらい進んでいるのか試そうと、社会の問題集から問題を出していたところ、世代のギャップを思い知らされる「事件」が起こった。

それは、「欧米諸国のアジア侵略」という章を開いていたときのこと。「1957〜1959年、イギリス東インド会社軍のインド人やとい兵たちが各地で起こした」という説明文を基に、空欄を埋める問題を読み上げた(やとい兵って何だろう、傭兵だよな〜)。息子は答えられない。
 私は大学受験の科目に世界史を選んでいたので、日本史は全然駄目だが(それでも日本人か?)、世界史のほうの知識はうろ覚えながらも残っている。入試直前だというのに、こんなのも答えられないのか、と腹を立て、「セポイの乱、だろうが〜!!」と叱りつけた。
 息子曰く「そんなの習ってない」。そんな馬鹿な。勉強していない言い訳だと思った私は「習ってないなんてことがあるわけない。わからなかったら教科書を調べて今すぐ覚えればいいだろ〜」と怒り狂った。

ところが。調べたところ、本当に習っていなかったのだった。今では「セポイの乱」とは呼ばないのである。「インド大反乱」というらしい。このショック。ベルリンの壁が崩壊した時以来の衝撃だ。叱りつけた手前、引き下がるわけにもいかず「ええ〜い、セポイの乱って書いても合格だ!」などと訳のわからない捨て台詞を残して逃げてしまったが、お恥ずかしいかぎりである。

よく言われることだが、親が子供の勉強をみることには、やはり問題が多いものだ。職業が教師でもないと、今何が教えられているのかわからない。
 だけど…いつから変わったんだ、インド大反乱に。いやだなぁ、こんなところで年を感じるなんて……。明日の朝になったら、息子に謝らないと。
# by slycat | 2007-02-07 01:47 | 高校受験